From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
(※今日の記事は英語学習と関係ありませんので、興味のない場合は読み飛ばしてください。)
僕が半年前からずっと気になっていた「YouTubeプレミアム限定の海外ドラマ」があります。
それは、「コブラ会」です。
英語の原題は、そのまま「Cobra-Kai」です。
もしあなたが僕の世代で男子だったら、「コブラ会」と聞いてピンときたかもしれません。
コブラ会は、僕が少年時代にメチャクチャ燃えてハマった空手アクション映画、「ベストキッド」の中で、主人公の「ダニエル」の宿敵で不良の「ジョニー」が所属していた空手道場の名前です。
その道場の先生は、軍隊出身の武闘派のワルで、自分より弱い相手だろうが関係なく、「戦う相手は容赦なくコテンパンに叩きのめす」ことを信条にして、高校生の生徒たちに教え込んでいました。
「No mercy!」(情け無用!)
というセリフを連発していたのが印象的でした。
ベストキッドのストーリー
原作のベストキッドは、
「いじめられっ子のダニエルが、空手の達人ミヤギさんに出会い、自分をいじめている不良のジョニーと空手トーナメントで戦って、見事打ち勝って優勝する」
という分かりやすいヒーローアクションドラマです。
ただ、ひとつだけ面白いアイデアがあって、それがこの映画を特別な存在にしていました。
そのアイデアとは、ミヤギさんがダニエルに空手を教えるときに、「空手そのものを教えない」ということです。
パンチやキックを手取り足取り教えるのではなく、「雑用」をさせます。
ミヤギさんがダニエルにやらせる雑用は、
・広い庭にあるクルマ(50台ぐらいある)のワックスがけ
・広い庭を取り囲む長いフェンスのペンキ塗り
・長い木の床のやすりがけ
・家のカベのペンキ塗り
などの重労働です。言われるがままにやっていたダニエルも、途中で嫌気が差して放り出そうとしますが、なんと!!それらの「雑用」をする時の動きの中に、実は空手の極意があった!!
という流れです。雑用だけをやらされていたと思っていたダニエルは、いつの間にか強くなっていたのです!!
この「雑用していたら、いつの間にか強くなっていた」というアイデアは、大ヒットしました。
この現象はまるで、英語教材の
「CDを聞き流していたら、いつの間にか英語を話せるようになっていた」
とか、ダイエット器具の
「このベルトをお腹に巻いて普通に生活していたら、いつの間にかお腹が引っ込んで体重が落ちていた」
とかと似ている感じかもしれません。
この映画がヒットしたことで、ミヤギさんがダニエルにクルマのワックスがけを教えるときのセリフ、
「ワックス・オン、ワックス・オフ・・・」
というセリフが、世界共通語になりました。
英語の「on」は、くっつくイメージなので、「Wax on」 で、ワックスを塗る、という意味になります。
対して「off」は離れるイメージなので、「Wax off」でワックスを拭き取る、という意味になります。
映画の中でミヤギさんが話す英語は、「カタコトだけど言いたいことはちゃんと伝わる英語」なので、実はけっこう参考になります。
ちなみに、今のアラフォー世代(TVの再放送を見たアラサー世代も含め)の男子の間では、この「ワックス・オン&ワックス・オフ」のセリフは、国を問わずに文化をカベを越えて通用するセリフです(笑)
ライバルのコブラ会が主役のドラマ
そんな大ヒット映画「ベストキッド」の中で、完全に悪役だった「コブラ会」は、実はけっこう隠れファンがいます。
特に、西洋の英語圏の国の男性と話すと、コブラ会の先生の「No mercy! (ノー・マーシー):情け無用!」のモノマネをする人が多い印象です(笑)
きっと、「ワルくて強い男達の集団」という設定が、ティーンエイジャーの男子の心を捉えるからだと思います。
そして、そんなコブラ会のエースで、決勝でダニエルに敗れた「不良のジョニー」が、今回のドラマの主人公なのです。
しかも、舞台は「あれから34年後」という設定で、なんと役者も当時の映画に出ていた本人達が登場します!
ミヤギさんは34年前にベストキッドに出ていた時点でかなりのおじいさんだったので、さすがに今は他界しているようですが、他のメンバーはしっかり揃っています!
これは、間違いなく面白いに違いありません!
・・・つづく。
「コブラ会」の予告編はこちら
↓↓↓
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