From 師範代Shinya(新村真也)
僕が先月受けたTOEICのスコア結果が返ってきましたので、一緒に見ていきましょう。
当日の状況や感想などの詳しいレビューは、全部で6回に渡ってお届けしました。
ざくっとまとめると・・・
①今回、2年ぶりの受験でしたが、「試合勘」を取り戻すための問題集や、試験対策などは一切していません。
②会場はパーフェクトな環境で、しっかり集中できました。
③リーディングの問題が最後まで読み切れずに、後半10問は「塗り絵」しました。
以上の状況で、果たして何点が出たのか?
結果は・・・
890点!!
2年前の前回より、80点ダウンです。
さすがに、ちょっとヘコみますね。でも、あえて公表します!
なぜなら、この大きなアップ&ダウンというのは、上級者の間でもけっこう「あるある」だからです。
TOEICで一度900点を越えた人は、その後もずっと安定して900点以上をとり続けられると思われがちですが、実はそうではありません。
僕の回りの900点ホルダーの「スーパーサイヤ人」たちも、時には800点台のピッコロさんレベルまで落ちることもあります。
僕のストーリーでもお伝えしている通り、700点台の悟飯レベルにまで落ちたこともあります。
でも、ほとんどの人たちはそんなことをブログや動画などで「公表」しません。
なぜなら、カッコ悪いからです。
一度周りから「英語ができる人」だと思われると、こんどはその期待を裏切るような結果を認めたくなくなります。
具体的には、TOEICの点数が落ちたり、ネイティブとの会話についていかなかったり、映画が字幕なしでさっぱり理解できなかったり・・・といった出来事です。
でも僕は、「英語学習界の不都合な真実」を包み隠さずにお伝えすることを使命だと思っています。
英語上級者が言わない「不都合な真実」を、あえてお伝えすることで、逆に英語学習者のモチベーションアップになるような気がしているのです。
僕がお伝えしたいことはただひとつ。
「特別な才能のある人だけが英語上級者になれるわけではない。誰にでもそのチャンスはある。」
ということです。
TOEICの点数=英語力+受験力
今回の僕の結果で分かったことは、
TOEICの点数=英語力+受験力
という公式です。
大卒のネイティブを対象にした実験で、TOEICを受けてもらったところ、平均値は930点だったそうです。
ネイティブがTOEICを受けて分からない英単語や文法があるとは思えません。
つまり、900点を越えたら、そこから先は「受験力」がモノを言う、ということです。
TOEICの持つ「ゲーム性」に慣れることが、点数アップには必要なのです。今回は、だいぶブランクが空いたので、ゲームのリズムが少し乱れたようです。
読みのスピードが大事
今回、ゲーム性以外での点数ダウン要因としては、「読みのスピード」が考えられます。
今回のテストでは、僕は最後の問題までいきませんでした。これは、単純に読むスピードが足りない、ということができます。
僕の経験上、改訂前のTOEICでは180WPMのスピードがあれば、最後の問題までたどり着けました。
WPMというのは、Word Per Minute の略で、一分間に読める文字数の限界値です。
180WPMだと、1分間測って180語の文書を読み切ることができる、という意味です。
このWPMがTOEICのリーディング問題のカギを握ります。
僕の今のWPM
僕はこの2年間、リーディングスピードを上げるトレーニングは一切してきませんでした。
もともと速読に興味はないというのと、仕事で速く読まなければならない環境にはありません。
どちらかというと、ビジネス専門書を深くじっくり読んできました。
ネイティブ向けのビジネス書を音読教材として使ってきたのですが、かなり難易度が高いので、1ページに知らない英単語が10個前後は出てきます。
また、英単語は知っていても、「あ、そんな意味になるんだ!」というものがけっこうあります。
でも、それらの知識はマニアック過ぎてTOEICには出ません。なので、僕がこれまでに上げてきた英語力は、TOEICの点数に影響しない部分です。
一方で、音読トレーニングのみに絞ると、英文を読む最大スピードは160WPM前後になります。
ネイティブ並みに速く読み上げても、口で言えるスピードの限界は160WPMです。
それ以上だと、こんどは発音が崩れてしまい、相手に伝わる発音ができなくなるので、会話で使えなくなります。
なので、音読トレーニングのみに絞っている僕の今のWPMは、160前後です。
だから、本番テストで最後の問題まで解けなかったのです。
次回は、下の「ABILITIES MEASURED」という10本のゲージを見ながら、細かいレビューをしていきます。
・・・つづく。
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