From 師範代Shinya(新村真也)
get, take, have, see…
↑これらの英単語は、中学校で習う「カンタン」なものです。
カンタンなはずなのに、本格的に英会話を学ぼうとすると、とたんにこれらの英単語が、牙をむいて僕らに襲いかかってきます!
とっくに意味を知ってるおなじみの英単語のはずなのに、会話や文章の中で使われると、ぜんぜん違う意味になっているのです!
しかも、基本単語なだけに、登場頻度はめちゃくちゃ高いです。
そして、本当にいろんな文脈で使われて、そのたびに「違う意味」になります。
違う意味に出会うたびに、それを丸暗記しなければならなくなるのです。
日本の学校英語教育
僕らは、中学校でこんなふうに教わります。
get = 得る
take = 取る
have = 持つ
see = 見る
僕らは中学生という、「人生で一番最初に英語を習う時期」に、これらの「日本語訳」を教え込まれます。
すると、どうなるでしょうか?
まるでヒヨコが生まれて初めて見た人を自分の親だと思いこむように、僕らの脳にはこれらの「日本語訳」が深く刻み込まれるのです。
すると、seeという英単語を見た瞬間に僕らの脳は「見る」と反応するようになるのです。
中学で習う「英単語の意味」は役に立たない
ところが、これらの意味は、実際の英会話の世界ではあまり役に立ちません。
英会話の世界では、
I see.
(わかりました)
I’ll take the train.
(電車に乗ります)
Will you get me a beer?
(ビール持ってきてくれる?)
など、中学校で習った意味とはまったく違う使い方があふれているからです。
氷山の一角
たとえば、電子辞書で「get」の意味を引くと、こんなふうに出てきます。
① 得る、手に入れる
② 感動させる
③ 連絡をつける
④ 動かす
⑤ ~の状態にする
⑥ (人に)~させる
⑦ (人に)~してもらう
⑧ 着く
⑨ ~するようになる
⑩ 準備する
・
・
・
・(引用元:ジーニアス英和大事典)
などなど、全部で40個くらい出てきます。
それぞれの意味は、まったく違います。つまり、get = 得るという意味で通用するのは、40通りのうちの1つだけなのです。
しかも、take や see などの他の英単語にも、同じように30~50個近い「別の意味」があります。
丸暗記は苦しい
この問題を解決するには、今までは1つ1つの意味を「丸暗記」するしかありませんでした。
これは、僕ら英語学習者にとっては、かなりのストレスです。
まだ全然知らない英単語の意味をゼロから覚えた方が覚えやすいくらいです。
getなどの基本の英単語は、下手に中学時代に意味を刷り込まれている分、新しく違う意味を覚えようとすると、頭が混乱しやすいです。
それに、もし丸暗記できたとしても、文章の中で出てくるたびに、「この文の中ではどういう意味だ?」
と推測しながらひとつひとつ当てはめていかなければなりません。
受験や紙の上のテストならそれでもいけるかもしれませんが、英会話の速い流れの中でそれをやるのはかなり脳に負担がかかります。
そもそもネイティブは丸暗記しているのか?
ネイティブは、子供でさえもgetを使い分けられます。
でも、彼らがgetの40通りの意味を丸暗記しているわけではありません。
「そんなの、母国語なんだから無意識レベルで使い分けてるんじゃないの?」
と言われたら、その通りだと思います。
でも、もし、「ネイティブが無意識レベルで使い分けている英単語の意味の基準」を僕ら英語学習者が知ることができたら・・・
ネイティブとまったく同じレベルとまではいかなくても、彼らにかなり近いレベルで僕らも英単語を使えるようになる気がしませんか?
そして、実は最近は、その分野の研究がかなり進んでいます。
それが、「イメージ英文法」です。文法の中には英単語も含まれるので、ここでは「イメージ英単語」と呼ぶことにします。
イメージ英単語は、
「ネイティブの視点で英単語の本当の意味を学ぼう!」
というコンセプトの新しい学習法です。
ネイティブ感覚
実は、ネイティブは1つの英単語に1つの意味しか覚えていません。
たった1つです。
1つだけなら、僕ら日本人でも覚えられるような気がしませんか?
ただ、その1つの意味が「絵」のようなイメージなので、そこから色んな意味が生まれてきます。
でも、その「絵のイメージ」を1度覚えてしまえば、あとはどんな使い方でも楽勝になるのです。
それが、「ネイティブ感覚を手に入れる」という考え方です。
英単語も文法も、「ネイティブ感覚で見るクセ」がつくと、時間と労力を大幅にカットして、最短距離で英語を習得することができます。
僕自身がまったくの初心者の状態から4年後に英検1級&TOEIC900点レベルになれたのも、この「ネイティブ感覚」を意識しながら英単語と文法を学んだからです。
次回は、その「ネイティブの頭の中にある絵のイメージ」の具体例を一緒に見ていきましょう。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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