【英語初心者がやってしまいがちな間違い勉強法６選①】

その後、何とか軌道修正して英語が上達し、講師として教える立場になった後に気付きました。

自分がやった遠回り勉強法は、決して僕だけの特殊なケースではなく、多くの英語初心者がやりがちなパターンだということに。

でもそれは、今だからこそ見える視点です。

当時は、良かれと思ってやっていました。

英語に限らず、どんなジャンルでも初心者の頃は「右も左も分からない」のが普通です。

自分が今やっていることが、間違いなのか？合っているのか？その判断基準がないのです。

そこで今回は、「英語初心者がやってしまいがちな間違い勉強法６選」をお届けします。

どれが当てはまるか、チェックしてみてください。

（※「英語初心者」の定義は、学生時代に習った文法ルールも英単語も、ほとんど忘れている状態です）

①外国人の先生との英会話レッスンだけを受けまくる

これは、行動力のあるタイプの人がやりがちな勉強法です。

英語初心者レベルの状態で、外国人の先生と英語で英語のレッスンを受けまくります。

他には何もやりません。

ただひたすら、実戦練習あるのみ！

という感じです。

最初のうちは緊張でぜんぜん話せない状態が普通です。

でも、だんだん慣れてくると、あいさつや自己紹介は割とスムーズにできるようになってきます。

ここで「おっ！だんだん上達してきたかな？」と感じるようになります。
毎日オンライン英会話のレッスンを受ける場合、最初の１ヶ月目ぐらいまでは自分が話せるようになりつつあるような感覚を味わえます。

でも、そこから先の伸びが感じづらくなるのです。

なぜなら、英会話レッスンの時間はアウトプット練習だからです。

アウトプットをするためには、日頃のインプットが欠かせません。

何も入ってない状態でアウトプットしようとしても、何も出てきません。
１ヶ月経っても、２ヶ月経っても、相変わらず文法はめちゃくちゃだし、ボキャブラリーも増えない・・・という感覚を味わうことになるでしょう。

もちろん、レッスンの中で先生がチャットボックスに新しい英単語を打ち込んでくれることもあるでしょう。

教材を使ったレッスンであれば、教材の中に自分の知らないボキャブラリーやフレーズが出てくると思います。

でも、それらをレッスン時間の中だけで覚えることはできません。

その時には先生の後に続けて発音して「言えるようになった！」と感じても、１週間後には忘れてしまう確率が大です。

新しく習ったボキャや文法を、自分の中に沈み込ませてスキルに変える方法が分からなければ、次の英会話で使えるようにはならないのです。

また、初心者のうちは分からない部分があっても、外国人の先生に英語で質問する勇気がなかなか出ません。

もし質問できたとしても、今度は先生の答えが聞き取れない＆理解できないことはよくあります。

それに、外国人の先生は文法の解説が苦手なことが多いです。

僕ら日本人が日本語の文法を説明できないように、ネイティブの先生も自然に英語を使えてしまうため、改めて文法を説明するのが難しいのです。

たまに文法をしっかり説明できる先生もいますが、今度は逆に自分がその説明を理解できなくなります。

もし先生が、

「その語順では通じないですよ。助動詞は動詞の前に置きます。そして頻度を表す副詞は、主語のすぐ後ろに置くのがルールです。」

みたいなことを「英語で」言ったとして、理解できるでしょうか？

僕も自分が初心者の頃に、アメリカ人の先生から「Do you have any questions?」と聞かれる度に、ガンバって英語で質問していましたが、先生の返しの解説が聞き取れず、理解できず、挫折しました。

こういうことが何度か続くと、分からない部分を質問するのがおっくうになってきます。

その結果、レッスン中は何となく雰囲気だけで進めるような感じになり、ボヤッとしたままレッスンを受け続けて、上達実感が得られにくくなりました。

これは僕だけではなく、初心者からスタートした人が英会話レッスンで挫折する時の「あるあるパターン」だということが、後になってから分かりました。

英会話レッスンを有効なものにするためには、日頃のインプットが必要なのです。

・・・つづく。