【「英語が上達したらやりたい」と思っていることを、今すぐやってみたら、どうなるか?③転職編】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

「英語力を上げたらやってみたいこと」の中で、「英語を使う仕事に転職してみたい」という声はよく聞きます。

日本人にとって海外の人たちを相手に英語を使って仕事をする姿はカッコいいイメージがあります。

それに、なんとなく給料も高そうなイメージです。

・海外と取引のある商社

・外資系の日本支社

・海外展開しているグローバル企業

などが、「社内の公用語を英語にする」みたいな方針を発表している記事をよく見かけます。

「TOEIC○○点を取った社員には、ボーナス○○万円!」

みたいに書かれることが多く、夢が膨らみます。

また、「会社を辞めて独立して、海外に輸出入するビジネスを立ち上げたい!」という人もいます。

でも、一体どのぐらいの英語力を身につければ転職のタイミングとして良いのでしょうか?

今すぐ転職してみよう!

僕のオススメは、「とりあえず今すぐ転職してみうよう!」ということです。

僕はこれまでに、たくさんの「英語を使う仕事に転職&異動になった人達」を見てきました。

英語力や転職のタイミングは、色々なパターンがありました。

・TOEIC900点以上の実力をつけて、満を持して転職したのに、行った先で英語力が足りずにボロボロ・・・

なんてケースも何人かの方々から聞きました。(本人談です)

また、

・ほとんど準備なしで英語力ほぼゼロ状態で海外支社に異動になっちゃったけど、意外になんとかなっている。

なんてケースも何人かの方々から聞きました。(これも本人談です)

もちろん、TOEIC900点以上の人たちは、点数が高いゆえに「英語が超デキる人たち」の中に放り込まれてしまい、その結果、周りについていけなくてヘコんでいる・・・という状況です。

また逆に、

「TOEIC900点以上を取ってから海外部門に異動したけど、意外に必要な英語力はたいしたことなかった・・・これだったら、もっと早く異動願いを出してれば良かった・・・」

何て声もよく聞きました。

転職先でどうなるか?は、行った先の環境によって大きく左右されます。

正直、まったく読めません。

どうせ事前に読めないなら、まず先に転職してみた方が、「満を持して転職したけどボロボロ状態」よりも、精神的にラクな気がします。

 

必要な英語力は職種によってぜんぜん違う

職場で使のに必要な英語力は、職種によってぜんぜん違います。

「とりあえず英語を読めれば良い」というレベルから、「英語オンリーの会議の場で、積極的に発言が求められる」というレベルまで、様々です。

どのぐらいの英語力が必要になるかは、転職する前の外側から知ることはむずかしいです。

全体に共通して言えるのは、TOEIC用の英単語帳などに入っている英単語よりも、「社内専門用語」や「業界専門用語」を英語で覚えた方が、現場で使える場合が多いです。

しかも、そういう言葉は実際にその業界に入ってみないと知ることができません。

・どんな職種に就くことになるか分からない状態

・どんな英単語を覚えるべきか分からない状態

でガンバっても、それは「不正確な努力」になってしまうことがあります。

先に転職してしまってから、「必要な英語力」を見極めて、ピンポイントでトレーニングした方が良いような気がします。

 

もし先に準備するとしたら、どのぐらいの英語力が必要か?

とはいえ、英語力がゼロの状態で英語を使う職場に転職するのは勇気がいるし、そもそも面接で受からないこともあります。

では、最低限の英語力を事前に身につけるとしたら、どのぐらいが良いのでしょうか?

僕はその基準は、TOEIC700点~750点ぐらいだと思っています。

TOEIC700点台というのは、「英語トレーニングを続ける体質ができている」ことの証明でもあります。

もし、職場でTOEIC900点以上の英語力が求められているとしても、「そこまで上がる見込みアリ」と判断されて、採用してもらえる可能性が大です。(もちろん、英語力だけではなく、仕事そのものの経験値やスキル、熱意なども結果に影響しますが)

また、TOEIC700点台というのは、必要最低限のコミュニケーションを職場で取る上での土台になります。

僕自身も、TOEIC735点を取ってからカナダに行って、現地企業でインターン生として働きましたが、必要最低限のやりとりはできました。

また、日本に帰る前には「ここに残って正社員としてうちで働かないか?」と副社長に言ってもらえました。

僕は、「日本で英語力を上げておいて良かった!」と思いました。

準備し過ぎもNG

「英語を使って仕事をしてみたい!」と思っている人は、熱心な勉強家が多いイメージです。

そして、「来たるべき日」に向けて、淡々と英語力を積み上げています。

でも、僕から見ると「そろそろ良いのでは?」と思うタイミングが来ても、本人は「まだまだです!」という返事が返ってくることが多いです。

あまり長く待ちすぎてしまうと、こんどは転職自体のタイミングを逃してしまうこともあります。

英語力を上げると、自動的に転職への恐怖が消えるわけではありません。

個人の性格にもよりますが、転職には「エイヤッ!」という思い切りと、リスクを恐れずに動くエネルギーが必要です。

 

また、自分の行動の責任を自分で取る気構えが必要です。

 

待てば待つほど、動くのが怖くなる・・・なんてことはよくあります。

「先に転職して、必要な英語力を見極めてからピンポイントでそこを強化する」

という方法も良いかもしれません。

以上、3回に渡って、

・「英語が上達したらやりたい」と思っていることを、今すぐやってみたら、どうなるか?

というテーマで、僕の体験談や周りの人たちの体験談をお伝えしてきました。

英語はあくまで「手段」です。

英語を使ってやってみたいことがあるなら、この記事を読み終わった時点で1つ行動に移してみてください。

きっと、見える世界が変わるはずです。

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