【大人になってから海外留学するってどんな感じ?⑧楽しむことにフォーカスする留学パターン】

from 師範代Shinya

前回までの記事では、資格試験合格 → ビジネススキル習得という、本気度の高い留学スタイルの紹介が続いたので、今回は少しゆるめて、

「語学+観光」

の留学スタイルをお伝えします。

このスタイルは言葉通り、

「午前中に語学学校で英語を勉強して、午後に観光する」

という形式です。

(観光する場所や内容によっては、勉強と順番が入れ替わることもあるようです)

これまでご紹介した中では、もっともユルめの内容になります。

留学エージェントでは、「50代以上にオススメの留学プラン」としてご紹介されていることが多いです。

1日の半分の時間で語学学校の授業を受けて、そこで交流したクラスメイトと一緒に、午後の時間帯でツアーガイド付きの市内観光を楽しむことができます。

学校によっては、授業を受けるクラスメイトと、ツアーのメンバーが違うこともあるようです。

どちらにしても、観光旅行だけをするよりも、人との交流が生まれる確率がアップします。

さらに、授業で先生の英語を聞く時間がある分、普通の海外旅行よりも英語に触れる機会が増えます。

英語好きな人にとっては、満足感が高い留学スタイルだと思います。

留学へのハードルを下げる

このスタイルは、留学へのハードルを下げてくれます。

留学というのは、必ずしも目に見える結果を出す必要はありません。

「心が豊かになる」

「英語学習へのモチベーションが上がる」

「旅行ではできない体験ができる」

というのも、立派な留学の成果です。

というより、むしろ上記3つの方が、外面的なことよりも大きな留学の醍醐味だったりします。

そういう留学の醍醐味を気軽に味わえるのが、このスタイルのメリットなのです。

時間が短い方が集中できる

さらに、学習効果の視点から見ても、短い時間でグッと集中した方が良いと感じます。

僕は自分がカナダ留学した時のコースは朝9時~午後4時までと、けっこう長めの授業スケジュールでした。

実際にやってみて思ったのですが、じっくり集中できるのはお昼前までです。

午後になると眠くなってきたり、集中力が落ちてきました。

そして後半の最後の授業は、ほとんど「やっつけ作業」のようになっていました。

学校が終わるとグッタリで、元気に街へ繰り出そう!みたいな気分にはなれないことがほとんどでした。

学習効果が一番高いのは、やはり最初の2~3時間ぐらいだったと思います。

そう考えると、この半日勉強スタイルは、けっこう時間効率が良いのでは?と思っています。

ツアーガイドの英語でリスニングが鍛えられる

後半の観光タイムも、実はけっこうリスニング力が鍛えられます。

ツアーガイドさんが付いた場合、当然説明は英語で受けることになります。

その結果、リスニングの良い練習になります。

学校の先生の場合は、ゆっくりペースで滑舌の良い、聞き取りやすい英語を話してくれることが多いのですが、ツアーガイドさんの話す英語は早口でラフな感じの場合が多く、この落差に耳が鍛えられます。

僕はカナダ留学中に、それを実感しました。

週末になると、クラスメイトと一緒に日帰りバスツアーなどの観光プランに申し込んで出かけました。

学校のビルの中に旅行エージェントのオフィスが入っていて、カンタンに申し込むことができたのです。

ツアーガイドさんは目の前に広がる光景を英語で描写してくれるので、リスニングの理解度がアップします。

「なるほど!この情景は、こうやって描写するのか!」

と、勉強になることがけっこうありました。

この情景描写は、TOEICテストでも定番の問題になっています。

その気になれば、観光中にリスニング力を伸ばすこともできると思います。

もちろん、授業の疲れを癒やすために、ツアー中はあえて脳のスイッチをオフにするのも良いと思います。

目の前の景色が変化していく観光ツアーでは、逆に脳への刺激が増えて、眠気や疲れが吹き飛ぶこともあります。

僕はこの「語学+観光」の留学スタイルは、留学初心者の選択肢として、かなり良いのではないかと思っています。

次回の記事では、これまでとはまた違う留学スタイルをご紹介します。

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 
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