from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
ここまでの記事で、VR(バーチャルリアリティー)とメタバースについて、僕が最近学んだことをシェアしてきました。
近い将来、VRとメタバースの技術が、海外旅行や英会話の世界にも大きな影響を与えると思われます。
今の時代は仕事上で海外の人達とミーティングをしようと思ったら、Zoom会議をするのが当たり前になっています。
今後は、さらにリアルな参加体験ができる「VR会議」が主流になっていくでしょう。
英会話レッスンでも、「VRを使ったリアルな英会話体験」を家でできるようになるはずです。
実はすでに、「VR英会話」が登場しています。
立体的な映像を見れる「VRゴーグル」を使った英会話サービスを、何種類かネット上で発見しました。
検索でトップに出てくるのが「VRオンライン英会話:スマートチューター」です。
これは、Google広告をガッツリかけているからだと思われます。
ちなみに、既存の英会話スクールでも、VR英会話レッスンを取り入れたサービスを開始しているところもいくつかあります。
数年前には、KDDIが大手英会話スクールのイーオンを買収して、話題になりました。
KDDIの通信技術とイーオンの英会話レッスン技術を組み合わせて、VR英会話レッスンにも力を入れているようです。
他にも、「スパルタ英会話」がVRを取り入れたコースを提供しています。
VR英会話:スマートチューターの特徴
スマートチューターのホームページを見ると、特徴は大きく3つあります。
①AIのキャラを相手に、1人で英会話の練習ができる
②メタ社(Facebookの会社)の作っているVRゴーグル「オキュラクエスト」をレンタルして使う。(スマホVRゴーグルよりもハイレベルな機材)
③ビジネス英会話に特化。
この3つが、他のVR英会話レッスンとの違いのようです。
イーオンのVR英会話レッスンの特徴
ちなみに、先ほどのイーオンのVR英会話レッスンの場合は、体験レポートで見た限りでは、だいぶコンセプトが違います。
イーオンのVRレッスンは、
①実際にスクールに行って、現場で受ける。
②AIではなく、リアルな先生がアバターの姿で教えてくれる。
③複数人のグループレッスン(クラスメイトもリアルな人間のアバター)
④場面は海外旅行など。
という特徴があるようです。(この記事を書いている時点では)
どちらがよりメタバース的か?
メタバースの世界観をより強く表しているのは、どちらのタイプでしょうか?
僕が現時点で学んだ限りでは、メタバースの特徴は、
①場所に縛られない(自宅にいながら、どこにでも行けて、世界中の人達と交流できる)
②同時性(みんなで同じ時間を同じ空間で共有できる)
③人間同士のリアルなコミュニケーション(つながりを感じられる)
というポイントがあります。
これらのポイントを満たしていると「メタバース的」と言えるそうです。
そう考えると、イーオンスタイルとスマートチュータースタイル、どちらがメタバース的でしょうか?
現時点ではどちらも一長一短といったところです。
イーオンのVR英会話レッスンは、スクールに出向かなければなりません。
そうなると、①は実現できません。
ただ、②と③は実現できています。
一方でスマートチューターの英会話レッスンは自宅で受けられるので、①は満たしています。
でも、リアルな人との繋がりがありません。
そうなると、②と③が満たせないことになります。
もっとVRが普及しないと3つの実現は厳しい?!
もっとVRが普及しないと、この3つを実現するのは難しそうです。
なぜなら、②と③に関してはVRをやっている人の母数が増えないと、交流できないからです。
そもそもVRをやっている人の数がまだ少ないのに、その中で英語学習をしている人は、さらに少数派になります。
その点では、「すでに英会話スクールに通っている生徒たちの中でVRに興味がある人たち」を集めてVRレッスンをするイーオンのスタイルは、今の時点では最も現実的なのかもしれません。
あるいは思い切って先生をAIにしてしまい、クラスメイトとの交流要素もなくして、完全に1人で英会話練習するスマートチューターのスタイルも、良いアイデアだと思います。
どちらにしても、「VRならではのメリット」が感じられなければ、今後VR英会話レッスンが普及することはないでしょう。
とりあえず今回僕は、トップに出てくる「スマートチューター」のVR英会話の説明ページ&動画を詳しく分析してみました。
次回は、分析して感じた感想をお伝えします。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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