(→前回のつづき)
前回の記事では、自宅で受けられるオンラインテストのCASECのメリットとして、
①体調が悪いときは延期できる
②タイムマネジメントがラク
③すきま時間にできる
の3つのうち、①について僕の体験談を交えてお伝えしました。
今回は、②を深掘り解説します。
②タイムマネジメントがラク
TOEICや英検などのテストでは、試験全体に対して試験時間が決まっています。
リスニング問題は、CDの音声に合わせて自動で進んでいくのですが、リーディングパートは、自分でタイムマネジメントしなければなりません。
たとえば、TOEICのリーディング問題でよく言われるのは、
・パート5&6は1問あたり20~30秒以内に解くべし。
・パート7は1問あたり1分以内に解くべし。
といった感じです。
このペースで解き続ければ、最後の問題までたどり着ける計算になります。
でも、実際のテストでは問題ごとに難易度が違います。
難易度が変われば当然、1問を解くのにかかる負担も変わってきます。
難しい問題を上記の制限時間内に解くのは、かなりしんどいです。
そこで、タイムマネジメントが必要になってくるのです。
マッハ&じっくりコンビネーション
特にTOEICのリーディング問題の場合は、問題の難易度によって解くスピードを大幅に変える必要があります。
たとえば、パート5の穴埋め問題で、時制や所有格を問うようなシンプルな問題は、全文を読まずに空欄の前後だけで判断します。
僕自身の場合、この手の問題の解答時間は「5秒以内」です。
一方、接続詞を選ぶような問題は、全文を読まなければ解答できません。
その場合は、30秒かかることもあります。
さらに、パート7の長文読解になると、1問を解答する読む必要のある英文の長さが変わります。
前半の問題は1問あたり30秒~1分以内で解けても、後半の問題は文章量が多くなるので、1問あたり1分以上必要になることもあります。
特に、「クロスレファレンス」と呼ばれるタイプの問題は、解くのに時間がかかります。
クロスレファレンスというのは、2つ~3つの文書にまたがった情報をもとに、1つの正解を導き出す問題のことです。
TOEICのリーディング問題を解いたことがないと伝わりづらいかもしれませんが、一言で言うと、
「めちゃくちゃ面倒で、解くのに時間がかかる問題」
です。
こういう面倒な問題にも正解してスコアを上げていくためには、「マッハで解く問題」と「じっくり解く問題」を見分けながら、全体の時間をタイムマネジメントしていく必要があります。
タイムマネジメントに失敗すると、時間がなくなって、後半の10~20問をすべて「塗り絵」するハメになります。
試験時間残り1分頃になって、まだ読めてすらいない問題をすべて塗り絵した時は、ものすごい敗北感に襲われます。
タイムマネジメントが上手にできるようになるためには、試験慣れが必要です。
とにかく問題集を何度も解いて、解答リズムを身体に叩き込む必要があります。
解答リズムは英語力ではなく「受験力」のジャンルです。
受験力を落とさないためには、定期的に本番テストや模試を受け続ける必要があります。
試験を解くことに長い時間と労力を割くことが良いのかどうか?は賛否両論が分かれるところです。
「効率的に英語力を伸ばす」という視点で見た場合、試験問題を何度も解くのに時間を使うよりも、音読や瞬作のような肉体系トレーニングに費やした方が良いかもしれません。
CASECにはタイムマネジメントが必要ない
一方でCASECには、そもそもこのタイムマネジメントの概念がありません。
1問ごとに制限時間が設けられていて、1問を解かない限りは、次の問題が表示されない仕組みだからです。
毎回、目の前の1問を解く制限時間を気にするだけで済みます。
1問1問と、しっかりじっくり向き合うことができます。
試験の終了時間も決まっているわけではないので、時計とにらめっこしながら、焦る必要はありません。
これは、TOEICでタイムマネジメントに苦しんでいる人にとっては、涙が出るほどありがたい仕組みだと思います。
僕はこのCASECスタイルの方が、受験力に頼らずに純粋な英語力を測れるような気がしています。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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