【中学校英語スピーキングテストがモメてるらしい②】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※混乱している中学校英語スピーキングテストのニュース分析の続きです。

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英語の「話す力」なぜ必要? スピーキングテストを入試に導入する東京外国語大が「しゃべって初めて分かる」と力説すること (msn.com)

新しいことを始めるためには、「失敗が許される環境」でスタートする必要があります。

でも、現状の「一発受験システム」の性質上、1度失敗したら生徒たちの将来の選択肢がせまくなってしまう。

この矛盾が、中学英語スピーキングテストの混乱を招いているんだと思います。

もし可能だとしたら、こんな流れで実施できたらどうでしょうか?

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①導入前に1年ぐらい実験する期間を設けて、その間に英語好きな中学生たちだけを対象に、任意で受けてもらう。

②実験期間のスピーキングテストの結果は、成績に一切反映させないと約束する。興味がある人だけを対象に、気軽にゲーム感覚で受けてもらう。「君たちのフィードバックが欲しい。君たちが、将来の受験システムを作るんだ!」と伝えれば、モチベーションの高い生徒たちが集まる可能性がある。

③集まった生徒たちを1つの教室に集めて、本番と同じ環境で受けてもらう。

④音漏れなど、気になることを全部言ってもらう。

⑤そのフィードバックを元に、改善を繰り返す。

以上の流れを、できれば月1ぐらいで全国の中学で行えば、1年後にはけっこうな改善データが集まる気がします。

もちろん、その期間の実験費用をどこから捻出するか?でまたモメるかもしれません。

でも事前に現場の生徒の声を聞くことができれば、少なくとも今のような「生徒と親と大学教授までを巻き込んだ、猛反対運動」が出る確率を下げることはできそうな予感がします。

音漏れを防ぐのはかなり難しい

僕が今回、色々と聞いた話の中で、

「これは本当に事前に予測できなかったのか?いや、予測できたとしても、対処できなかったのかもしれない」

と思ったのが、音漏れ問題です。

・周囲の生徒たちの声が気になって集中できない。

・周囲の生徒たちの声が、自分のタブレットに録音されてしまう。

・後半組の生徒たちが待機している最中に、前半組の生徒たちの声が聞こえてくる。(問題の漏洩になってしまう)

といった苦情が出ているようです。

僕は普段からYouTube動画や英語セミナー動画を自宅で撮影していますが、家の前の通りを近所の子どもたちが通るだけでも、はしゃぐ声が録音されてしまうことがあります。

家から通りとの距離は7~8メートルはあって、さらにカベを隔てているにも関わらず、マイクが音を拾ってしまうのです。

・指向性の高いガンマイク

・胸元につけるピンマイク

・口元に近づけて使うコンデンサーマイク

など、色々と試しました。

でも、どれも限界があって、やはり子どもの声は拾ってしまいます。

自分の声だけを録音するには、子ども達がいない時間帯を選んで撮影するしかない、という結論に至りました。

数人の子どもの声だけでさえもこんなに聞こえるなら、教室の生徒全員が1度に大合唱するようなスピーキングテストでは、隣の部屋に筒抜けになるのは当然かもしれません。

かなり厳しい録音環境

中学校英語スピーキングテストでは、普通の学校の教室と同じ環境で受けているようです。

机とイスの距離が近くて、前後左右の人との距離が1メートルあるかないかレベルです。

しかも、遮音になるようなものは何もありません。

この環境では、隣の人の声と自分の声が同じぐらいの音量で録音されてしまうのは、当たり前でしょう。

他の人の声を入れないためには、物理的に距離を置くのが一番です。

本当は英検の2次試験のように、1教室に1人ずつ呼んで実施するのがベストだと思います。

でも、中学生全員が同じ日に1度に受けるスタイルでれば、人数の関係でムリでしょう。

隣の人との距離感が近くなるのは、避けられません。

となるともう、「マイクとイヤホンの性能」に頼るしかありません。

次回の記事では、「もし、隣の生徒の声が録音されない受験環境を実現するとしたら?」という前提で、解決策を考えてみたいと思います。

 

・・・つづく

 

 

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