From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がジーンズショップで働いていた頃、初めて英語のテキストを買って外国人のお客さん相手の英会話を経験した時のエピソードの続きです。
僕がこれほど英会話体験から大きなインパクトを受けたのは、自分が米軍兵士たちの世界の中に入って行ったからだと思います。
もし僕が、「外国人だ!恐い!」と尻込みして、アルバイトの大学生にレジを任せていたら、こんな体験はできなかったでしょう。
でも僕は、「米軍兵士たちの話す言葉=英語」を学びました。
接客フレーズ集の本のセリフを丸暗記しただけでしたが、それでも「彼らの世界に一歩近づいた」ことは間違い有りません。
さらに、米軍兵士たちが来店した時には、できるだけ彼らに近づいて、話しかけられるチャンスを作りました。
同じ空間にいても、外から見ているか?中に入っていくか?で感じることはまったく違います。
今、こうしてこのブログ記事を読んでくれているあなたは、間違いなく「中に入っていくタイプ」だと思います。
大人になってから英語学習をやる人は、中に入っていくタイプです。
プライドを捨てる
当時そのお店の副店長のポジションにいた僕には、
「自分ができないところ」をスタッフに見られたくない!
という気持ちが強くありました。
でも、なぜか英会話に関しては、「やってみよう!」「やってみたい!」という気持ちになったのです。
不思議ですが、そういう「心の底から突き上げてくる気持ち」に動かされました。
でも、実際に英会話フレーズを覚えて使ってみる瞬間は、ものすごい緊張しました!
緊張し過ぎて、手がプルプル震えて、声がかすれて小さくなりました。
自分でもそんな自分の姿を見たくないのに、大学生のアルバイト男子に真横で見られてしまいました!
これは、プライドを捨てないとできません。
英会話を最初からスムーズにできる人はいません。みんなゼロからのスタートです。
恥をかくことを恐れない人が、英語が上達する人だと僕は思います。
試合で負ける
英語の上達は、スポーツの上達と同じです。
「絶対に負けなくなるまで、練習を積んでから試合に出るぞ!」
と考えていると、おそらく永遠に試合に出れる日はやってきません。
「負けるかもしれない」というリスクと戦う覚悟ができている人だけが、試合に出れるんだと思います。
外国人との英会話は、「試合」です。
試合経験を積む上で、「ピンチ」や「負け」は避けて通れません。
とはいえ、英会話に「負け」があるのか?と言われると、僕はないと思います。
自分で自分を「ダメダメだ~!」と思えば負けだし、「まあ、最初はこんなもんでしょ!」と思えば、負けではありません。
英会話の世界では、テストと違って点数が出ません。「自分で自分をどう思うか?」が勝敗を決めます。
それに、自分では「負けたぁ~!」と思っても、周りから見たら、「え?ぜんぜん負けてないでしょ?」と感じることがよくあります。
この感覚は、実際に体験してみないことには分かりません。
僕は、この頃の米軍兵士のお客さんたちに感謝しています。
僕が英会話に興味を持った一番最初のきっかけは、間違いなく彼らとのやりとりだったからです。
・・・つづく。
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