From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※「英語上達完全マップ」の著者、森沢洋介先生の英語教室の「音読パッケージセミナー(単発)」に参加した体験レポートです。
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音読パッケージセミナーで使うテキストは、文法や語彙的には「中学英語レベル」です。
中学英語の範囲内であれば、TOEIC600点以上の人であれば、全部聞き取れそうなものです。
でも、森沢先生の使うテキストは「発音」のレベルが絶妙です。
CDの読み上げが、ネイティブスピードでものすごい速く発音されます。
最初に聞き取り練習を何度かやるのですが、めちゃくちゃ速いのです!
もちろん内容はシンプルなので、「全体的にどんな会話の流れかは分かる」という人がほとんどでした。
でも、実際にどのぐらい精密に一字一句聞き取れているか?というと、怪しい感じです。
それを試すために、1フレーズごとにCDを止めて書き取る「ディクテーション」という作業をしてみると・・・
かなり難しい!!
ひとりひとり指されて自分の書き取った内容を発表するのですが、TOEIC800点台、900点台の高得点ホルダーの方でも、間違えていました。
僕も1カ所聞き間違えました。
さすがに英検1級ホルダー&TOEIC自己ベスト975点の自分が、中学英語レベルを聞き間違えることなんてないだろう!と思っていたのですが、見事にやられました!!
ちなみに、この教材は僕が10年前に受けたときと同じものでした。
僕は最初、10年前の内容をすっかり忘れていたのですが、何度も繰り返すことで、「そういえばあの時も同じ場所で間違えたな!」と思い出しました。
適度に難しい方がおもしろい
TVゲームで大ヒットするソフトは、「カンタン過ぎず、難しすぎない」そんな絶妙なラインを付いてくるものです。
人間の脳はカンタン過ぎる作業には興味を失い、難しすぎる作業はあきらめてしまいます。
森沢先生のセミナーの素材は、この難易度バランスが絶妙だと感じました。
TOEIC400点台~900点台まで、幅広いレベルの人たちが1つの素材を楽しめる、そんな内容になっています。
僕は中学英語レベルの教材を一カ所間違えたことで、自分の脳が本気になるのを感じました。
そして次にやる高校1年生レベルの教材の聞き取りに対して、かなり気合いが入りました。
その結果、「手応えがあっておもしろい!」と感じました。
参加者のレベルによって変わる内容
音読パッケージセミナーは、基本的なメニューは毎回同じらしいのですが、「おまけでやる内容」は毎回の参加者のレベルを見ながら変えるそうです。
このあたりの調整力は、森沢先生の豊富な経験値から来るものだと思います。
今回のセミナー参加者の方々は、TOEIC800点台~900点台の実力者が多い感じでした。
森沢先生も、「ここまで上級者が揃うのは珍しい」とおっしゃっていました。
そこで、おまけとして「森沢先生自身も取り組んでいる上級者向けのトレーニング法」を教えてくれました。
使う素材は「ネイティブがネイティブに向かって話すスピード」ものです。
ネイティブ英語のカベの乗り越え方
・背景の音がザワザワしている
・ハッキリ発音しない
・めちゃくちゃ速い
の3拍子揃った、難易度マックスの「ネイティブ英語」です。
ちょうど僕が最近始めた「セレブ・インタビューズ」と同じような感じの音源です。
僕のリスニング理解度は、最初は10%ぐらいでした。
何度聞いても聞き取れない場所がほとんどで、改めて「テキスト英語」と「ネイティブ向け英語」の間のカベを痛感しました。
このカベを乗り越えるための音読トレーニング法を教えていただきました。
これは僕にとって、すごくタイムリーでした!
自分が今ちょうど取り組み始めたこの「ネイティブ英語のカベ」を乗り越えるトレーニング法を教えてもらったのは、ありがたいと感じました。
・・・つづく。
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