From 師範代Shinya(新村真也)
先日、五反田の英語の達人養成ジムのライブセミナーが始まる前に、上級コースの会員のSさんが言いました。
「I got something interesting.(面白いモノをゲットしましたよ)」
そう言いながらSさんが取り出したのは、手のひらにすっぽり収まるくらいの小さなガジェットでした。
いかにも「秘密の道具」という雰囲気が漂っています。
これは気になる!!
僕は聞きました。
「What’s that?(それ何ですか?)」
Sさん:「It’s a translator.(これは翻訳機ですよ)」
な、なにぃーーーーーーー!!
僕は驚きました!!
以前、新聞記事で小型翻訳機が来年くらいに登場するみたいな話を読んで、それをこのブログでもシェアしました。
でも、これはその記事で見た翻訳機とは、色も形も違います。
なんというか、もっと洗練されていて、オシャレな感じがします。
テレビやビデオのリモコンを小さくしたような雰囲気です。
商品名は、「POCKETALK(ポケトーク)」だそうです。
ポケットに入る大きさで、世界中の人たちとトークできるよ、というメッセージを込めたネーミングのようです。
僕はさっそく、Sさんにポケトークの機能を実演してもらいました。
驚きの聞き取り能力!
まず最初に、「日本語をしゃべって、それを英語に変換させる」という機能を試しました。
Sさんは、わざと長くて難しい日本をしゃべりました。
Sさん:「机とイスの違いを説明してください。」
すると・・・ポケトークの画面に、今聞き取った日本語が表示されました。
「机と椅子の違いを説明してください。」
ここで僕が驚いたのが、日本語の聞き取り能力の鋭さです。
こちらの話した日本語を、しっかり正確に聞き取って、漢字も正しい状態で画面に表示しています。
ポケトークが聞き取った日本語が画面に表示された後に、3秒ぐらいしてから「ピーン!」と音が鳴りました。
そして、
Please explain the difference between desk and chair?
と言いました!
かなり長い文章ですが、完璧です!!
そして、僕がもうひとつ驚いたのは、音声のクリアさです。
けっこう明瞭に聞こえます。
(YouTube動画だと、音声が聞けます)
↓↓↓
その後も、「今日の天気はどうですか?」といった日常で使う表現を言ってみました。すると、
How is the weather today?
という感じで、完璧に訳してきました。
かなり精度は高いようです。
英語→日本語への翻訳機能はどうか?
こんどは、試しに逆バージョンでやってみました。
英語を話してから、日本語に変換するパターンです。
先ほどのセリフを英語でしゃべってみます。
まずは、月曜日の朝のあいさつの定番フレーズ、
How was your weekend?
と言ってみます。
すると、3秒後には、
あなたの週末はどうだった?
と訳してきました。
日本語の音声も、多少イントネーションの不自然さはあるものの、かなり聞き取りやすいです。
次に、さっきの長い質問の英語バージョンを言ってみました。
Sさんは、さっきとちょっと変えるために、動詞の部分を違う単語に入れ替えました。
さらに、最初のpleaseを抜いて、強い命令形にしてみました。
Describe the difference between desk and chair?
すると・・・
「イスと机の違いを説明する。」
という日本語が読み上げられました。
命令形ではなく、状況説明になっていますが、それでもかなりの翻訳精度です。
長文はどこまでいけるのか?
パンフレットには、「長文もいける」と書いてあったので、試しに意地悪なことをやってみました。
速読速聴英単語Core1900の、難しい医療系の新聞記事の読み上げCDをそのままかけて、長い例文を聞き取らせてみたのです!
すると・・・なんと!聞き取りは完璧でした!!
台本通りの文章の英語が、すべて画面に表示されました。
これはスゴい!!
その3秒後、日本語に翻訳されて読み上げられました。
しかし・・・さすがに、意味が通らないメチャクチャな文章になってしまいました。
まあ、でもこれは、仕方ありません。
Core1900の収録英文は、内容があまりに専門的すぎます。
きっと、日常会話レベルの使用を想定しているので、旅行英会話やビジネス英会話でのやりとりを越えるようなレベルの文章は、想定外なのかもしれません。
進化の予感
このポケトークは、SIMカードを差して、通信しながら使う仕組みです。
つまり、電子辞書とのように機械の中に翻訳データが入っているわけではなく、クラウド上のデータにアクセスして使う仕組みです。
ということは、クラウド上のデータがアップデートされるたびに、このポケトークの翻訳精度も上がっていくことが予想できます。
今は苦手なジャンルの翻訳も、今後はよりスムーズになっていく可能性があるのです。
これは、かなりのポテンシャルを秘めている気がします。
次回は、「僕ら英語学習者にとって、このポケトークはどう使えるのか?」を考えてみたいと思います。
・・・つづく。
「ポケトーク」
↓↓↓
ソースネクスト 翻訳機 POCKETALK ホワイト POCKETALKホワイト
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
※2018年6月現在、アマゾンで売られているポケトークは「Wi-Fi専用モデル」のみです。Wi-Fiが繋がる場所でしか使えません。いつでもどこでも使うには、1ランク上の「SIMカードモデル」を選ぶ必要があります。
コメントを残す