From 師範代Shinya(新村真也)
新年は、新しいことを始めたくなる年です。
特に、英語学習は1月から始める人が多いジャンルです。
「今年こそは!英語をモノにするぞ!!」
という意気込みで英語の教材を買ったり、英会話スクールに通い始めたりする人も多いです。
僕自身、人生初の英会話スクールに行き始めたのは、2004年の1月でした。
日本の英会話スクールが一番新規生徒が増えるのは、1月と4月と言われています。
どちらも、新しいことの始まりを感じさせる月ですよね。
達成できる人は少ない
新年の抱負に「英語の習得」を選ぶ人が多い一方で、実際に達成できる人は少ないのが現状です。
僕の経験上、英会話スクールに通っている生徒さんの中でも、新年の目標をその年で達成できる人の割合はとても少ないと感じます。
なぜでしょうか?
僕はずっと疑問に思っていました。
これまでに500人以上の英語学習者の方々を観察してきた結果、「新年の抱負が達成できない人に共通する部分」に気づきました。
今日はそれをお伝えします。
新年の抱負が達成できない人に共通する3つのパターン
新年の抱負に、「英語の習得」を入れる人のほとんどが、1年以内にその目標を達成できません。
僕が今までに見てきた、よくある新年の抱負パターンは、この3つです。
パターン1:あいまい
「今年こそ、英語をモノにするぞ!」
「今年は、去年よりも上手に英語を話せるようになるぞ!」
こういったタイプの目標の場合、ジャッジの基準があいまいになりがちです。
英語をモノにするというのは、どのくらいのレベルになったらモノになったと言えるのかが分かりません。
また、「上手にしゃべれる」とう状態も、あいまいです。英会話は、話す相手や話題によって、「しゃべれる度合い」が大きく変化します。
僕も外人バーに週3回通っていた頃に、「昨日はバッチリしゃべれた感があったのに、今日はボロボロだった・・・」なんてことがよくありました。
これでは、ジャッジのしようがありません。
その結果、年末になると、「あれ?思ったより上達してないなぁ・・・」という感じになってしまいます。
パターン2:結果にフォーカスし過ぎ
「今年は、絶対TOEIC600点を取るぞ!!」
「今年は、英検準1級合格だ!」
といった感じで、「目に見える結果」にフォーカスした目標も、うまくいかないことが多いです。
なぜなら、その「プロセス」が抜け落ちているからです。
「どうやってTOEIC600点を達成するのか?」
「何をどうすれば、英検準1級に受かるのか?」
といった道のりがあいまいなまま、達成目標だけを掲げても、なかなか思い通りにはなりません。
こういう超具体的な目標を掲げる人ほど、実際の行動は伴わないことが多かったりします。
もちろん、世の中には「引き寄せの法則」というものがあります。
「紙に書いたことは、引き寄せられて自然に叶う」
「絵に描いた目標は、むこうからやってくる」
といった考え方です。
僕はこの引き寄せの法則はけっこう信じています。自分の人生でも体験したことが何度かありますし、僕の妻は引き寄せの名人です。
欲しいもの(特に食べ物)をどんどん引き寄せます!
でも、英語学習に関しては、願うだけでは引き寄せられません。
TOEIC300点の人が、いくら「TOEIC600点!」と紙に書いて毎日読み上げても、英語のテキストを開かずに、その目標は達成できまません。
「英語ができる自分の姿を毎日イメージしていたら、英語の勉強をしていないのに、ある日急に英語がペラペラになりました!」
なんて話は聞いたことがありません。
英語を声に出すトレーニングをすることなしに、英語を話せるようにはならないのです。
目標を達成する人の共通点
僕の経験上、新年の抱負に、「行動」を持ってくる人は、欲しい結果を手に入れています。
「毎日音読トレーニングを30分やる。」
「買ったばかりのこの英語テキストを、3ヶ月で仕上げる。」
「英字新聞を毎日30分読む。」
といった感じで、「英語学習」そのものを新年の抱負にしている人は、それを実行する確率が高くなります。
その結果、英語力は確実に伸びていき、思わぬタイミングでTOEICの点数が伸びたり、英会話力がアップして昇進したり、転職に成功したりするのです。
TOEICの点数アップや、流ちょうにしゃべれる力を手に入れることは、「英語力を上げた後に出てくる結果」に過ぎません。
結果はコントロールできません。
いくら頑張っても、TOEICの点数がなかなか上がらない、なんてことはよくあります。
英語力自体は上がっているのに、思ったほどTOEICの点数が伸びない、なんてこともザラです。(とはいえ、英語力を上げれば、いずれ必ずTOEICの点数も上がりますが)
今年は、コントロールできない「結果」よりも、自分で自由にコントロールできる「行動」にフォーカスした新年の抱負を立ててみることをオススメします。
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