From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学してから帰国後の、日本での体験談です)
(→前回のつづき)
帰国後のTOEICテスト受験の時、確かな手応えを感じた僕は、そのまま調子に乗って英検準1級も受けてみることにしました。
カナダに留学する直前に英検2級を受けたときには、驚くほど楽勝でした。
筆記は長文問題を1問だけ落としただけで、後は全部正解できました。
2次試験の面接はめちゃくちゃ緊張しましたが、それでも高得点を取れて、1発で合格できました。
なので、その勢いで準1級にもチャレンジしてみようと思ったのです。
英検準1級の強さ
試しに本番テストの前に本屋さんに行って、「英検準1級の過去問題集」を買って解いてみました。
そしたら、ものすごく驚きました!!
めちゃくちゃ難しいのです!!
TOEICでは出てこないような難しい英単語も出てきて、文章の内容も全然違います。
TOEICはビジネスや日常生活で目にする英文が出てくるのに対して、英検準1級の英文は、科学や歴史、地理など学術的な内容です。
もともと「お勉強」スタイルがキラいで、大学進学もまったく選択肢になかった僕にとって、英検準1級の長文問題は、たとえ日本語でも読むのに抵抗がある内容でした。
レベル差
英検は、各級の間でかなり大きなレベル差があることで有名です。
英検2級と準1級の間には、レベルに大きな開きがあります。
見た目は1段階レベルアップしているだけですが、実際に受ける側の体感としては、3~4段階くらいジャンプアップしているイメージです。
使われている英単語レベル、文法レベル、リスニング問題の長さも含めて、すべてが大幅にアップしています。
英単語のレベル差
ちなみに、問題文に使われている語彙レベルは、
英検2級=約6,000語
英検準1級=約7,500語
です。この1,500語プラスのレベル差は大きいです。
1,500語というと、中学生が3年間で身につける英単語の数に匹敵します。
ちなみに、英検1級になると、約1万5,000語に跳ね上がります!
準1級の約2倍ですね。このレベル差があるせいで、ハードルはどんどん高くなります。
僕の英単語レベル
カナダから帰ったばかりの僕の英単語レベルは、おそらく6,500語~7,000語弱くらいだったと思います。
しかも、僕の手持ちの英単語は、ほとんどがビジネス系のものばかりだったので、英検で出てくる学術的な英単語とは違いました。
なので、実質的には、テスト問題の中に知らない英単語が1,000語くらいはあったと思います。
その状態で準1級に挑んだ僕は、かなり苦戦しました。
テスト本番スタート!
英検準1級の筆記テストの当日。
テストが始まると、いきなり語彙問題でつまずきました。
読めない英単語がどんどん出てきます。
僕は焦りました。
TOEICテストでは、分からない英単語があっても、飛ばしながら読むことで、正解を見つけられました。
でも、英検準1級では、そうはいきません。
英単語の意味がしっかり分かっていないと解けない問題がけっこう多いのです。
僕は問題を解きながら、何度も心が折れそうになりました。
「あぁ、俺もまだまだだな・・・英検準1級まではいけると思ってたのに・・・」
そういう声が聞こえてきました。
でも、僕の心の中には、同時にある人の言葉が聞こえていました。
もうひとりの声
その声とは、
漫画スラムダンクの安西先生です。
スラムダンクファンなら知っていると思いますが、安西先生には、
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?」
という名言があります。
この言葉が、チームを勝利に導きました。
僕はカナダから帰国してから、ツタヤでスラムダンクのアニメのDVDを借りて毎日見ていたので、この言葉がちょうど頭の中に残っていました。
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?」
安西先生の言葉が頭の中にこだましたのをきっかけに、自分も心の中で叫びました。
「うぉーーーー!!まだ試合は終わってないぞーー!!」
一気にモチベーションが回復し、集中力を取り戻すことができました。
英検はTOEICと違って、リスニングが後半にあるので、筆記パートが終わった時点で集中力を切らすとアウトです。
まさか、帰国後の息抜きに見ていたスラムダンクが、こんなところで役立つとは!思いもしませんでした。
結果
初めて受けた英検準1級の手応えは、正直ありませんでした。
別に満点を取らなくても、合格点に達すればいいと分かっているのですが、果たしてどのくらい取れれば合格できるのか?
その辺がよく分かりません。受かる自信はありませんでした。
まあ、落ちたらまた次回受ければいいさ!
と開き直っていたら、
結果通知が届きました。
封筒を開けてみると・・・
「合格」
あら!?受かっちゃった!!
あまり手応えがなかった割には、一発合格できました。
実感がなかったので、手放しで喜べたわけではありませんが、とりあえず喜んでおこう!
やったーーーーー!!
受かった理由
おそらく、僕が合格点に必要な数だけ正解できたのは、カナダにいるとき&帰国してからも続けていた音読トレーニング教材にありました。
それは、「速読速聴英単語Core1900」というテキストです。
僕が英検準1級の本番試験を受けた段階では、まだこのテキストの消化率は半分くらいでした。
それでも英検準1級の筆記試験に合格するだけの力は付けることができたようです。
さあ、次は2次試験の面接です。
面接なら、自信があります!
カナダで3ヶ月間英語を話しまくってから帰国したばかりの今なら、きっといける!
そういう確信がありました。
・・・つづく。
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