From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

 

2つの対照的なスタイルのウェディング相談会を受けた僕は、ふと前に体験した英会話のシーンを思い出しました。

 

それは、僕がまだ英会話を始めて1年半くらいの頃でした。

 

ちょうどその頃の僕は、「音読トレーニング」と「イメージ英文法」を組み合わせた「ハイブリッド型英語トレーニング」を始めてから半年経ったくらいでした。

 

まだ始めたばかりでしたが、それでも徐々にリスニング力はアップし始めているのを感じていました。

 

ある日、僕はいつもの行きつけの「外人バー」に行きました。

 

そのバーのオーナーは在日カナダ人で、自分と同じ在日外国人たちの憩いの場としてそのバーを立ち上げたそうです。

 

その日も、たくさんの外国人たちと、僕のような「英語を話すトレーニングをしたい日本人」でにぎわっていました。

 

ぎこちない初心者

僕の座ったテーブルには、英会話を始めて間もない初心者の形が数人、座っていました。

 

おそらく、英語学習歴では僕が一番長い方かもしれません。

 

僕ら初心者軍団のテーブルに、ひとりのネイティブがやってきました。

 

30代前半くらいのアメリカ人男性です。彼は、陽気なトーンで僕らに英語で話しかけてきました。

 

僕らは、高いテンションでハイタッチして迎え入れました。

 

こういうシーンは、このバーではよく見かけられます。

 

そのアメリカ人の彼の名は、ジョンと言いました。僕らはお互いに自己紹介して、その後も会話を続けました。

 

僕らの英会話

でも、僕らのテーブルはみんな初心者なので、ものすごいゆっくりです。

 

英語ではあまり長い文章がしゃべれないので、主に「質問」を中心に話が進んでいきました。

 

「あなたはアメリカのどこの出身ですか?」

 

「そこはどんなところですか?」

 

「あなたはアメリカではどんな仕事をしていましたか?」

 

「あなたが日本に来ようと思ったのはなぜですか?」

 

などなど・・・

 

こういった「あなた」が主語になる会話を、コピーライティングの世界では「YOUメッセージ」と呼びます。

 

とはいえ、僕らはこの時に意識してYOUメッセージを発していたのではありません。ただ、英会話スクールや本で習ったフレーズが「Do you ~?」とか、「Are you~?」とかの質問文が多かったので、それしか言えなかっただけです。

 

ジョンは、彼らのぎこちない発音の質問に対して、嬉しそうに笑顔で答えていました。

 

僕は内心、「こんなに質問責めにあって大丈夫なんだろうか?」と思いましたが、ジョンはご機嫌な様子です。

 

ペラペラ女子登場!

そこへ、隣のテーブルから元気の良い20代くらいの女性が近づいてきました。

 

さっきから隣のテーブルで盛り上がっているのは聞こえていたのですが、どうやら彼女は日本人のようです。

 

ジョンとは知り合いのようで、その女性が話しかけると、ジョンも笑顔で返していました。

 

その日本人女性は、ジョンの隣に座ったと思うと、突然、ものすごいスピード&キレイな発音でペラペラと英語を話し始めました。

 

初心者の僕らは、「おぉぉ~!!スゲ~!」と思い、彼女の流ちょうな英語に見とれてしまいました。

 

僕は、ジョンと彼女が何を話しているのかを聞き取ろうと、必死に聞き耳を立てました。

 

マシンガントーク

その日本人女性は、ジョンの前で3分くらいずーっと英語を話していました。

 

止まりません!

 

スゲー!!

 

ジョンは、彼女の話に所々であいずちを打っています。

 

3分後に、彼女は自分のお酒のグラスが空になっていることに気づき、テーブルを去ってカウンターに行きました。

 

そこでまた、カナダ人のバーテンダーとペラペラと話し込んでいました。

 

ジョンの言葉

僕ら初心者軍団は、その様子を見て、圧倒されていました。

 

「スゲー!!あんなにしゃべれるようになったら、さぞ気持ちいいだろうなぁ・・・」

 

「あんな風になれたら、自由に深いコミュニケーションが取れるんだろうなぁ・・・」

 

そんな風に思いました。

 

ふとジョンの表情を見ると、さっきと比べて曇っています。

 

自分の手の中にあるお酒のグラスを見つめながら、

 

「フゥ~!」

 

とため息をついていました。

 

「どうしたんですか?」

 

と僕が訪ねると、ジョンは苦笑いを浮かべながら言いました。

 

「彼女と話すと、いつも疲れちゃうんだよね・・・」

 

疲れる理由

僕は驚いて聞き返しました。

 

「え?どうしてですか?だって、あんなにキレイな発音で流ちょうにしゃべってたのに・・・」

 

すると、ジョンは答えてくれました。

 

「彼女はいつも、自分の話ばかりするんだ。いつも自分の言いたいことをバーッ!としゃべって、去っていく。いつもそのパターン。僕のことについて質問されたことは、ほとんどない。」

 

なんと!!そうだったのか!!

 

僕はそれを聞いて、英語力の高さとコミュニケーション力の高さが必ずしもイコールではないのでは?と思いました。

 

ペラペラの落とし穴

僕はさっき、ジョンとペラペラ日本人女性との会話に聞き耳を立てていました。

 

そして、ある程度の内容は聞き取れていました。

 

確かに彼女は、「MEメッセージ」で話していました。

 

ひとりで3分間一方的にしゃべるには、質問やYOUメッセージでは無理です。

 

僕は彼女がしゃべっている時には、発音のキレイさや発話スピードの速さに驚いて注目していたので、あまり内容を気にしていませんでした。

 

でも内容を思い返してみると、たしかに、

 

「私、こないだ○○に行ったの!」

 

「そこで私、○○をしたの!」

 

「そしたらこんなことがあって、私○○な気分になっちゃった!」

 

みたいな感じで、「私=I」を主語にして話していました。

 

これはまさに、前回の記事であなたとシェアした僕の体験談の中の、ウェディング会場のスタッフのセリフと一緒です。

 

「我が社は創業○○周年で・・・」

 

「我が社は全国○○店舗を展開し・・・」

 

「我が社のサービスは業界ナンバー1で・・・」

 

みたいなことを聞かされて、ワクワクする人はいません。ワクワクするのはしゃべっている本人だけです。

 

英会話でも、この原則は同じなのだと、僕は気づかされました。

 

MEメッセージよりも、YOUメッセージで

僕はこの時の経験から、英会話でもYOUメッセージでしゃべることを心がけています。

 

特に英語が上達してきて、言いたいことがスラスラと口から出るようになってくると、どうしても「自分のこと」をメインでしゃべってしまいがちです。

 

もちろん、むこうから聞かれたら、自己開示して自分の情報をしゃべることも必要でしょう。秘密主義では会話は盛り上がりません。

 

でも、基本は「YOUメッセージ」で話を進めた方が会話は盛り上がります。

 

それに、自分がしゃべっている時には、新しい情報は得られません。

 

相手の話を聞いている時に、「自分の知らなかった情報」や、「自分とは違う文化の考え方」を知ることができます。

 

ペラペラになる=自分のことを話しまくること

 

ではありません。

 

ペラペラになる=より的確な質問をして、相手に気持ちよくしゃべってもらうこと

 

だと思います。

 

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