From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
指さすだけで英単語の発音&意味が分かる「Yiidaスキャン式電子辞書」のレビューの続きです。
こういう新しいコンセプトで作られた「攻めの姿勢の商品」は、僕は大好きです。
利益だけを考えるなら、従来品と同じキーボードタイプの電子辞書を従来品よりも安く作って売り出すのが、最も失敗する確率が低くて無難でしょう。
でも、それでは業界が発展していきません。やはり、新しい領域を切り開いていく「イノベーター」が新しい時代には必要です。
改善点もしっかり伝える
ちなみに僕はレビュー依頼を受ける条件として、先ほどの3つに加えてもう2つ設定しています。
①担当者の方がしっかりした印象かどうか?
②実際に使ってみて見えた改善点を、動画の中で素直に伝えることにOKをもらえるかどうか?
です。①は当たり前かもしれませんが、担当者の印象は商品の印象にも大きな影響を与えます。
気持ちよくやりとりできる担当者でないと、受ける気にはなりません。
今回僕にメールをくれた担当者の方は、すごくしっかりした印象でした。
②はとても大事です。企業から依頼を受けたユーチューバーのレビュー動画は、どうしても「良いところだけを褒めちぎる」だけで終わることが多いです。
でも僕は、自分の気持ちにウソをつく動画は作りたくありません。
使っていて見えた改善点を伝えることは、動画を見ている人にとって役立つことはもちろん、企業にとっても今後の2作目、3作目の開発の役に立つはずです。
どんな商品にも長所と欠点があります。完璧な商品というのは、存在しません。
人間と同じように、「得意な部分が突出していると欠点も目立つ」のが普通です。
長所と短所を両方伝えるレビュー動画を作れば、「これは自分に合っている」と感じた人だけが買うことになるので、満足度は上がると思っています。
そして今回、「Yiidaスキャン式電子辞書」のメーカーである「ジェンハイテック」の担当者の方から、「改善点を率直に動画の中で伝えること」に快くOKをいただけたので、レビュー依頼を受けることにしました。
この電子辞書を作っているメーカー
この「Yiidaスキャン式電子辞書」を作っているメーカーは、「ジェンハイテック」という中国の企業です。
主に「生活に役立つアイデアグッズ」を作っているベンチャー企業です。
車用品、スマホを使いやすくするグッズ、体重計など、電子機器の技術を応用して色々な便利アイテムを開発しています。
語学学習用の機材も何種類か作っていて、今回の電子辞書の他にも、ポケトークのような小型自動翻訳機や、翻訳機能付きボイスレコーダー、高性能イヤホンなどもラインナップにあります。
この記事を書いている今現在はHPを日本語対応していませんが、世界に向けて商品を販売している国際企業です。
良かったら英語のサイトがどのぐら読めるか、試してみてください。
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中国メーカーの伸び
最近僕が感じるのは、中国系のテクノロジー企業の伸びのスピードです。
昔の中華製品は、「安かろう悪かろう」みたいなイメージがあったと思います。
でも最近の中国メーカーは、日本の高度経済成長のようなスピードでどんどん進化しています。
僕は仕事柄、年間100点以上の電子機器やその周辺機器をアマゾンで買うことが多いのですが、最近は日本のメーカー製よりも中国メーカー製のものを買うことが多くなりました。
中国メーカー商品は、価格が安い割にはしっかり作り込まれた商品が多い印象です。
僕がこれまで使ってきたパソコンは中国メーカーのLenovoとASUSがメインですが、どちらも安い割には性能が良く、これまで何年も壊れることなく動き続けています。
もちろん、中にはパソコン以外の商品で激安価格で買ってすぐ壊れたものもありますが、「安物が壊れやすい」という図式は日本の製品でも同じです。
特に最近の中国メーカーの製品は安さをウリにするだけではなく、「日本のメーカー品並の価格で、品質もかなり高い」というものが多くあります。
2018年に世界中のユーチューバーの間で大ヒットして今でも使われ続けている「オズモポケット」という「自撮り用小型カメラ」は、DJIという中国メーカーが開発製造したものです。
ガジェット好きの人達の間では、中国メーカーの製品は高く評価されています。(もちろん、低品質のガジェット製品を激安で売っている業者もいますが)
チャレンジ精神
僕が何よりスゴいと思うのは、
「こんなのあったらいいのになぁ~」
と思うものを、すぐ形にして出してくるところです。
中国メーカーはフットワークが軽い企業が多く、アイデアをどんどん商品にしていきます。
そのため、日本のメーカーでは絶対作れない(技術的にではなく採算的に)ニッチでマイナーな商品を作って出してくるのです。
今の日本は文化的に「失敗すること=悪」という価値観があります。
そのため、個人も企業も「成功率の高いこと」にしか手を出したがりません。
一方で西洋文化では「失敗すること=チャレンジ魂」と高く評価される傾向があります。
この価値観は、おそらく中国文化でも同じようです。
日本のメーカーだったら、
「こんな変わったもの作って、売れなかったらどうするの?」
と怒られてボツになるようなアイデア商品を次々と出してくるのが、今の中国企業の勢いなのです。
特にガジェット系の周辺機器で「こんなのあったらいいな」というようなアイデア商品を形にするのが強い印象です。
おかげで最近は、僕の身の回りには中国製品が増えてきました。
カメラ本体はCanon製で、予備の電池や三脚、アダプターやらは全部中国メーカー製品。みたいな感じです。
カメラ本体のクオリティーに関してはまだ日本メーカーの方が強い印象ですが、この先数年後にはどうなるかわかりません。
今回の「Yiidaスキャン式電子辞書」も、カメラのセンサーは「安定のソニー製」で、全体のコンセプトは「中国的なチャレンジ視点」で作られたガジェットです。
商品のパーツすべてを自社製品で作り上げる必要はありません。
どっちが優れているか?を競い合うよりも、お互いの長所を生かし合いながら、新しい物を作っていく姿勢が大事だと思います。
・・・つづく。
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「自分の気持ちにウソをつく動画は作りたくありません。」
Shinya先生の丁寧に作りこまれた動画やメルマガにはいつもこの姿勢が貫かれているのをバンバン感じます!
だから好きなのですよねー!!
ぼくも先生のYouTubeやメルマガを見て購入したガジェットやテキストがかなり増えてきました!!
これからも情報発信をよろしくお願いいたします(^^♪
Nirijiさん
ありがとうございます!
この姿勢が伝わって良かったです!
これからもよろしくお願いします。