From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学した後、帰国した後の体験談です)
(→前回のつづき)
カナダから帰国した僕は、カナダで学んだ積極的な就活の方法を日本で実践してみることにしました。
日本での就活は、主にこんな感じだと思います。
①求人誌やハローワークなどに行って、求人をしている会社を探す。
②その中から、条件の良さそう&自分に向いていそうな会社に絞って履歴書を送る。
③面接で自分の能力&やりたいことをアピールする。
僕もカナダに行くまでは、この方法が普通だと思っていました。でも、カナダ式は違います。カナダ式の就活はこんな感じです。
①自分の能力を生かせる仕事を決める。
②求人してようがしてまいが関係なく、自分が働きたい会社を調べ上げる。
③求人してない会社にも、履歴書とカバーレターを送って、面接のアポを取る。
「カバーレター」というのは、企業へのラブレターのようなものです。
ラブレターなら、
「僕と付き合ったら、こんなに得するよ!キラキラした未来が待ってるよ!だから僕と付き合ってくれ!」
というセリフでアピールします。
カバーレターは、それを仕事用にアレンジするような感じです。
「私はこんな能力があるので、あなたの会社の○○部署で○○の仕事に貢献できますよ。私を雇ったら、こんなおいしい思いをしますよ!」
ということをかなり具体的に、ハッキリ書きます。
自分を雇ったときのキラキラした未来を、相手企業に想像してもらうのです。
これは、昔の日本企業の面接で重要視されていた、「言われたことは文句を言わず、何でもやります!」という姿勢とは真逆です。
日本では、こういうセリフを「素直&やる気がある」と捉えられます。
でもこんなセリフを海外で言ったら、「こいつはやる気がない!自己分析すらできていない」とネガティブの捉えられます。
実験君
僕は、今の日本企業の文化がどこまで西洋化しているのか、実験してみることにしました。
果たして、西洋の肉食獣のような積極的なアピールが、今の日本企業では高く評価されるのか?
それとも、いまだに「何でもやります!」のような昭和的な価値観が色濃く残っているのか?
それを知るには、やってみるしかありません!
僕は「実験君」になって、カナダで学んだアグレッシブなカバーレターの内容を日本語にして、いろんな企業に送ってみました。
西洋式のメリット
送る対象は、求人していないところも含めました。
「今は求人していないのは分かっていますが、御社のHPを見て感銘を受け、どうしてもお話を伺いたくなりました。」
みたいな出だしで書くことで、少なくとも面接くらいまでは持っていく戦略です。
カナダでは、これをやることで、タイミングが合えば、
「ちょうど来月1人辞める予定だから、求人広告を出そうと思ってた。」
とか、
「今のところまだ求人広告を出すほど人が足りてないわけじゃないけど、ちょうど来年に業務拡大予定だから、今から人を雇って育てておいてもいいかな。」
というような企業に潜り込むことができます。
そういう「まだ表面に見えていない可能性」にかけていく積極的な姿勢が、僕は好きでした。
ライバルなし
この方法のいいところは、ライバルがいない状態で面接できることです。
まだ他に誰も応募してきていないので、誰かと比べられることもありません。
これがもし、企業が求人広告を出したポジションに応募すると、同じ広告を見た人たちが群がります。
すると、書類選考の時点で落とされてしまう確率が高まります。
特に僕は高卒なので、書類選考で落とされる率は大卒の人に比べて圧倒的に高いのです。
だから、カナダ式の「先手必勝方式」を試してみました。
第一弾
とりあえず、第一弾は、海外と取引のある会社を10社ほど絞り込み、履歴書とカバーレターを送ってみました。
10社のうち、5社は求人をしていないところでした。
カバーレターは履歴書と違って、各会社に向けてピンポイントで内容を変えて書くので、けっこう時間がかかりました。
とはいえ、カナダである程度の「型」を習っていたので、後はその型に沿って少し変える感じで書きました。
・・・つづく。
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