From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級にトライした時のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英検1級の二次面接試験で、
「今後の日本の労働力の縮小は、避けられないと思うか?」
というトピックに対して、婚活ネタで締めくくった僕は、面接官の質問攻撃を待ち構えていました。
僕が挙げた理由は3つ。
①高齢化社会
②外国人労働者の受け入れ体勢
③晩婚化&未婚化(婚活)
でした。
最後に婚活ネタを持ってきたのは、印象に残すためと、制限時間いっぱいまで話し続けるためです。
スピーチが終わると、まずは面接官2人が僕の評価カードに記入を始めました。
果たして、どのくらいの点数がつくのか・・・この瞬間は緊張します。
しばらくすると、まず日本人女性の面接官が、優しい口調で僕に質問してきました。
「あなたは今、○○だと言いましたが、それについてもっと詳しく教えてください。」
詳しい質問内容は覚えていませんが、僕が最後にしめくくった婚活ネタに関しての質問でした。
待ってました!とばかりに、僕は話し始めました。
「それは、○○だからで、○○のデータによると、○○です。」
僕が答え終わると、こんどはネイティブの女性が僕に話しかけてきました。
強敵、現る!!
このネイティブ女性は、50代くらいで、紫色がかったレンズのメガネをかけていて、いかにも厳しそうな雰囲気でした。
イギリスの学園モノのドラマに出てくる教頭先生みたいな雰囲気です。
この女性の役割は、僕の主張を「rebut = リバット」することです。
リバットというのは、よく討論の場で使われる用語なのですが、日本語では「反論する」とか「反駁する」とか訳されます。
要するに、「戦いを挑んでくる」のです。
ネイティブ女性が口を開きました。
「あなたはさっき、○○と言いましたが、必ずしもそうとは言い切れないのではないですか?たとえば、こんな考え方もあります。○○○・・・ということについて、あなたはどう思いますか?」
来た-!!
さっそくビシビシ攻めてこられました!
でも、僕の得意な婚活トピックでした。
よし!これならいける!!
そして僕は戦い始めました。
自分の土俵なら戦える!
僕の作戦はうまくいき、その後のやりとりもほとんど婚活のトピックで固定されました。
基本的には、僕が言ったことに対して2人は質問したり反論したりしてくるので、僕がトピックをずらさない限りは、横道にそれることはありません。
途中でネイティブ女性が他の2つの理由を取り上げて攻撃してきましたが、今の僕はリズムに乗っています!
緊張はだいぶ解けて、軽い興奮状態になっていました
なので僕は、この攻撃をサラッとかわしつつ、また婚活トピックに戻しました。
日本女性の面接官は、僕の婚活ネタに相当食いついているのが分かりました。
僕が婚活パーティーでフラれまくった個人体験談を話すと、とても悲しそうな表情で共感してくれました。
その話題が盛り上がり、途中からネイティブ女性も引き込まれたようで、僕の婚活体験について色々と話を促してくるようになりました。
僕は、途中からこの面接の時間自体を楽しく感じ始めました。
こんなにバリバリと婚活について英語で熱く語るのは、初めてでした。
今までこの話をしたネイティブの友達とは、ここまでアグレッシブな討論になることはありませんでした。
でも、これは試験です。今までにない雰囲気の中、僕は最後まで自分の土俵である婚活ネタで話を続けることができました。
流ちょうさがアップ!
僕は、自分で話していて気がついたのですが、得意分野のトピックでは、明らかに自分の話すスピードと流ちょうさがアップしていました!
「伝えたい!もっと伝えたい!」という想いが強くなり、自然と発話量も増えて、ジェスチャーも大きくなりました。
その結果、英検の面接試験で重視される「積極的にコミュニケーションしようとする姿勢」が高く評価されるような気がしました。
白熱の婚活討論バトルが繰り広げられた後、日本人面接官の女性が言いました。
「これで終了です。ありがとうございました!」
心なしか、面接官2人とも最初に比べて笑顔が増えているように見えました。
僕は、「やり切ったぞ!」という感覚で教室を後にしました。
悔いのない戦いができました。後は、結果を待つだけです!
・・・つづく。
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