from 師範代Shinya
英語の上達に必要な2つの要素、それは、
①自分の好みに合ったテキスト
②自分の目的に合った勉強法
です。
この2つは、両方揃って初めて効果を発揮します。
自分の好みに合った素晴らしいテキストを見付けても、その使い方が間違っていれば、欲しい効果を得られません。
たとえば、自分が会話で使えるようになりたい英単語やフレーズが満載のテキストを買っても、一度も声を出さずにただ黙読するだけでは、いざ!という時に英語が口から出てくることはありません。
英語が口から出てくるようになるためには、普段から英語を声に出す練習が必要だからです。
逆に、いくら声だしトレーニングをガンバろうとしても、素材のテキストの英文が「自分にとって興味が持てる内容」でないと、やる気が出ません。
「英語の上達=自分の好みに合ったテキスト+自分の目的に合った勉強法」
この2つを常に意識することが、大事なのです。
声出しトレーニングには、大きく3つの種類があります。
音読、シャドーイング、オーバーラッピングです。
それぞれに長所&短所があるので、どれか1つを使うよりも、3つを組み合わせるのが強力です。
一方で、この3つの声出し系トレーニングに共通する「落とし穴」があります。
声出し系トレーニングの落とし穴
それは、「お経の読み上げ状態」です。
まるでお経を読み上げるように、内容をあまり意識せずに、ただ音だけをなぞって機械的に声出しをしている状態です。
もちろん、本物のお坊さんであれば、お経の内容を100%理解して、気持ちを込めて音読しているでしょう。
でも、僕たち素人がお経を耳コピーして音読しても、それはただの「音マネ」になってしまいます。
英語も同じです。
ネイティブの音声を聞いて、マネして発音ができるようになっても、英文の内容を意識せずに表面的に声を出すだけでは、本当に自分の中に沈み込んでは来ません。
自分の中に沈み込んでいない英文は、いざという時に、口から出て来ないのです。
部分的に言い換えて、自分の言葉にすることもできません。
では、どうやったら「お経の読み上げ状態」になるのを防いで、音読した英文を身体の中に刷り込むことができるのでしょうか?
そのカギは、「英文をネイティブのイメージで理解すること」です。
ネイティブのイメージ
ネイティブのイメージで理解するというのは、どういうことでしょうか?
たとえば、よく使われる言葉に、some や any という言葉があります。
some と any を文法書で調べると、よくこんな解説を目にします。
↓↓↓
some =いくつかの
any = 疑問文&否定文で、some の代わりに使われる
といった感じです。
たしかにそうなのですが、「some = いくつかの」で訳せる時ばかりではありません。
また、any が肯定文の中で使われることもあります。
実はネイティブは、some と any をセットで覚えていません。
まったく別物として認識しているのです。
そして、some と any それぞれのイメージは、1つだけです。
some = ボンヤリ感
any = どれでもOK
という感覚です。
僕が行う実際のレッスンでは、音読用の教材の例文を見ながら、
「ここはこういう理由でボンヤリさせたいから、some を使っています。」
「ここはどれでもOK感を出したいから、anyを使っているんです。」
といったイメージをしっかり解説しながら、英文を深く読み解いていきます。
こういった「分析作業」が、お経音読になるのを防ぐのです。
分析内容は、英文の回りに直接メモする
分析内容は、できれば直接テキストにメモするのが良いです。
自分がこれから毎日読み上げる英文の周りに、自分だけが分かる短さで良いので、ネイティブのイメージをメモします。
イラストを書くのも良いでしょう。
そうすれば、音読する時に自分のメモが目に飛び込んできます。
飛び込んできたメモの内容を意識しながら音読をすることで、英文に込められた「本当のネイティブ感覚」が身体に刷り込まれていきます。
それが、「イメージ刷り込み式英語鍛錬」です。
そして先日、この「イメージ刷り込み式英語鍛錬」を使って、最高のテキストを仕上げるオンラインライブセミナーを開催しました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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