(→前回のつづき)
「音読さん」のAIによる英語発音は、驚くほど自然です。
僕が特に感動したのは、
・イントネーションの正しさ
・英単語が文章で読まれた時の音のつながりの自然さ
の2点です。
本当に人間が読み上げているように聞こえます。
僕がこれまで経験してきた合成音声とは、まったく違う次元になっていると感じます。
音質はZoom会話ぐらい
もちろん、音質に関しては、CDとまったく同じクリアさというわけではありません。
音読さんはネット回線を利用するため、音声データのビットレートが低めになっています。
音質に関しては、「Zoomでの会話」に近い感覚です。
それでも、発音のお手本としては十分な音質だと思います。
オンライン英会話レッスンの先生に発音を読み上げてもらうのに近い感覚で聞くことができます。
名前付きの音声が、特にキレイな発音
音読さんの音声は、色々なパターンから選ぶことができます。
まず、国を選びます。
英語の場合は、アメリカ発音、イギリス発音、オーストラリア発音、インド発音の4種類から選べます。(この記事を書いている時点では)
さらに、各国の発音の中で、何種類もの声を選ぶことができます。
たとえば、アメリカ発音の場合は、上の方には、
en-US-A
en-US-B
en-US-C
en-US-D
という風に、アルファベット順にA~Fまで並んでいます。
この記号の意味はおそらく、
en = English
US = アメリカ
A = タイプA
という感じだと思われます。
全部アメリカ発音ですが、声の種類が違います。
それぞれ違う人の声です。
男性、女性のバリエーションがあります。
このA~Fまでのタイプの下には、人の名前がズラッと並んでいます。
先ほどのアメリカ発音なら、
Ivy
Janna
Kendra
Kimberly
Salli
Joey
という風に、アメリカでありそうな名前が載っています。(僕が中学時代に教科書に載っていた、Mike や Nancy などのベタな英語ネームは見当たりません)
それぞれ年齢も違う感じで、小さな子供のような可愛らしい発音の声もあります。
名前付きの音声が、特にキレイな発音
この、人の名前が付いている声が、めちゃくちゃ自然なのです!
上の方にある、
en-US-A
en-US-B
en-US-C
などの記号の発音も十分にキレイですが、それ以上に下の名前付きの声は、生身の人間の声っぽく聞こえます。
自分の好みの声を選んで発音させることができます。
(僕が個人的に好みなのは、アメリカ発音のKevinという名前の声です)
発音のお手本は、声質の好みなどでモチベーションが上がることもあるので、自分好みの発音を見付けることは大切だと思います。
この人の声は良い声だなぁ~
耳に心地良いなぁ~
と感じられる声を見付けると、何度も聞きたくなるので学習効果が高まります。
各国の発音も、特徴をとらえている
アメリカ発音以外にも、イギリスやオーストラリア、インドの英語発音も、それぞれの国の発音の特徴を捉えていて、聞いていて「あ~!イギリスっぽい!」「オーストラリアっぽい!」とつぶやいてしまうぐらい、似ています。
インド発音も、すごくリアルです。インド独特のRの発音などが忠実に再現されていて、感動ものでした。
僕はカナダ留学中にインド人クラスメイトと話す機会も多かったので、懐かしさを感じました。
とにかく、どの国の発音も、音声がすごく自然で特徴を捉えているのには驚きました。
もし、このバリエーションの中に、「English (Japan)」があったら、きっと「カタカナ発音」を忠実に再現しているでしょう。
発音から受ける印象の違い
余談ですが、僕が今ネットフリックスで見ている懐かしのアメリカドラマ「ヒーローズ」の中に登場する日本人、「ヒロ・ナカムラ」の発音は、本当に見事です。
「日本人らしいカタカナ発音」と、「流暢なネイティブ発音」をカンペキに使い分けています。
ドラマの中では、未来と過去に何度もタイムトラベルをするので、日本人のヒロは英語が上手になったり下手になったりします。
そのリアリティーを増しているのが、英語の発音なのです。
話すスピードだけではなく、カタカナ発音かネイティブ発音かで、印象が大きく変わることが、このドラマでは体験できます。
次回は、僕が現時点で考える「音読さんの活用法アイデア」をお伝えします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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