【英語初心者がやってしまいがちな間違い勉強法6選③】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき

前回の記事では、英語初心者がやってしまいがちな間違い勉強法の2つ目として、

②次の教材やスクールを探すことが日課になる

を詳しくお伝えしました。

今回は、3つ目を解説します。

③自分の目的に合わない勉強法をずっとやり続ける

これも、実はけっこう多いパターンです。

たとえば、

※目的=英会話がスラスラできるようになること。

・勉強法=英単語の書き取り練習&TOEICの問題集解き。(声は出さずに)

というケースです。

実はこのパターンは、けっこう多いのです。

「英会話スクールに長年通っているけど、まったく上達している感覚がありません。」

という方に、僕が家での勉強法を詳しく聞いてみると、この「声を一切出さないタイプ」の勉強法を何年も続けていることが判明した・・・というケースをたくさん見てきました。

もちろん、英単語の書き取り練習やTOEICの問題集を解くことがダメなわけではありません。

英語力アップにつながらないわけでもありません。

ただ、家での勉強内容と、英会話レッスンでの内容があまりにかけ離れすぎていると、上達実感を味わいにくくなります。

TOEICテストで出てくるハイレベルなビジネス英単語を、カジュアルな英会話レッスンの中で使うチャンスは、ほとんどありません。

また、英単語の書き取り練習で培った「正しくスペルを綴れるスキル」は、英会話の中で必要になることはありません。

それよりも、英単語を正しく発音できるスキルや、短くてシンプルな英文をスピーディーに組み立てて口から出すスキルの方が、英会話では役に立ちます。

学校英語の影響

「英語の勉強を始めるぞ!じゃあ、とりあえずテスト勉強しよう!英単語を書き取って、スペルを覚えよう!」

というパターンになってしまうのは、学生時代の勉強法パターンが染みついているからかもしれません。

もちろん長い目で見れば、英単語の書き取り練習や、テスト勉強が英会話で役立つ日は来るでしょう。

ムダな勉強法など、1つもないと僕は思っています。

ただ、それぞれの勉強法で伸ばせる力は違います。

自分の直近のゴールと勉強法が合っていなければ、上達実感を味わいづらくなります。

上達実感を味わえないと、英語学習を続けるモチベーションを保てなくなってしまうことが多いのです。

長い目で見て効果がある勉強内容でも、途中で挫折したら、効果が得られなくなってしまいます。

もし自分の目的を「スラスラ英会話できること」に重点を置くなら、テスト勉強や英単語の書き取り練習は後回しにして、まずは「英語を声に出す練習」を最優先した方が良いです。

・正しい発音ができるスキル

・頭の中で英文を素早く組み立てて、それを自分の口から出すスキル

は、声を出すことでしか実現しません。

そして、英会話レッスンの中だけでこれらのスキルをアップすることも不可能です。

なぜなら、これらのスキルは「反復練習」で身に付けるタイプだからです。

しかも、その反復回数は5~6回では足りません。

60回~100回ぐらい繰り返して、初めて身に付くタイプのスキルです。

英会話レッスンの中で同じ英単語を100回発音する練習することは、ほとんどありません。

もしやったとしても、それは時間がもったいないです。

せっかく目の前に先生がいるのに、英会話をせずに基礎練習に時間を使うのは、スポーツで言えば、「試合中に筋トレを始める」のと同じぐらいもったいない時間の使い方です。

試合中に筋トレしちゃダメ

筋トレは家でやるジャンルの練習メニューです。

スポーツの筋トレに相当するのが、英語の声だし練習になります。

普段、家で声だし練習をすれば、その成果を英会話レッスンの中ですぐに実感することができます。

これが、目的と勉強法のズレをなくしていく手段です。

逆パターンでズレていることもある

また、これとは逆パターンで目的と勉強法がズレていることもあります。

たとえば、TOEICの点数が欲しいのに、とりあえず英会話レッスンから始めるというパターンです。

もちろん、長い目で見れば最終的には英会話力のアップがTOEICの点数アップにつながることは間違いありません。

でも、多くの人は長い目で見られません。

特にTOEICの点数にこだわる人は、

・会社から目標点数を期限内に取るように言われて、焦っている。

・近いうちに転職したいので、有利になる資格が欲しいと思っている。

というケースが多いです。

そうなると、やはり先にTOEICの点数を上げてから、後でその点数に見合った英会話力をじっくり身に付けていく方が良いでしょう。

となると、やるべきことは、

・問題集を解きまくって、問題慣れする

・受験テクニックを駆使して、1問でも正解数を増やす

・「文字で見たら意味が分かる程度」の浅い記憶の英単語の数を、最短時間で増やす

といったメニューです。

特に英語学習を始めたばかりの初心者の場合は、目的と手段がズレていないか?を常にチェックし続ける必要があるのです。

 

・・・つづく

 

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