From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※スマホ1台で、いつでもどこでも20分で英語のスピーキング力を測れるテスト、VERSANT(バーサント)を「試験対策ゼロ」で初めて受けた体験談の続きです。
パートD:文章作り問題
このパートでは、まず最初に3つの英単語を聞きます。たとえば、
① was reading
② my mother
③ her favorite magazine
という感じです。英単語というよりも、「チャンク(いくつかの英単語のかたまり)」と言った方が良いかもしれません。
この①~③のチャンクの順番を入れ替えて、正しい語順に並べ替えながら声に出します。
My mother was reading her favorite magazine.
(私の母は、お気に入りの雑誌を読んでいました)
という感じで、読み上げます。
記憶を保つのが難しい
当たり前ですが、これはテストなので、必ず順不同で出題されます。
なので、聞いたチャンクをしっかり記憶する必要があります。
たとえ同じようなことを言ったとしても、聞いた英単語を一字一句間違えずに使う必要があります。
余計な英単語を加えるのもNGです。
たとえば、さっきの例文の最後に、「yesterday(昨日)」という英単語を勝手に入れたら、減点になります。
mother の部分を、mom に変えるのもダメです。
つまり、「だいたいこんなこと言ってるな」と全体をイメージで記憶するのではなく、しっかり文字を一字一句記憶する必要があります。
チャンクの数は3つと決まっていますが、後半に行くと、だんだん1つのチャンクが長くなっていきます。
すると、記憶がだんだんあいまいになっていきます。
後半でも例文の内容や使われる英単語は難しくないのですが、100%聞き取れた!と思っても、全部聞き終わってから録音タイムになった時、いざ文章を作ろうとすると、「あれ?どの英単語使ってたっけ?」ということになります。
これが難しいのです!
つっかえずに言うのが難しい!
また、途中で言いよどんだり、つっかえてしまうと、焦ります。
「今のは違うんだ!ただのミスだよ!ちゃんと言い直すから聞いてくれ!」
と思うのですが、相手は機械です。反応がありません。これがまた焦りにつながるのです!
相手の反応がないことほど恐いことはありません。
ネイティブとの英会話なら、相手の目や表情を見て話せるので、「今のは言い間違いだよ」というメッセージは伝わります。
たとえ電話越しで相手の表情が見えなかったとしても、生身の人間が相手なら、なんとなく相手が理解して言い直しを待っていてくれるのが分かります。
でも、AIを相手に話すというのは、すごく無機質な感じがして、「ミスしたら理解されないのでは?」というプレッシャーを感じてしまいます。
人とのリアルタイムの会話と違って、ひとりで一方的に話す時は、日本語でさえもつっかえずに話し続けるのは難しいです。
僕は毎日のようにYouTube動画を撮影していますが、母国語の日本語で話しているにも関わらず、毎回つっかえたり、頭の中が真っ白になったり、噛み噛みになったりします。
失敗した場所を切ってつないで、「切り貼り細工」みたいに編集して作った動画をアップしています。
30分以上しゃべった動画を編集すると、10分間ぐらいになります。
対面セミナーではあまりつっかえたり噛んだりすることは起こらないので、これは「機械と向き合った時に話しづらくなる」という人間の特性かもしれません。
(もちろん、一流ユーチューバーの中には、カメラの前で1人でノーカット編集で流ちょうに話している人もいますが)
とにかく、英語力とは関係ない部分で、「スマホに向かって録音する」という作業が、ミスを誘っている気がします。
パートDの対策
パートDの対策法は、ニンテンドーDSの「もっと英語漬け」のソフトです。
もっと英語漬けの中に、「スペース語順力ゲーム」というのがあります。
英単語が順不同で出てくるので、それを正しく並べ替えて、文章を作ります。
正しい文章が作れると、ミサイルを打ち落とすことができます。
ミサイルを打ち落とす効果音やBGMがカッコ良くて、やっていて気持ちいいので、僕は昔、このゲームにかなりハマりました。
このゲームをプレイしながら、自分が作る文章を声に出していけば、そのままバーサントのパートD対策練習になります。
土台の力が必要
とはいえ、このゲームはあくまで試験の形式に慣れるためのものです。
正しい語順で文章を作れるようになるには、「土台の力」が必要です。
土台の力を養うのは、「瞬間英作文トレーニング」です。
ふだん瞬間英作文トレーニングをしている人が、ニンテンドーDSのスペース語順ゲームで並び替えの感覚をつかむと、バーサントのパートDの点数は上がるはずです。
試験の点数=土台の英語力 + 受験力(テスト慣れ)
という公式は、バーサントでも同じです。
次回は、パートEの体験談と対策法をお伝えします。
・・・つづく。
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