from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※僕の背伸び英語学習の体験談の続きです。
前回の記事までで、僕が過去に手を出した背伸び英語テキストを3冊ご紹介しました。
①DUO3.0
②速読速聴英単語Core1900
③速読速聴英単語Advanced1000(現1100)
です。
これら3冊に手を出したことで、僕の英語力は短期間で一気に伸びました。
短期間と言っても、1冊あたり1年~1年半かかっています。
それは、英単語だけではなく、例文全体を音読して仕上げたからです。
おかげで、文法力も上がりました。
特に最後のAdvanced1000は、「超難解な長文の読解力」を僕に授けてくれました。
日本語で書いてあったら絶対読みたくないような、専門的で難しい内容も、英語だったらなぜか読めてしまう、という不思議な体験をしました。
僕はこの頃から、英語で知識を得る楽しみを知りました。
せっかく身に付けた力を使って情報を取りたいと思うようになり、週間ST(現アルファ)やアサヒウィークリーなどの英字新聞を毎日読むようになりました。
Advanced1000で長文読解力を磨き、キクタン英検1級で英単語力を強化して、さらに英字新聞の多読で読むスピードをアップする作業を1年間続けました。
1年後の景色
1年後、「そろそろいい頃かな~」と思って、再び英検1級の過去問題集に手を伸ばしました。
問題に目を通し始めると・・・
まったく景色が変わっていました!
読めるのです!
聞けるのです!
とても同じ英文とは思えません。
「こんなに変わるものなのか・・・まるで別物に見える」
僕は感動しました。
試験対策は、難しい問題集をヒーヒー言いながら解いてストレスを感じ続けるよりも、しばらく離れてじっくり底力を上げてから戻ってきた方が、ずっと効率的だと気付きました。
背伸びの種類
同じ「背伸び」でも、問題集と格闘するのと、底力を上げるトレーニングをするのとでは、種類が違います。
問題集を解き続けても、表面的なテクニックしか身に付かないことが多いです。
もちろん、間違った場所を何度も読み込んで、分からない部分を徹底的に調べ上げていけば、問題集自体が良い学習テキストになることもあるでしょう。
ただ、そこまでできる人は少数派です。
読めない英文、解けない問題と格闘し続けるのは、かなりの精神力が必要です。
僕は、先に底力を上げるやり方が合っていました。
底力を上げたことで、英検1級の過去問は、合格ラインギリギリぐらいを行ったり来たりする正解率になっていました。
そこで、早めに本番の雰囲気を体験しておくために、英検1級受験を申し込みました。
その結果、1回目の結果は、ギリギリ不合格でした。
「おっ!この調子なら行けそうだ!」
と思った僕は、すぐに次の回も申し込んで、2回目で1次試験を合格できました。
2次試験は自分の意見をプレゼンするパートがあるので、そこに時間とエネルギーを全振りしました。
①過去問と予想問題集のサンプル例文を毎日音読
②自分で考えた答えを紙に書き出して、何度も同じトピックで書き直しながら、サンプル英文に近づけていく練習
この2つをやりました。
その結果、2次試験は一発合格することができました。
英検1級合格後の背伸び体験
英検1級合格後は、これまでずっと使い続けてきた「日本人学習者用の英語テキスト」から離れて、自由に音読素材を選ぶようにしました。
英文レベルにこだわらず、興味のあるトピックでネイティブ向けの英語の原書を音読するようにしたのです。
試しに、「ミリオネア・マインド」というビジネス書を丸々1冊音読で仕上げてみました。
この本はもともと日本語訳版で読んで気に入っていたので、原書に興味がありました。
著者のハーブ・エッカー氏の熱のこもった朗読をマネして、僕も自分がエッカー氏になった気分で、感情を込めて音読しました。
全ページ30回以上音読で完走までに2年近くかかりましたが、おかげで海外のビジネス書がめちゃくちゃ読みやすくなりました。
その後は、自分が興味のあるビジネス書と心理学書(男女の脳の違い)の本を原書で読むようになりました。
「あえてハードルの高い本を選ぶ」というよりも、自分が興味のあるジャンルの本を読みたいと思ったら、「もしハードルが高くても挑戦する」という感覚です。
最近の背伸び体験
僕の最近の背伸び体験は、「英語でカウンセリング体験」です。
カウンセリングを受ける側ではなく、やる側です。
僕はここしばらく、「夫婦や恋人間のすれ違いの原因と、それを乗り越えて長期的な関係を築く方法」を英語の本で学び続けています。
その知識を使って、「夫婦関係で悩んでいる外国人」に英語でカウンセリングをしたいと思うようになりました。
外国人相手の心理カウンセラーになるのは、いったいどのぐらいの英語力と知識があればいいのか?分からなかったので、まずはやってみることにしました。
DMM英会話の先生たちの中で、奥さんとの関係に悩んでいる黒人男性と仲良くなったので、僕のカウンセリングを提案してみました。
別にこちらがお金を取ってやるわけではないので、気楽です。
とりあえず、奥さんとの関係で悩んでいることを全部話してもらい、そこから分析して、今2人の間に何が起こっているかを伝えました。
レッスンの25分ではとても伝えきれないので、何回かに分けてカウンセリングしてみました。
その中では、僕が本来言いたいことがなかなか英語にできなくて、別のシンプルな言い回しで伝えざるを得なくて、もどかしい思いを何度もしました。
足りない部分が見えてきました。
でも、相手の先生はめちゃくちゃ反応が良くて、毎回感謝されました。
毎回のカウンセリング後に表情が少し明るくなるのを見ると、僕のモチベーションも上がりました。
そして先日、その先生から、
「お金を払ったら、夫婦で一緒にカウンセリングしてもらえるのか?具体的にいくらでやってもらえるのか?」
と聞かれたので、事前に設定しておいたカウンセリング料金を伝えました。
「もし奥さんを説得できたら、ぜひ2人相手にカウンセリングして欲しい」
と言われました。
そのための第一歩として、まずは僕とサヤが英語で話しているYouTubeチャンネルを奥さんに見せてもらうことになりました。
とりあえず1本目の動画は見てもらえて、奥さんの反応は上々だったと報告を受けました。
ちなみに、英語で情報発信するYouTubeチャンネルを作ったことも、今年の背伸び体験の1つです。
特にサヤにとってはものすごい苦しいところで背伸びし続けていますが、トピックに興味があるので楽しく続けられているようです。
僕たち日本人は、新しいことを始めるときに慎重になり過ぎてしまう傾向がある気がします。
でも、英語学習や英語でやってみたいことに関しては、
「カンペキになる前に、やってみる。やってみて足りない部分が見えてから、そこをピンポイントで埋めていく。」
ぐらいで良いのかも知れませんね。
もし今後、
「ちょっと興味があるけど、自分にはまだ早いかも?!」
と思うことがあったら、まずは手を出してみる!背伸びしてみる!ことをオススメします。
これからも、一緒にちょいちょい背伸び体験していきましょう!
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
背伸び体験、すごいですね。Shinya さんは。やっぱりすごいです。
ブログから沢山の事を発信してくれていて、刺激を受けるのに、なかなか、行動に移せません。今年、単発自主会に参加、そして、皆さんと繋がれた事が大きな背伸び?
Setsukoさん
ありがとうございます。
そうですよ!
単発自習会に参加して、他の英語学習者の方々とつながれたことは、大きな背伸び体験だと思います。