From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙い始めた頃のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
僕がTOEIC戦略を「ゲーム攻略」と同じ感覚でとらえるようになってからは、自分自身のTOEICの点数も安定してきました。
TOEICそのものが楽しく感じられるようになってきたので、本番テストを受ける頻度も増やしました。
受ければ受けるほど、リズムと流れが身体の中に染みつくので、一定の調子で受けられるようになりました。
その結果、930点前後を安定して出せるようになってきました。
ただ、950点のカベはなかなか越えられずにいました。
TOEICテスト自体に知らない英単語はほぼなくなっていたので、ボキャブラリーの問題ではありません。
読みのスピードが足りずに後半が塗り絵になったり、ひっかけ問題に引っかかったりしているのが原因のようでした。
一度ダウン!
そんな時、一度だけ点数がダウンしたことがありました。
880点まで落ちたのです!
前回のスコアが930点だったので、50点落ちたことになります。
さすがに少しヘコみました。
でも、その頃にはもう、TOEICの「ゲーム性」に気付いていたので、「別に英語力が落ちているわけじゃないし」と、あまり落ち込まずに済みました。
ただ、間違ってゲーム中に「毒キノコ(ひっかけ問題)」を取ってしまったんだろう、と。
この頃の僕のスタンス
僕はこの時点で、「英語力」と「TOEIC受験力(ゲームスキル)」を分けて考えるようになっていました。
分けると言っても、最初の頃のようにTOEICを毛嫌いしたり、「点数だけ取っても意味が無い」なんて思うのではなく、きちんと攻略法を知って、TOEICの奥深さと面白さを知った後に、英語力と受験力を分けて考えるようになっていたのです。
TOEIC900点前後までは、地力(英語力)だけでも取れます。でも、それ以降の領域(990点まで)のわずか90点の差を埋めるためには、英語力だけでは足らないことがよく分かっていました。
なので、たとえ前回880点まで落ちていても、今回のTOEICで何としてでも取り返してやる!といった気持ちはありませんでした。
ただ、「自分がクラスで教えるのに役立つTOEIC最新情報」を仕入れるために、淡々と定期的にテストを受けている感じでした。
2ヶ月後のTOEICで・・・
僕はトータル点数が880点まで落ちてすぐ2ヶ月後に、また本番テストに申し込みました。
本番の日は、すぐにやってきました。あの日のことは今でもハッキリ覚えています。
前日の夜は、特に問題集を解いたりすることもなく、何もせずに早めに寝ました。
なので、当日の朝はスッキリ頭がさえて、体調は良く感じました。
テスト本番中は、「今回もちょっとキツいかな・・・前回と同じ800点台かも?!」と思いました。なぜなら、今までにないくらい、問題が難しく感じたからです。
不思議なのですが、TOEICというテストは、受ける回によって「体感する難易度」が変わります。
この日も、TVゲームを「Easyモード」から「Hardモード」へ切り替えた時のような気分で受けていました。
でも僕は、あまり結果にこだわらなくなっていたので、気にせず淡々と受け続けました。
おかげで、心が乱されることはなく、落ち着いて最後まで解き終わりました。
とはいえ、分からずに飛ばした問題がいくつかありました。
まさかの結果!
そんな感じだったので、僕は今回のテストの結果に関しては、あまり期待していませんでした。
むしろ、「次のテストで頑張ろう!」ぐらいに気持ちを切り替えていました。
ところが・・・スコアが返ってきて、ビックリしました!!
975点
な、なにぃ~!!
今回で自己ベストが出たのです!
それまで950点のカベを越えられずに、930点前後をウロウロしていたのに、一気に突き抜けて、満点の990点まであと15点!というところまで近づきました。
この時は、正直、素直に喜べない自分がいました。
「何問か飛ばした問題が、たまたま当たっていただけでは?」
と思ったのです。でも、実はこれ、TOEIC本番では「あるある」です。
なぜなら、この回のテストで自己ベスト記録を更新したのは、僕だけではなかったからです。
・・・つづく。
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