from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
次に僕が背伸びした英語学習をしたのは、英検1級を受験した時でした。
当時の僕は、TOEICで知らない英単語がだいぶ減ってきて、コンスタントに900点超えの点数が取れるようになって、自信がついてきた頃でした。
TOEICテストでは、900点を超えた後に満点までの「残り90点」を埋めるためには、それまでとは違う練習が必要になります。
英単語力を伸ばすというよりも、
・読めば分かるレベルの英文を、より素早く読む
・テスト問題に仕掛けられたトリックを見破る(ひっかけ問題を見抜く)
というテクニック的な部分が必要になってきます。
これを楽しめる人もいると思いますが、僕の場合は性格的にこういう練習は、あまり好きになれませんでした。
一時期は990点満点を狙ってガンバっていましたが、練習問題を読むのがあまりに退屈になってしまい。刺激が欲しくなってきました。
そこで、僕の周りの900点ホルダー達の先生達が恐れていた、英検1級に手を出してみることにしたのです。
「TOEICのリーディング問題が全部読めても、英検1級のリーディング問題はまったく読めない」
というのが、先生達の間でよく言われていたことでした。
英検1級問題集を見た時の衝撃
僕は、おそるおそる英検1級の過去問を買って、解いてみました。
すると・・・
確かに、まったく読めませんでした!!
これは・・・難しい!!
何が書いてあるのか?さっぱり分かりません。
まだこんな世界があったのか・・・
僕は4年前を振り返ってけっこう遠くまで来たつもりでしたが、まだまだ先があることを肌身で感じました。
初めてDUO3.0やCore1900に手を出した時の、あの衝撃を思い出しました。
ふだんのトレーニングでは、負荷の高いトレーニングはモチベーションダウンにつながります。
でも、たまには怖いもの見たさで「激辛ラーメン」のようなテキストに手を出すのも、刺激があって楽しいものです。
僕は、激辛ラーメンを食べられるところまで食べてみることにしました。
英検1級に対抗するための「上級魔法の書」
英検1級に対抗する力を身に付けるためには、英検1級問題と同じレベルの英文素材を音読するしかありません。
ゲームの世界で言えば、「上級魔法の書」です。
「いよいよ、速読速聴英単語シリーズの最高峰に手を出す時が来た!」
と僕は思いました。
英語学習界の「上級魔法の書」とは、Core1900よりさらに難しい、最上位レベルの「Advanced 1000 (現1100)」のテキストです。
以前、本屋さんでチラ見した時には、あまりの難しさに恐怖を感じて、そっと元の棚に戻したことがありました。
そして今、ついにAdvanced1000の封印を解く時が来たのです!
僕は、本屋さんでテキストを買って、部屋に正座し、おそるおそる魔法の書を開きました。
ユニット1の英文を見てみました。
「う・・・分からない・・・」
僕はあまりの分からなさに、愕然としました。
ガンバって何度も読み返してみましたが、意味が取れません。
日本語訳を読んだら、言っていることは分かりました。
英単語も、知らないものは覚えればいいだけです。
でも、「なぜこの構文でこの日本語訳の意味になるのか?」そこが分からないのです。
1文が長すぎて、意味の切れ目もよく分かりません。
てっきり構文の難易度はCore1900と同じぐらいだと思っていたので、この違いは衝撃的でした。
まだ上があったのか!
という感じです。
高級紙の記事
これは後から、「Core1900とAdvanced1000の巻末の引用元注釈」を見て知ったのですが、Core1900は英字新聞の切り抜きが多く、Advanced1000は専門誌の切り抜きが多いことが分かりました。
専門誌は、新聞に比べて学術寄りというか、マニアックな内容が多く、ネイティブの中でも特に教養豊かな人が読むようなジャンルです。
「高級紙」なんて呼ばれ方もします。
そんなレベルの英文が詰まっているAdvanced1000のテキストは、当時の僕には刺激が強すぎました。
どんなにガンバって読み返しても、声に出しても構文が理解できず、ユニット1の時点でイヤになってしまったのです。
僕には、この激辛ラーメンはまだ刺激が強すぎたようです。
僕は、とりあえずAdvanced1000のテキストに再び封印をかけて、そっと本棚にしまいました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※松本先生の「背伸び英語学習法」の講演会を録画視聴したい場合は、こちらからお申し込みできます。
↓↓↓
http://www.joyworld.com/adult-news/adult-catc/2022/06/post-1625.php
(主催は浦島先生のジョイ・イングリッシュアカデミーです)
—————————————
※僕のはじめての背伸び体験を元に作ったDUO3.0攻略コース(動画セミナー)はこちらをクリック
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す