From 師範代Shinya(新村真也)
「英会話力」をアップするのに必要な力は、大きく2つあります。
この2つをやらずに英会話をマスターする方法を、僕は知りません。
今までに500人以上の英語学習者に接してきましたが、この2つをまったくやらずに、TOEIC高得点を取ったり、それに見合う会話力を手に入れた人を、僕は見たことがありません。
伸びる人は、この2つのどちらか、あるいは両方をやっています。
逆に、「あれこれ色んなメソッドに手を出している人」は、ひとつにかける力が分散してしまい、あまり伸びづらいです。(そえはまさに昔の僕でした・・・)
限られた時間とエネルギーを、たった2つシンプルなトレーニングに絞ることで、最大限の効果を得ることができます。
その2つを今からお伝えします。
「袋」をイメージしてください
袋の中に入っているのは、
・リスニング力
・文法力
・英単語力
・発音
・読むスピード
などです。
これが、英語の「基本能力」になります。
英会話というのは、シンプルに言えば、
「知っている英単語を、正しいルール(文法)で並べながらしゃべる」
ことです。
その力は、この袋の中身の多さに関係してきます。
この部分は、TOEICなどのテストで測ることができます。TOEICの点数が高い人は、この袋の中身がたくさんある人です。
袋の中身を増やす方法
ここを伸ばす方法は、「音読トレーニング」です。
ある程度の長さのある英文を、シャドーイングやオーバーラッピングなどを使って音読していきます。
使う英文のレベルは、
「ちょっと背伸びした程度」
です。知らない英単語や文法が、全体の20~30%程度含まれているものがベストです。
あまり難しすぎると途中で挫折しますので、要注意です。
袋の口
次に、袋の「口」の部分をイメージしてください。
袋の口が絞られた状態だと、中身がチョロチョロとしか出てきません。
でも、袋の口を広げてあげれば、中身がどんどん出てくるようになります。
ここの力は、英検の2次試験(面接試験)や、TOEICのSWテスト(Speaking&Writing)で測ることができます。
外国人との会話で、止まらずにポンポン英語が口から出てくる人も、この口の部分が開いています。
袋の口を広げる方法
この袋の口を広げるトレーニングは、「瞬間英作文」です。
日本語の英文を見て、一瞬で英語に変換していきます。
使う素材は、「アホらしいくらいカンタンな英文」です。知らない英単語や文法が含まれているものは、NGです。
なぜなら、このトレーニングの目的は、「すでに知っていることを、スムーズに口から出せるようになる」ことだからです。
なので、このトレーニング素材に、「知らない英単語&文法」が含まれているものは使ってはいけません。
オススメ教材は、こちら記事を参考にしてください。
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どっちを優先する?
ベストなのは、この2つを同時にやっていくことです。
でも、「どうしても時間が限られていて、2つ同時にやるのは難しい状況」にある人には、僕がいつもアドバイスすることがあります。
それは、
「まずは、袋の中身を増やしましょう」
ということです。
理由は2つあります。
理由①
袋の中身は、TOEICなどのテストで測れます。数値化しやすいのです。それがモチベーションアップにつながります。
また、音読トレーニングをやると、毎週新しい英単語が身につきます。発音もアップしていくのを実感できます。だから「上達実感」を得やすいです。それがモチベーションにつながります。
理由②
袋の中身は、「積み上げ式」です。毎日、少しずつふくらんでいきます。そして、ふくらますのに時間がかかります。
どうせ時間がかかるなら、できるだけ早く始めた方がいいのです。
先に袋の中身をふくらませておけば、後は口を広げるトレーニングは比較的短期間で効果を出すことができます。
以上2つが、僕が「音読トレーニングを優先すること」をオススメする理由です。
ただし、これはあくまで「どっちか選ぶなら」です。できれば、両方やるに越したことはありません。
今日のまとめ
以上、2つのトレーニング方法と、その役割の違いを説明しました。
もう一度まとめると・・・
音読トレーニング=袋の中身をふくらます。
瞬間英作文=袋の口を開く。
です。
この2つの違いを意識しないでトレーニングしていると、
「瞬間英作文をしているのに、TOEICの点数がちっとも上がらない・・・」
とヘコんだり、
「音読トレーニングをしているのに、言いたいことがなかなか口から出てこない・・・」
と嘆いたりすることになります。
本当はちゃんと、トレーニングの成果が出ているにも関わらず・・・
もったいないないですよね!!
ぜひ、この2つの「違い」を意識して、使い分けながらトレーニングしてくださいね。
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