from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、パナソニックが作っている一眼カメラの「GHシリーズ」について背景知識を解説しました。
僕も今年、メルカリでGHシリーズの4代目、「GH4」をゲットして使い始めました。
GH4は、僕が一番最初にハマった英語系ユーチューバーの「バイリンガールチカさん」も使っていて、ご自身の動画の中で紹介していたカメラです。
チカさんのYouTube動画
↓↓↓
GH4は7年前の発売当時、世界初の機能をたくさん盛り込んで、世界中のユーチューバー達から注目を浴びました。
①動画の連続撮影時間が無制限(ふつうの一眼カメラは30分でいったん録画停止する)
②世界で初めて「4K動画を録画できる一眼カメラ」として登場した。
③動画撮影をするプロの人達にとって、使いやすい機能が満載。自分好みに設定を細かくカスタマイズできる。
などなど、色んな機能が盛り込まれていました。
発売当時はかなり高価で、レンズと合わせると数十万円ぐらいしたと思います。
でも今は7年ぐらい経ってだいぶ型落ちになっているので、メルカリで状態の良い物をかなり安い価格でゲットできました。
チカさんが使っていたのと同じ型のカメラを自分も使っている!と思うと、テンションが上がります。
6代目の発売アナウンス
そんなGHシリーズの6代目、「GH6」が2021年度中に登場する!というアナウンスが、数ヶ月前にありました。
数ヶ月前の時点では、ちょっとした基本スペックの部分だけがちょこっとだけ発表されて、「まだ開発中なので、詳細はまた後日」という感じで終わりました。
ただ、「6代目の新型が出るよ」アピールだけで終わったのです。
その後、「10月27日に詳細な情報が発表されるらしい」という噂が流れました。
10月27日の発表を心待ちにしていた1人が、前回の記事でお伝えしたカナダ人ユーチューバーのサイモンさんだったのです。
動画のタイトルは、
Panasonic GH6 announcement – Not What We expected!!!
(パナソニックGH6の発表:私達が期待していたものではなかった!!!)
サイモンさんは普段から新型カメラニュースなどを発信しているので、きっと誰よりも早く、GH6の詳細ニュースを伝える動画を作ろうとしていたんだと思います。
ところが、この動画のタイトル通り、パナソニックの発表は、みんなが予想していたものではありませんでした。
まず、みんなが予想していた発表内容は、
①正式な発売日はいつになるのか?
②細かいスペック(機能一覧表で数十種類以上のデータ情報)
③GH6のカメラで撮影した実際の映像(写真&動画)
④カメラ本体の見た目の写真や動画
などです。
つまり、「買う価値がありそうかどうか?」をジャッジするために必要な情報を期待していました。
でも、10月27日発表された記事は、わずか3文だけの情報でした。
しかも、日本語特有のかなりボカした表現を使っています。
あいまいな日本語的文章
まず最初に、日本語の文章自体を見てみましょう。
↓↓↓
現在開発中のGH6もマイクロフォーサーズ機ならではの機動性に加えて多彩な映像表現力の両立を目指しています。センサーとエンジン共に新開発し、4:2:2 10bit Cinema4K60p の動画記録に対応、推奨動画温度内において動画記録時間無制限を実現の予定です。詳しくお伝えできないのが本当に残念ですが、今も技術者達が全身全霊を注ぎ開発中のGH6がどのようなカメラになるのか?ぜひご期待ください。
以上の3文です。
ちなみに、細かい数値の部分(4:2:2 10bit Cinema4K60p )は、前回の発表でも言っていたことなので、新しい情報ではありません。
ちなみに、カメラ本体のデザインが分かる写真も、半分ぐらいを影にしてあるので、まだ決まっていないんだと思います。
実際のパナソニックのサイトはこちらをクリック
↓↓↓
今回の10月27日の発表の日本語文を、専門用語を抜いてシンプルにまとめると、
①持ち運びやすさと高性能の両立を目指していますよ。(今までのGHシリーズと同じ)
②メイン部品を色々と新開発していますよ。
③動画を録画し続けても、熱くなって止まることはありませんよ。(今までのGHシリーズと同じ)
④技術者達が全身全霊を注いでガンバっていますよ。
⑤新型がどんなカメラになるのか?期待して待っててくださいね。
ということです。
これは、日本人の僕らからすると、「よくある文章だな」と感じます。
きっとまだ、色々と発表できない部分があって詳細を言えないから、
「全身全霊でガンバって開発中ですよ!期待して待っててね!」
という「ガンバってますよ声明文」を出したのです。
日本人の僕らとしては、「そうか!全力でガンバっているのか!じゃあ、楽しみに待っているよ!」という気分になります。
英語にしたら、どう聞こえる?
でも問題は、この文章を英語にしたらどう聞こえるか?です。
今回の内容をそのまま英語にして、英語圏の人達に発信した場合、どう聞こえるのか?
その反応が、今回のカナダ人ユーチューバーのサイモンさんの動画に詰め込まれていました。
念のためお伝えしておきますが、これは別にパナソニックの発表文章がダメと言っているわけではありません。
日本人向けの発表文章としては、むしろ好感が持てます。
予定日の10月27日までに詳細情報を出せなかったからといって、何も言わずにスルーするよりは、「ガンバっています文章」を出す方がずっと良いです。(日本文化の中では)
ただ、この「ガンバっている=エラい!」という図式は、英語圏ではあまり通用しないことが多いのです。
次回の記事では、このサイモンさんが動画の中で何を言っていたのか?を分析しながら、日本語と英語の違いを解明していきます。
・・・つづく。
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