シャープのBrainシリーズ【最新版:2022年の電子辞書のえらび方③】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)  (→この記事のシリーズを1話目から読む

前回の記事では、今年のカシオのEX-wordシリーズは、高校生モデルのみ更新(中身の辞書だけ)というお話をお伝えしました。

一方、今の電子辞書業界唯一のライバル、シャープのBrainシリーズは、今年も全機種新しいモデルを発表しました。

ここ数年は外側も中身もわずかな変化ですが、「毎年新モデルを出す!」という姿勢はスゴいと思います。

Brainの新型変更点(ボディー)

まず、ボディーの変更点は、今年もどこが分かったのかほとんど分かりません。

ごくわずかな変化です。

画面とキーボードをつなぐヒンジの部分が、2020年モデルでは横長の穴が空いているタイプでしたが、2021モデルでは穴がふさがりました。

そして今年、2022年モデルでまた穴が空くのか?と思いきや、穴はふさがったままです。

もしかして細かいデザイン変更はあるのかもしれません。

でもユーザー視点では、このヒンジ部分のデザインは使い勝手にまったく関係ないので、深掘りはしないでおくことにしました。

文字種切替キー

次のポイントは、「文字種切替キー」です。

この文字種切替キーは、去年の2021年モデルから追加されましたが、今年のモデルも引き続き採用されています。

僕が持っている2019年モデルでは、文字種切替キーの場所は、「記号キー」になっています。

この記号キーは、スペルがあいまいな時に、分からない部分に~を入れて打ち込むと、候補が表示される仕組みでした。

でも今のモデルは、本体に「あいまいチェック」という機能が付いたので、わざわざ記号の~を打ち込む必要がなくなりました。

その分、文字種切替キーに変更されたのです。

この文字種切り替えはスマホ感覚で使えるので、けっこう便利だと思います。

ただ、文字種切替キーが、新型に買い換えるほどの理由になるか?と言われたら、個人的にはNOです。

 

Brainの新型変更点(中身)

次は中身の部分です。

大きな変更点は2つあります。

1つ目は、新しく「探求学習」という機能が加わりました。

2つ目は、新しく「コンパスローズ英和辞典」という辞書が加わりました。(高校生モデルのみ)

他にも、英語以外の教科で、理科や国語などの辞書が新しくなっていますが、僕たち大人の英語学習者には関係ないので、説明は省きます。

まず、僕が新製品ニュースを見たときに一番期待したのは、「探求学習機能」です。

探求学習というのは、文科省の新学習指導要項の中に最近加わったものらしいです。

そこに合わせて、Brainにもこの探求学習機能が入りました。

探求学習機能は、見出し語だけではなく「説明文の言葉」も幅広く検索できる機能です。

僕はこの説明文を聞いた時、ワクワクしました。

説明文の言葉を検索できるということは、例えば

「知覚構文の例文だけを、複数の辞書から引っ張って来たい」

と思ったときに、それが一発でできるようになるかもしれない!

と思ったのです。

これができるようになれば、本当の意味で複数辞書検索のメリットを活かせます。

たとえば、新しい文法項目を学んだ後に、

「あ、これは知覚構文て言うんだ。他にはどんな例文の中で使われているんだろう?」

と思ったとします。

その時に、Brainに「知覚構文」と打ち込んで検索すれば、ジーニアスやリーダーズなどの辞書の種類の枠を超えて、例文がズラッと表示される・・・

そんな使い方を想像したのです。

これができたら、レッスンで教える用の例文探しに加えて、英語テキストを作るときの例文のアイデアとしても活用できます。

僕にとっては、この探求検索機能が、一番の目玉に見えました。

さっそく売り場で試す!

僕はドキドキしながら、電器屋さんの売り場の展示品で探求検索機能を試してみました。

探求検索モードを選んで、ためしに、「分詞構文」と打ってみました。

そして、エイッ!と検索ボタンを押してみました。

すると・・・

検索結果は1つだけでした。

しかも、「分詞」という項目だけです。

さらに、その分詞の定義を見てみたところ、英語ではなく国語としての分詞の定義が出てきました。

「え?どういうこと?」

と思って、他にも色んな文法用語を打ち込んで検索をかけてみました。

でも、検索結果はゼロ、もしくは1つ。しかも、その内容は英語と関係ない・・・

おかしいな・・・と思ってよく見てみたら、なんと探求検索で使える辞書は種類が限られていました。

しかも、その辞書の中には英語系のものは含まれていません。

念のため、売り場の店員さんにも聞いてみましたが、やはり英語系の辞書では探求検索機能は使えないとのことでした。

何てこった!!

ちょっと期待しすぎたようです。

そもそも探求学習は、英語学習のためにあるわけではないようです。

このあたりは、ネットで公開されている新製品ニュースには一切書いてなかったので、売り場で試してみて初めて分かりました。

僕は自分で勝手に盛り上がって期待していただけに、この結果にはかなり落胆しました。

僕はしばらく放心状態になった後、気を取り直して、新しく加わった辞書「コンパスローズ英和辞典」のチェックに移りました。

 

・・・つづく

 (→この記事のシリーズを1話目から読む

 

————————————–

 
 

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

やり直し英語達成道場 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください