【英語のスピーキングテスト:VERSANT(バーサント)の体験談⑦】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

※スマホ1台で、いつでもどこでも20分で英語のスピーキング力を測れるテスト、VERSANT(バーサント)を「試験対策ゼロ」で初めて受けた体験談の続きです。

パートC:質疑応答

このパートは、AIの質問に対して答えます。スマホと会話する感じです。「スピーキングテストっぽさ」を感じます。

ただ、聞いてくる質問内容は、日常会話で聞かれるような内容ではありません。

たとえば、

Would you get water from a bottle or a newspaper?

みたいなことを聞かれます。

直訳すると、

「あなたは、水をボトルから得ますか?それとも、新聞から得ますか?」

です。もう少し自然な日本語に意訳すると、

「ふつう水はボトルの中にありますか?それとも、新聞の中にありますか?」

になります。

なんだか、ナゾナゾみたいですね。

ちなみにこのナゾナゾに、ひねりや引っかけはありません。

そのまま「bottle(ボトル)」と答えればOKです。

なぜ、こんな聞き方をするのか?

なぜ、こんなナゾナゾみたいな聞き方をするのでしょうか?

それは、これのパートが「英単語力を測るテスト」だからです。

さっきの質問では、water と bottle という、2つの関連性の高い英単語を結びつけられるか?を測っています。

そして、もうひとつの選択肢に newspaper という、まったく関係ない英単語を使っているのは、「英語の聞き取りとは関係ないところで悩まないため」です。

もしこの問題の選択肢が、

「ふつう水はペットボトルの中にありますか?それとも、缶の中にありますか?」

みたいな内容だったら、迷いますよね?

水は缶にもペットボトルにも入れられるけど、日本ではふつう、ペットボトルに入れて売られているな・・・でも、他の国ではどうなんだろう?缶に入れて売っている国もありそうだな・・・

なんて考えていたら、どちらか選べません。

そして、英語力とは関係ないところで意思の力を使うことになります。

それを防ぐために、こんな質問の仕方になっているんだと思います。

 

慣れないと力が発揮できない?!

僕は最初、まったくテスト対策なしでこの問題にのぞみました。

その結果、「聞き取りで苦労する」という状況に陥りました。

会話のテストなので、Would you ~?から始まる質問を聞くと、頭の中で、

Would you like water or tea?

(水がよろしいですか?それともお茶がよろしいですか?)

みたいなレストラン会話を脳が反射的に連想します。

なのに、

Would you get water from a bottle or a newspaper?

(水はボトルの中にありますか?それとも、新聞の中にありますか?)

みたいに聞かれると、

「え?!どういうこと?聞き間違いか?」

と、脳がビックリするのです。

その結果、何を答えればいいのか分からないまま、時間が過ぎてしまいました。

個人的には、このパートは一番ペースを乱されました。

 

パートCの対策法

パートCの対策法としては、「こういう問題に慣れる」ことです。

ナゾナゾみたいな質問が来ると最初から分かっていれば、脳が冷静に対処できます。

この手の質問は、聞き取れさえすれば、正解を選ぶのは楽勝です。

あともうひとつ、重要なことがあります。

それは、「単語で答える」ということです。

さっきの質問、

Would you get water from a bottle or a newspaper?

に対しては、シンプルに bottle と答えれば満点です。

長い文章で答えれば点数がアップするわけではありません。

僕は最初、ここを知らずに、いかにも会話っぽく答えていました。たとえばこの例文で言うと、

I would get water from a bottle, I guess.

(私はボトルから水を得ると思います、たぶん)

みたいな感じです。でも、この答え方だとAIが正確にジャッジできないため、「不正解」と診断されることもあるようです。

だから、bottle と単語ひとつで答える必要があります。

実際に対人の英語での面接でこんな短い答え方をしたら、「ぶっきらぼうなヤツだ」と思われてしまうかも知れません。

でも、これはあくまで、「英単語力を測る問題」だということを忘れてはいけません。「文章の組み立て力を測る問題」ではないのです。

このあたりはもう、「しょせんはテストだから」と割り切るしかなさそうです。

次回は、パートDの体験談と対策法をお伝えします。

・・・つづく。

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