From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が使った2冊目の英単語帳、「キクタン TOEIC990」は、TOEIC900点以上の力を付けつつ、それにふさわしい英会話力を鍛える目的で買いました。
聞いて覚える英単語 キクタン TOEIC Test Score 990 (CD・赤シート付) (キクタンシリーズ)
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なので、僕は「キクタン」の最大の特徴とも言える「聞くだけCD」を放棄して、正統派のボキャビル方式で仕上げました。
正統派の方法
やり方の基本は、DUO3.0の時と同じです。
①見出し語を単体で発音×3回
②見出し語の使われている例文を全文音読×3回
③次の英単語へ進む
というシンプルな方法です。
CDは使わないので、代わりに電子辞書の発音機能を使ってチェックしました。
電子辞書の「単語帳機能」を使えば、テキストごとにまとめて英単語を登録しておくことができます。
これはメチャクチャ便利です!
一度に進める範囲は、風呂に入っている時間(20分くらい)で終わるようにしました。
例文の長さや知っている単語の数によって変わってきますが、だいたい4~5ページくらいが範囲です。
例文を音読するのは最初の3日間
この①~③までの作業を3日くらい続けると、例文の中での意味はだいぶ取れるようになってきます。
そしたら、4日目あたりから例文の音読を飛ばして、英単語の音読だけに移ります。
英単語を発音しながら、瞬時に意味と使い方(品詞など)が頭の中に浮かんでくるか?をチェックします。
もし出てこなければ、日本語訳を見るのではなく、例文を読み上げます。
すると、一瞬で意味と使い方の記憶が蘇ってきます。
例文を「記憶を呼び戻す引き金」として使うことで、日本語を介さずに英単語の意味が頭の中に定着するようになるのです。
やればやるほどスピードアップ!
この方法でやると、やればやるほど、スピードがアップしていくのを実感しながら進んでいくことができます。
最初は20分かかっていた範囲も、15分、10分、と縮まっていき、最大で5分以内で終わるようになるのです!
これは、やってみると分かりますが、快感です!!
僕は単調で機械的な作業は苦手な性格タイプですが、ここまで目に見えて上達を感じられると、さすがにモチベーションを保つことができました。
コーパスの力
この本の何よりスゴいのは、「コーパス」というデータベースを使って、「TOEICに出る英単語だけ」を抽出してあることです。
つまり、TOEICという目標に向けて、ムダのない円単語学習をすることができます。
実際にこれを仕上げた後にTOEICの本番を受けてみたところ、テスト内で知らない英単語がゼロになりました!
これはかなりの感動でした!!
TOEICはスピード重視のテストなので、英単語の意味が分かるようになるだけでは最後の問題までたどり着けません。
それでも、「テスト内が知っている英単語だけになる」ことのインパクトは、とてつもなく大きいです。
この頃から、僕はテスト問題を読むこと自体が楽しくなってきました。
知っている英単語が増えたことで、「飛ばし読み」ができなくなり、物語を楽しむために読みのスピードは落ちました。
なので、点数自体はあまり変化がなかったのですが、TOEICを受けているときの感覚には大きな変化がありました。
タイミング
僕が「1例文1単語型」の英単語帳をやったのは、この時期が初めてです。
つまり、具体的にはTOEIC900点を越えたタイミングで始めました。
僕は自分の性格上、英単語帳を使った単調なボキャビル作業をコツコツやるのはあまり好きではありません。
でも、始めるタイミングが良かったせいで、それほど苦労を感じずに、上達の波に乗って楽しむことができました。
しっかりした文法と会話力の土台を築いた後にボキャビルをやると、新しく習った英単語をすぐその日から会話で使えるので、どんどん自分のモノにしていくことができます。
その感覚があれば、苦手な作業も苦に感じづらくなります。
・・・つづく。
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