from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、英語が上手く話せなくなる条件として、
①今まで勉強したことがないジャンル(道案内など)を英語で聞かれて、返そうとした時。
②意識が自分自身に向いている時。「ここでうまく英語を話せなかったらどうしよう?恥ずかしいな。」とか、「上手な英語を話して、相手を驚かせてやろう!」などの気持ちがある時には、自分自身に意識が向いている。
というお話をしました。
うまく話せる時の条件
これとは逆の状況の時に、うまく話せる体験をすることが多いです。
①普段から「道案内する時の決まりフレーズ英語」を勉強している。あるいは道案内した経験が豊富。
②困っている外国人を助けたい!という気持ちが先行して、自分のことを忘れている時。
この2つの条件のうち、どれが1つを満たしていれば、スムーズに英語が口から出てくる確率が上がります。
①に関しては、僕自身の経験があります。
僕は英会話スクールの講師になるまでは、道案内が苦手でした。
当時のTOEICスコアは870点ありましたが、もともと自分が方向音痴で、道案内の英語フレーズを勉強したことが一度もありませんでした。
いまさら道案内の英語フレーズを学ぶことには、いまいちヤル気が起きなかったのです。
だから、外国人に道を聞かれた時には、毎回たじたじになっていました。
でも、英会話スクールで教えるようになってから、教材で道案内をするユニットがありました。
それを教えるためには、しっかり準備する必要があります。
僕は自分が教えるレッスンの教材の英文は、事前に60回以上音読してスムーズに発音できるようにしていました。
さらに、同じ内容のレッスンを何度も何度も教え続けることで、どんどん定着していきました。
すると、それまで苦手だった道案内が、英語でスムーズにできるようになったのです。
突然、外国人から道を聞かれても、定番フレーズを組み合わせて案内ができるようになりました。(もちろん、道順を知っている場合だけですが)
僕はこの時、「道案内をスムーズにできるようになる近道は、道案内フレーズを学ぶことだ」と、改めて気付きました。
自分を忘れた時に、英語がスムーズに話せる
②の、「困っている外国人を助けたい!という気持ちが先行して、自分のことを忘れている時」に、スムーズに英語が口から出てくる現象は、僕がこれまで教えてきた生徒さんたちからよく聞きました。
これは不思議ですが、自分に意識が向いていない時の方が、脳のポテンシャルが引き出されて、ふだん練習している英語フレーズがポンポン口から飛び出すことがあるのです。
身構えていない時に、英語がスムーズに口から出てくることが多いのは、それが理由だと思われます。
以上、英語のスピーキングがうまくできる時とできない時の違いを解説しました。
・・・つづく。
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60回の音読に、更に何度も生徒に教えた事で定着するんですね。
私は毎日、英文を読んだり音読したり、頑張ってるなんて思ってましたが、とにかく、反復が足りない。と反省です。身に付くには、遥か遠くみたいですが、反復を一回でも増やして、がんばります。
結局は、反復が一番の近道なんですよね。
機械的な反復と、頭での理解の両方のバランスが取れたときに、初めて自分の言葉として応用できるようになると思います。