from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※日本語にすると同じ単語なのに、英単語にするといくつも種類がある時、どっちを使えば良いの?という「迷い」を解消する本のレビューの続きです。
ここまで、この本の内容をご紹介してきました。
今回は、この本のオススメの使い方をご紹介します。
初心者~中上級者では、それぞれ持っているボキャブラリーの数と種類が違うので、あなた自信の今の状態に合わせて使い分けるのがオススメです。
初心者向けの使い方
まず初心者にオススメの使い方は、「自分が知っている英単語」だけに絞って、違いを勉強する方法です。
1ページづつ読み進める場合は、収録されている英単語をすべて覚えようとしてはいけません。
この手の「英単語の違いを解説する系」のテキストを使うときには、知らない英単語まで覚えようとすると、多くのパターンで挫折します。
もともと持っている知識が結びついて「へぇ~!そうなんだ!」と分かって脳が喜んだ時に、記憶に定着します。
これまで特に意識していなかった違いなどを知ると、楽しくなるのです。
この「楽しさ」をジャマするのが、「知らない英単語」の存在です。
知らない英単語を見ると、
「あれ?これは何て発音するんだろう?」
「調べるのが面倒だな・・・」
「でも、このまま放って置いてはいけない気がするし・・・」
「よし、電子辞書で調べよう!」
というように、「マジメにガンバろうとする完璧主義モード」に入ってしまいがちです。
もちろん、知らない英単語を調べるのが楽しいようでしたら、まったく問題ありません。
でも多くの場合、知らない英単語が出てくると、脳がストレスを受けて思考がいったん止まってしまうことが多いです。
中学英語やカタカナ語を優先
この本に収録されている英単語は、カタカナ語として定着しているものや、中学で習う英単語が含まれています。
たとえば、「店」であれば、
shop, store, market, stand, stall
という並びです。
左側2つは、「ショップ」、「ストア」など、カタカナ語としても定着しています。
「旅行」を表す英単語は、
travel, trip, tour, excursion, journey, voyage
と並んでいます。
左側3つは「トラベル」、「トリップ」、「ツアー」などのカタカナ語になっていますね。(どちらかと言うと、トラベルとツアーが、旅行会社のパンフレットで多用されている印象です)
excursion (遠足)という英単語は、TOEIC対策用の英単語帳などにはよく収録されています。
でも、日本では一般的ではありません。
こういう英単語は、飛ばしてしまってOKです。
このテキストは、最初の2~3個は初級レベル、次の2~3個が中級レベルに分かれています。(英検1級で出るような、上級レベルに相当するマニアックな英単語は含まれていません。)
1つの日本語訳につき、2~3個の英単語を拾いながら、自分が知っている英単語だけをチェックしてポンポン進んでいきましょう。
中級者向けの使い方
中級者の場合、今やっている音読や英単語帳と連動させながら、この本を使うのがオススメです。
たとえば、この本の中級レベル英単語には、「DUO3.0」という有名な英単語帳に出てくる英単語がたくさん収録されています。
もしあなたが仮にDUO3.0をやっている場合、新しい英単語に出会ったら、このテキスト「もっとくらべて覚える英単語:名詞」を併用すると、より記憶に定着するでしょう。
DUO3.0にも、たまに語源が載っていることがありますが、すべての英単語に語源が付いているわけではありません。
また、DUO3.0にはイラストは載っていません。
そこでこの本「もっとくらべて覚える英単語:名詞」が役立ちます。
まずはこの本のイラストのイメージと語源を使って知識を入れます。
新しい英単語を単に日本語訳で覚えるより、ずっと親近感がわくはずです。
次に、その知識がホヤホヤなうちに、音読を繰り返して何度も刷り込んでいきます。
単に例文を音読するだけではなく、英単語のイメージを頭の中にふくらませながら声出しすることで、より記憶に残りやすくなります。
そして、自分が話す時にも迷うことなく正しい方の英単語を入れて使うことができるようになるでしょう。
上級者向けの使い方
もしあなたが上級者なら、すでに知っている英単語ばかりだと思います。
その場合は、普通に読み物として楽しみながら読み進めていけば、これまで何となくボヤッと覚えていた英単語同士の違いが、浮き上がって見えてくるでしょう。
そして、あなたが英会話をする時に選ぶ英単語の精度が上がります。
すでに知っている英単語であれば、違いが分かっただけですぐ次の日から実戦投入して、英会話の中で使いこなすことができるでしょう。
あなたの英単語チョイスを見た相手のネイティブも、「自然な英語だな~。」と感じるようになるかもしれません。
このレベルに達した人にとっては、すでにスムーズな会話自体はできるので、後は細かい「英単語の使い分け」と「発音スキル」をさらに煮詰めていくと、より自然な英語に聞こえるようになってきます。
持っておいて損はない一冊
以上、「もっとくらべて覚える英単語:名詞」のレビューをお伝えしてきました。
前作の「動詞編」と合わせて、上下巻でこのシリーズは完結します。
ただ、英単語レベルで言うと、今回の新作の下巻の方が馴染みやすいです。
英語の名詞は、カタカナ語になって定着しているものが多いので、初心者でもとっつきやすいです。
もし、あなたがまだ前作の動詞編を持っていない場合は、まずは今作の名詞編から始めるのも良いと思います。
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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