From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英検1級ホルダーのダイスケさん&TOEIC875点ホルダーのケイタの2人を相手にした、僕の面接特訓が始まりました。
本番では、こんな流れで進みます。
①社会問題などのお題が5つ書かれたカードを渡される。その中から自分でひとつ選ぶ。
②1分間でスピーチ内容を考える。
③面接員2人の前でスピーチを発表する。1人で2分間しゃべり続ける。
④スピーチが終わったら、すぐに面接員が質問してくる。1人目は突っ込み担当。2人目は反論担当。突っ込みと反論は交互にやってくる。
という4ステップの流れです。途中で自分の意見が言えなくなってしまったり、反論された後に言葉に詰まって沈黙が続いたらアウトです。
今回の練習では、トピックは事前にひとつに決めておくことにしました。
そうすることで、面接員役のダイスケさんとケイタも、準備ができるからです。
僕自身は、1分以内にスピーチを考える練習も必要なので、直前にお題を見せられるスタイルで臨みました。
2分は長い!
まず、2分間のスピーチを2人の前で披露しました。
これはやってみると分かりますが、2分間はけっこう長いです!
事前にきちんと言うことを考えておかないと、1分くらいで全部終わってしまったり、途中で詰まって言葉が出てこなくなります。
そうなると、おそらく減点対象です。
#2人の攻撃スタート!
言いよどみながらも、何とかスピーチを終えると、待ってました!と言わんばかりに、ダイスケさんとケイタの2人が僕に質問の矢を浴びせかけてきました。
ダイスケさん:「今、あなたは○○と言いましたが、それは○○とは矛盾していませんか?」
ケイタ:「今、あなたが言った○○について、○○の場合はどうなるのか、詳しく説明してください。」
こんな質問がグサグサと刺さってきます!
僕は、冷や汗をかきながら答えていきました。
これは、ひとりでは練習できない緊張感です!
なんとかすべての質問に答えた後、ダイスケさんからのフィードバックが来ました。
ダイスケさんのフィードバック
ダイスケさん:「そんなに悪くないよ。初めてにしては、よく出来たんじゃない?」
僕:「え?そうなんですか?自分的にはボロボロでしたけどね。」
ダイスケさん:「まあ、もちろん改善の余地はあるけどね。」
僕:「アドバイスお願いします!」
ダイスケさん:「シンちゃんは、話すスピードは速いし、レスポンスも早いんだけど、話す内容がまだ論理的じゃないな。説得力が足りない。
英検1級は、自分の意見を言うだけじゃなくて、それをどうプレゼンするか?に重点が置かれるさ。
だから、俺らの質問に答えるときにも、最初のスピーチの時と同じ『型』を使って答えてごらん。
自分の意見を言う、それを裏付ける根拠を3つぐらい言う、最後にもう一度自分の意見を言う、ってやつ。」
僕:「なるほど!あれを毎回やればいいんですね?」
ダイスケさん:「そうそう!同じこと意識し続ければいいんだから、カンタンだよ。」
僕:「了解です!もう一度お願いします!」
連戦!
今度はトピックを変えて、また始めました。
ダイスケさん:「今、あなたは○○と言いましたが、それは○○とは矛盾していませんか?」
僕:「いえ、矛盾はしていません。なぜなら、私は○○だと思うからです。その理由は3つあります・・・○○、○○、○○です。その3点から、私は○○は矛盾していないと思います。」
ケイタ:「今、あなたが言った○○について、○○の場合はどうなるのか、詳しく説明してください。」
僕:「分かりました。その場合、私は○○だと思います。その理由は3つあります・・・○○、○○、○○です。以上3点から、私はこの場合は○○だと思います。」
こんな「型」を繰り返しながら質問に答えていきました。
「こんなの、バカのひとつ覚えじゃん!」
と最初は思ったのですが、実際にやってみると、不思議なことにとても洗練されて聞こえます。
おそらく、型は同じでも、使う英単語やトピックが違うので、そんなに「同じ事ばっかり繰り返している感」はありません。
おっ!これは使えるぞ!
という手応えを感じました。
その後、3~4回くらいトピックを変えながら、同じサイクルを回して、その日のトレーニングは終了しました。
終わる頃には、僕もダイスケさんもケイタも、けっこうヘロヘロな感じでした(笑)
・・・つづく。
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