from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※日本初上陸のAI翻訳イヤホン、CLIK Sのレビューの続きです。
この翻訳機の最大の特徴は、「AI翻訳機」というかなり絞ったニッチな用途の機能を、「ワイヤレスイヤホン」という広い用途のガジェットに組み込んだことだと思います。
AI翻訳機が活躍する場面は限られますが、イヤホンは毎日活躍します。
しかも、家の外で英語学習する時には不可欠なアイテムです。
最悪、AI翻訳機能を全然使うシーンがなくても、イヤホンとしての完成度が高ければ、満足して使い続けることができます。
CLIK S のイヤホンとしての機能
その点、このCLIK Sのイヤホンとしての機能は、しっかりしています。
音楽の国、英国のブランドなので、オーディオ機器としての完成度が高くなるように作られています。
CLIK Sで音楽を聴いたり、英語テキストの付属音声を聞くと、ハッキリとクリアに聞こえます。
僕はオーディオ機器に関してはそんなに細かく語るほどのこだわりや経験値はありませんが、素人の耳には十分なクオリティーだと感じます。
僕が持っているワイヤレスイヤホンとの違い
ちなみに、僕が1年半前に買った、似た形のワイヤレスイヤホンと比べると、CLIK S の方が使いやすい点があります。
それは、操作ボタンがタッチ式ではなく、クリック式になっていることです。
タッチ式だと、耳にはめる時に謝って触ってしまい、意図せず音声コントロール機能が発動してしまうことがあります。
それに気付かず声を出すと、接続先のスマホが音声認識をして、勝手に電話帳のリストにある相手に電話をかけてしまうのです!
これはとても困りました・・・
他にも、再生や一時停止などの操作をする時にも、タッチ式だと「操作している感」がないので、不安になります。
でも、このCLIK S はクリック式なので、押し込むとカチッとした手応えがあります。
このカチっと感がある方が、僕は好きです。
ワイヤレスイヤホンの操作は耳に入れたまま見ないで行うので、押した時に指先に感触があった方が、操作がしやすいと感じます。
この辺りは好みだとは思いますが、操作が物理ボタンになっているのは、ポイント大です。
AI翻訳機能をチェック
肝心のAI翻訳機能のチェックしてみましょう。
AI翻訳は、イヤホンと専用スマホアプリで行います。
言い換えると、イヤホンだけでスマホがない場合、翻訳機能は動きません。
ここだけ要注意です。
ポケトークなどの翻訳機は、それ単体で翻訳できますが、このCLIK Sは必ずスマホと連携させる必要があります。
今の時代は、スマホを持ってる人の方が大半だと思いますが、もしあなたがガラケー派だった場合は、このCLIK SのAI翻訳機能は使えませんので、気をつけてください。
(Bluetoothがある携帯電話や音楽プレーヤーなら、イヤホンとしては使えます)
まず、専用アプリの「My Juno」を手持ちのスマホにダウンロードします。
次に、イヤホンを取り出して、ペアリングします。
ペアリングは、設定画面でBluetoothの表示にしておけば、自動で表示されるので、OKを押して接続するだけです。
イヤホンがBluetooth接続された状態でアプリの My Junoを立ち上げると、AI翻訳モードを使うことができます。
2つのAI翻訳モード
AI翻訳モードには、「ソロ翻訳」と「グループ翻訳」の2つがあります。
ソロ翻訳は、自分と相手の2人の間で行う翻訳です。
グループ翻訳は、LINEのグループチャットのような機能で、色んな国の人達が同時にチャットした時に、それぞれの母国語を共通言語(英語)や、読む相手の国の言語変換して表示してくれます。
英語学習者が使う可能性の高い機能は、ソロ翻訳だと思いますので、今回はソロ翻訳機能に絞ってレビューしていきます。
スマホとイヤホンの連携機能
このCLIK Sのウリは、スマホアプリとイヤホンの連携機能です。
イヤホンは両耳に入れた状態でも使えますが、翻訳する時には片耳モードが使えます。
まさに、国際会議の場で各国の政府の要人たちが片耳につけている「同時通訳イヤホン」みたいな使い方ができます。
もちろん本物の国際会議では、生身の人間の同時通訳のプロの音声が聞こえるトランシーバーみたいな役割ですが、このCLIK SはAI自動翻訳の結果をイヤホンで聞くことができます。
使い方はこんな感じです。
①イヤホンをクリックしながら、日本語を話す
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②スマホアプリ上で英語に変換されて表示される。読み上げ音声は、相手にも聞こえるようにスマホスピーカーから聞こえてくる。
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③相手の英語を聞き取るときには、スマホアプリのボタンをタップしている間に話してもらう。
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④聞き取りが終わると、日本語に変換されてアプリ上に表示される。その時に、読み上げ音声はイヤホンを通して聞こえてくる。(相手には聞こえない)
という流れです。
後は、①~④を繰り返すだけです。
ポイントは、
「相手のセリフの翻訳音声だけが自分のイヤホンに聞こえてくること」
です。
これは、他の翻訳アプリではできません。
Google翻訳やDeepLなどの翻訳アプリを使うと、
・どちらの音声もイヤホンから聞こえてくる
もしくは、
・翻訳後の音声は、すべてスマホのスピーカーから聞こえてくる
のどちらかになってしまいます。
片方だけをスマホのスピーカーから、もう片方をイヤホンから、というようにできるのは、この CLIK S だけです。
次回の記事では、翻訳の精度とスピードを検証してみましょう。
8/12発売のCLIK Sの商品紹介ページはこちら(僕のYouTubeチャンネルも載っています)
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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