【仲の良い仲間が卒業した後の寂しさ:ダンス編122】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。
 

僕が仲の良かったダンス仲間のY君、Hさん、ウッチーの3人が次々と卒業していった後、僕は1人残されました。

いつかこの日が来ることは分かっていたものの、やっぱり悲しくなりました。

でも、ダンスは好きだったので、そのままスクールには通い続けました。
もちろん、他にもクラスメイトはたくさんいました。

でも、新しいメンバーが多く、一緒に過ごしてきた時間の長さでは、Y君とHさんとウッチーには遠く及びません。

僕は、新しい人間関係を求めて、別のダンススクールに目を向けました。

HIPHOPダンススブーム

この頃から、地元の色んな場所にHIPHOPダンススクールが増えていきました。

日本社会にHIPHOPが広く認知されてブームが起こったことで、レッスンを受けられる場所が増えたのです。

元々はバエレや社交ダンスの老舗スクールだったところが、新しくHIPHOPクラスを作り、若い先生を雇ってレッスンをする、という流れが多くなりました。

僕は寂しさを紛らわせるために、今まで通っていたダンススクールに加えて、他の2つのHIPHOPスクールにも通い始めました。

片方のスクールは、毎週通って月謝を支払う通常のスタイル。

もう片方のスクールは、1回1,000円で単発でも参加できる自由なスタイルでした。

僕はそこで、新しい仲間との出会いを求めて通い始めました。

他のスクールでは実現できない人間関係

でも、他のスクールに通い始めて気付いたことは、

「今まで通ってきたダンススクールが、一番クラスメイト同士のつながりが強い」

ということでした。

今のスクールでは、レッスンが始まるだいぶ前からクラスメイトが集まってきて、先週の振りの復習をしたり、おしゃべりしたりしています。

夜のレッスンが終わった後も、みんななかなか帰りません。

その日の復習をしたり、おしゃべりしたりしています。

先生は、はるばる東京から来ているので、終わったらすぐに駅に向かっていましたが、スクールのオーナーは地元の人です。

オーナーは僕らが残って盛り上がっているのを見るのが楽しいようで、スクールを閉めずに待ってくれていました。

一方、僕が新しく通い始めた他のスクールは、割とみんなレッスンを淡々と受けに来ている感じで、終わったら素早く撤収していました。

もちろん、どちらが良い悪いというものではありません。

ビジネス的には、時間通りにキチッとやった方が良い事が多いでしょう。
特に、先生やオーナーがダンススタジオを自分で所有していない場合は、時間貸しのスタジオを利用するので、終わったら○○分までに全員出ないといけません。

ただ、僕の目的としては、Y君やHさんやウッチーに匹敵するような仲間が欲しいと思っていました。

でも、それは難しいことが分かりました。

自分たちで作り上げた文化

他のスクールにしばらく通ってみて気付いたのですが、今通っているスクールの「クラスメイト同士のつながりが強い文化」は、僕とY君、Hさん、ウッチーが中心となって作り上げたものでした。

僕が通い始めた最初の頃は、みんな淡々とレッスンだけを受けて撤収していました。

それが徐々に変わっていったのは、僕たちがそういう雰囲気をいつの間にか作ったからだと思います。

他のスクールに通うことで、そのことに初めて気付きました。

またこの文化を、他のスクールでゼロから作り上げるのは大変です。

僕はあきらめて、他のスクールでは純粋にダンスレッスンそのものを楽しむことにしました。

そして、今まで通ってきたスクールで、改めてダンスチームを組んだりできる仲間がいないかどうか?を考えてみることにしました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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