From  師範代Shinya(新村真也)
 
僕はよく、こんなセリフを聞くことがあります。
 
「TOEICテストの点数が高くても、しゃべれない人がいる。だから、TOEICは英語力の証明にならない!」
 
「TOEICの点数が低くても、流ちょうにしゃべれる人がいる。テストの点と英語力は関係ない。」
 
これを言う人たちはたいてい、会社の同僚などで周りに当てはまる人がいたり、自分自身がそうだったりします。
 
TOEICの点数と英語力は、本当に何の関係もないのでしょうか?
 
  

2つの能力の違い

 「英語がポンポン口から出てくること」と、「英語の基本能力」は違います。
 
前回の記事でお伝えしたように、「英語がポンポン口から出てくるのは、袋の口が開いた状態」です。
 
たとえ袋の中身が少なくても、袋の口が大きく開いていれば、出てくる量が多いので、「あの人スゴい!ペラペラだ!!」と思われます。
 
袋の中身が多くても、袋の口がキュッと閉まっていれば、出てくる量は少ないので、「あの人、あんまりしゃべれないんだな。」と思われます。
 
 
 

どっちがスゴい?

「英語が口からポンポン出てくる人」と、「TOEICの点数がめちゃくちゃ高い人」と、どっちがスゴいのか?
 
というのは、よく聞く質問です。
 
でも、「どっちがスゴいか?」というのは無意味な議論だと僕は思います。
 
それは、「空手と柔道、どっちが強いのか?」と聞くようなものです。
 
ジャンルが違うので、答えは出ません。
 
それぞれに強みと弱点があります。
 
 
 

ペラペラ実戦派タイプ(空手家)

このタイプの英語学習者は、海外出張の経験が豊富だったり、海外赴任の経験があったり、ふだんから外人バーに出入りしたりして、「場慣れ」しています。
 
外国人にも恐れずガンガン話しかけていくメンタルの強さを備えていて、とにかくしゃべるのが速いです。
 
次から次へと英語が口から出てきます。英語をしゃべれない人から見ると、「ものすごいペラペラな人」に見えるので、あこがれの的になります。
 
声が大きく、ジェスチャーも大きいので、コミュニケーションには困りません。
 
このタイプを武道家に例えるなら、「空手家」です。空手には、「試し割り」と呼ばれるものがあります。
 
「試し割り」とは、何枚も重ねた瓦を素手で叩き割ったり、バットを蹴りでへし折ったりするやつです。
 
素人目に見てもスゴさが伝わるので、「おぉー!!あの人強えーー!!」と思われます。
 
英語をハイスピードで途切れなくしゃべることは、この「試し割り」のような効果を周りの人たちに与えます。
 
 
 

このタイプの弱点

このタイプの人の弱点は、「英語の正確さ」です。たしかに速くしゃべっているのですが、よく聞いていると文法がめちゃくちゃだったり、「on」や「in」などの前置詞が抜けたり、使う英単語や表現のニュアンスが状況に合っていなかったりします。
 
聞いている相手からすると、
 
「言いたいことは分かるけど、かなり推測しながら聞く」
 
状態を続けなければならなりません。
 
また、リスニングも本当は理解度が低く、大ざっぱに理解しているだけなので、たまに見当違いの答えを返したりします。
 
なので、このタイプの人と長時間話していると、相手の人は集中力を使い果たして疲れてしまうことがあります。
 
 
 

体験してみよう!

 ためしに、日本語でこの感覚を体験してみてください。
 
「昨日、京都に行ってきたんだけど、途中で雪の影響で新幹線が止まって大変だった。」
 
というセリフを、使っている単語は変えずに、文法を崩して、さらに「て・を・に・は」を省いてみます。
 
「京都、行ったよ。大変だった。新幹線、止まったよ。途中でね。雪降った。昨日。」
 
どうでしょうか?
 
たぶん、文章を最後まで聞けば、トータルで言いたいことはわかると思います。でも、スムーズに頭の中には入ってこないと思います。
 
こんな調子で文法がメチャクチャな話し方をする人を相手に、2時間以上の飲み会を続けたら・・・いくら日本語のネイティブの僕らでも、疲れてしまいそうな気がしませんか?
 
 
 

テストが嫌い

 このタイプの人がTOEICなどのテストを受けると、点数は低めにとどまります。TOEICテストは、すべてが一発勝負です。
 
聞き取れなかった時も、CDを相手に「もう一度言ってくれる?」と頼むことはできません。
 
なので、このタイプの人にとっては、TOEICを受けている時間は地獄です。
 
ふだんの自信がガラガラと音を立てて崩れていくのを感じます。
 
(僕自身はこっちの「ペラペラ実戦派」畑の出身なので、この気持ちがよく分かります)
 
 
 

コツコツ勉強家タイプ(柔道家)

このタイプの人は、コツコツと積み上げるのが得意です。文法や英単語を覚える作業も、割と楽しみながらできます。
 
普段からしっかりした基礎力を磨いているので、TOEICなどの「正確さを測るテスト」で本領を発揮します。
 
リスニングもリーディングも正確にできるので、会話でもメールでも、相手の言っていることがしっかり分かります。
 
メールのやりとりでも、しっかりした文法でわかりやすい文章を書けます。また、場にふさわしいプロフェッショナルな英単語を使った返答ができます。
 
このタイプの人を武道家に例えるなら、「柔道家」です。空手の「試し割り」のような派手なパフォーマンスはありませんが、一度組み付いたら、確実に相手の動きを封じて仕留める実力があります。
 
じっくり考える時間のあるメールや文書のやりとりでは、しっかりした印象と信頼感を相手に与えることができます。
 
 
 

このタイプの弱点

 このタイプの弱点は、「即答力」です。相手の言っていることは分かるのですが、それに対して言葉がなかなか出てきません。
 
相手の言っていることがわかる「理解度」と、自分が言いたいことを瞬時に言葉にして出す「発信力」の間に大きなズレがあるので、もどかしさを感じます。
 
メールではしっかりやりとりできていた相手とも、面と向かって会話するとうまくしゃべれず、くやしい思いをすることがあります。
 
 
 

会食の席が苦手

 このタイプの人が苦手なのは、「仕事後の会食の席」です。会食の席では、仕事と違ってどんな話題が飛び出すかは、まったく予想できません。
 
まさに、その場のノリに合わせる「即答力」が求められます。これは、このタイプの人にとっては苦戦することが多いです。
 
 
以上が、「ペラペラ実戦派タイプ」と「コツコツ勉強派タイプ」の違いです。それぞれに長所と短所があるのが、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
 
もちろん、「TOEICの点数が高くてペラペラしゃべれる」に越したことはありません。
 
でも、なかなかこの2つを両立している人は少ないのが現状です。
 
それには、理由があります。
 
 
 

性格の違い

それぞれのタイプには、もともとの「性格」が密接に関係しています。「ペラペラ実戦派タイプ」の人は、机に座って勉強するのが苦手です。
 
「コツコツ勉強派」の人は、外国人の集まる場に出かけていって、自分から積極的に声をかけるのが苦手です。
 
これは、持って生まれた性格なので、変えようとするのは無理があります。
 
「英語を学んだ結果、積極的になって外向的になった」とか、「英語を始めた結果、学ぶことが楽しくなって、勉強が苦じゃなくなった」ということはあり得ます。
 
でも、逆はありません。
 
「英語を上達させるために、行きたくもない外人バーに行った。」
 
とか、
 
「勉強は大嫌いだけど、TOEICの点数アップのために毎日2時間机の前に座っている。」
 
みたいなやり方は、精神的にツラいので、せいぜい続いても1週間が限界です。
 
そして、「継続」なしに英語力はアップしません。
 
 
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
 
大丈夫です。それぞれの弱点を補う方法はちゃんと存在します。
 
それが、「音読トレーニング」と「瞬間英作文」です。
 
この2つは、まったく性格の違うトレーニングで、それぞれがお互いの弱点を補い合う関係にあります。
 
「ペラペラ実戦派」の人が「音読トレーニング」をやると、文法の正確さや洗練された英単語を使えるようになります。
 
音読トレーニングは机に座ってやる「お勉強スタイル」ではないので、このタイプの人にも割と取っつきやすいです。
 
 
「コツコツ勉強派」の人が、「瞬間英作文」のトレーニングをやると、もともと持っている力を瞬間的にアウトプットすることができるようになります。
 
わざわざ外人バーに出かけていかなくても、家で一人でできるので、このタイプの人にとっても取っつきやすいです。
 
 
 

どっちを先にやる?

「ペラペラ実戦派タイプ」と「コツコツ勉強家タイプ」どちらのタイプの人も、最終的には、「音読トレーニング」と「瞬間英作文」は両方やった方がいいです。
 
でもまず、「最初は自分の性格に合った方から始めて、後から弱い部分を補う」方がいいと思います。
 
たとえば僕の場合は、最初の1年間は、ひたすら外人バーに出かけていって、ネイティブの人たちと話していました。
 
もしその頃に、コツコツ派の音読トレーニングを勧められても、たぶんやらなかったと思います。
 
外国人と接するのが、僕の英語学習のモチベーションでした。でも、外国人の友達が増えて、だんだん
 
「もっと深い話がしたい!」
 
「もっと色んな表現で話せるようになりたい!」
 
「せっかくなら、TOEICで高得点を取って、英語力を数値で示したい!」
 
という欲が出てきました。
 
そのタイミングで音読トレーニングに出会ったからこそ、やる気になって、その後も高いモチベーションで長く続けることができたのです。
 
まず最初は「自分の得意なこと」から始めましょう。
 
そこがある程度満たされると、さらに上を目指すために、「自分に足りないもの」を意識し始める時期が来ます。
 
そのタイミングが、新しいことを始めるのにベストな時期です。
 
あなたはどっちのタイプでしょうか?
 
僕は、どっちのタイプも応援しています!!
 
どうせやるなら、
 
「洗練された正確な英語をペラペラしゃべれる状態」
 
を目指していきませんか?
 
空手と柔道、両方できるようになれば、「打ってよし、投げてよし」のオールラウンドな最強の格闘家になれるはずです!!
 
 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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