From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)
仕事終わりに、同僚のデイビッドが自分の行きつけのレストランに僕を連れて行ってくれました。
そのレストランの外見は、バーのような造りで、明るいネオンサインがお店の上にピカピカ光っています。
いかにも海外ドラマや映画に出てくるお店っぽい雰囲気に、僕のテンションは上がりました!
デイビッドがズンズン進んでいきます。僕はおそるおそる後ろにくっついていきました。
デイビッドが勢いよく扉を開けると、そこには異国情緒あふれる光景がパーッと広がりました。
少し薄暗い店内に、ロックミュージックがガンガン鳴り響いています。
いかにも「若者向けのレストラン」といった感じです。
テーブルを見渡すと、地元人ぽいこなれた雰囲気の人たちばかりです。
デイビッドに続いて店内奥まで進んでいくと、金髪でゆるいパーマのかかったロングヘアーの女性店員さんが明るい声のトーンで僕らに話しかけてきました。
「Hey, David! How are you?」
「Hey, Monica!」
どうやら、お互いに名前を知っていて仲が良いようです。
デイビッドとモニカは友達同士のようなカジュアルなあいさつをしばらくした後、モニカが僕らをテーブルに案内してくれました。
そういえば、僕はカナダに来てからは、週末は学校のクラスメイトと観光地ばかりに行っていて、こういう地元人のみぞ知るようなレストランに入ったことはありませんでした。
これまでにも、外食をする機会はあったのですが、観光地のレストランはフードコートのセルフサービスだったり、逆に高級な雰囲気だったりで、いわゆる「普通のレストラン」はここが初めてでした。
これまで僕が行ったレストランとはまったく違う雰囲気です。
レストラン英会話
僕がカナダに来る前に日本で通っていた英会話スクールでは、レストランで使うフレーズを練習するレッスンがありました。
お客さん役とウェイター役に分かれて、
「Are you ready to order?」
(ご注文をお伺いしましょうか?)
「I’ll have fish and chips.」
(フィッシュ&チップスをお願いします)
みたいな「レストランお決まりフレーズ」を練習しました。
そして僕は今、カナダのレストランにいます。
「フッフッフッ!日本でさんざん覚えたレストランフレーズを使う時がついに来たか!!」
とワクワクしていました。
変則パンチ
デイビッドが僕にいくつかオススメのメニューを教えてくれました。
しばらく話していると、さっきのモニカが来て、またデイビッドとカジュアルなトークを交わしていました。
やはり、ネイティブ同士のカジュアルな会話には、僕はなかなかついていけません。
仕事ならトピックやボキャブラリーが限定されるので、何とか食らいついていくことができるのですが、こういうフリートークの場ではお手上げです。
そのうち、デイビッドが注文を始めました。
あれ?モニカは「order」なんて言葉ひとことも言ってないぞ?
しかも、デイビッドも「I’ll have~」なんて丁寧な言葉を使っていません。
ただメニューの単語を読み上げているだけです。デイビッドは僕が食べたい料理も一緒に注文してくれました。
結局、僕が日本で習ったレストランフレーズは、デイビッドとモニカの間では一言も交わされませんでした。
ふつうにカジュアルな会話をしているうちに、いつの間にか注文は終了していたのです。
僕はこれに衝撃を受けました!
なんて変則的な会話なんだ!まったく軌道が読めないパンチみたいだ!
間柴のフリッカージャブ並みに軌道が読めない!
これが「教科書」と「実戦」の違いってやつか・・・
僕は改めて、
「留学生仲間と一緒に過ごすフリータイム」と、
「地元カナダ人と一緒に過ごすフリータイム」
の違いを、肌で実感し始めていました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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