From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
「日本語と英語の視点の切り変え方」を教えてくれる本、
「会話もメールも英語は3語で伝わります」
のレビューの続きです。
前回の記事では、「受け身を捨てる」とうコンセプトをお伝えしました。
日本語で受け身を使っている文章を、そのまま英語で受け身に変換してしまうと、不自然で言いにくい文章になってしまうことがあります。
この本は、「日本人がつい会話やメールで使ってしまいがちな、長く遠回しな表現を、英語らしいダイレクトでシンプルな表現に変える」ための発想を教えてくれます。
僕自身、今まで16年間英語を勉強し続ける中で、「会話で使いづらいと感じた表現」がたくさん載っていて、「これは現場を知っている人にしか書けない本だな」と思いました。
著者の中山先生が「捨てる」ことを推奨している8項目のうち、もう一つ僕が「なるほど!確かに!」と思った項目を詳しくお伝えします。
NOT文を捨てる
「私は今朝、朝ご飯を食べなかった。時間がなかったから。」
という日本語を、今すぐ瞬間英作文してみてください。
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できましたか?おそくら多くの人が、
I didn’t have breakfast this morning. I didn’t have time.
という文章を作ったと思います。(真ん中にbecauseを入れてもOKです)
(※例文は本より引用)
実際に声を出してみると、けっこう言いづらいことが分かると思います。
単語数が多くなり、発音もしづらくなります。
では、これをどう変えたら、文字数を減らして、シンプルで発音しやすい文章にできるのでしょうか?
こんなにシンプルに!
I skipped breakfast this morning. I had no time.
(※例文は本より引用)
これでスッキリまとまりました。先ほどの文章と並べて比べてみましょう。
①I didn’t have breakfast this morning. I didn’t have time.
②I skipped breakfast this morning. I had no time.
文字数が減ったのはもちろん、実際に声に出して発音してみると、言いやすさが全然違うと思います。
こういう発想で英文を作れるようになるためには、この3つの点を意識するとできるようになる、と中山先生は提唱しています。
3つのポイント
①「肯定形+no+名詞」で表す
②反対語を使う
③動詞部分の発想を変えて話す
という3つです。
先ほどの例文を見てみると、
didn’t have breakfast→ skipped breakfast
これは③のテクニックです。
didn’t have time → had no time
これは①のテクニックです。
②のテクニックは、たとえば、
「あなたは私をわかっていない」
という日本語文章をそのまま英語にすると、
You don’t understand me.
というように、don’t というnot語が入ります。
これを変えて、
You misunderstand me.
(あなたは私を誤解してる)
とすると、3語でシンプルに言い表すことができます。
don’t understand → misunderstand
に変えるだけで、グッと言いやすさがアップします。
これは僕自身も、今まで英会話をやりながら何度も経験してきたことです。
そして生徒の方々を見ていても、英会話が得意な人とそうでない人の違いは、英語力そのものよりも、こういう発想力を鍛えているかどうか?が大きな要因を占めているように感じます。
遠回りしなくていいように作り込まれた本
今まではこの発想力を身につけるためには、大量の英会話経験が必要でした。
ネイティブと話す中で、「あ、ここではこういう言い方をするのか!なるほど!こっちの方がシンプルだ!」と気付いて、「その言い方、もらい!」と自分の中に取り込みます。
もちろん、英会話の中だけではなくて、洋画のセリフや、ふだんの音読トレーニングの素材の英文などで見つけて、「なるほど!」この言い方はシンプルだ!
と思ったものを自分の中に取り込んでいく・・・その作業を繰り返す中で、初めてこういった発想力が身に付いていく感じでした。
それをこの本では、分かりやすく項目立ててハッキリ言語化してくれています。
そのおかげで、「自然な英語を話せるようになるまでの道のり」を遠回りをしなくていいようになる確率が大です。
・・・つづく。
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