From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
いよいよ、夏祭りのダンス発表会が始まりました。
 
 
大勢の人達が行き交うお祭りの中でも、最も人が集まる駅前で踊るのは、けっこう緊張します。
 
 
僕はこれまでダンスのレッスンは何度も受けてきましたが、クラスメイト以外の人前で踊るのは、今回が初めてでした。
 
 
僕は演技のスクールに通っていた頃には、「言葉で表現する」ことをメインで習いました。
 
 
でも、ダンスには言葉がありません。
 
 
身体の動きだけで表現するというのが、何とも面白く感じました。
 
 

キッズからスタート!

 
昼の2時頃に、先生が皆を集めてスタートの合図をしました。
 
 
先生:「今日はみんな、楽しんでいこうね!」
 
 
キッズ:「はーい!」
 
 
おぉ!キッズは元気がいい!!僕らの声がかき消されるほど大きな声でみんな一斉に返事をしました。
 
 
子供には、大人のような恥ずかしいという気持ちがあまり多くないようで、みんな緊張しているというより、ワクワクしているように見えました。
 
 
先生:「じゃあ、キッズクラスのAチームはポジションについて!」
 
 
キッズ:「はーい!」
 
 
キッズ達はすぐにテントを飛び出して、炎天下のアスファルト上にポジションを取りました。
 
 
みんなこの振りを使った発表会は2度目らしく、慣れた感じでした。
 
 
僕がこのダンススクールに入る直前に、1度発表会を経験していると聞きました。
 
 

祭り会場のスピーカー

 
先生の合図と共に、祭り会場のスタッフが音源をスタートしました。
 
 
CDラジカセが会場のスピーカーとつながっているようで、曲が始まった瞬間、爆音が鳴り響きました!
 
 
おぉ!!音がデカくて迫力満点だ!!
 
 
僕はテンションが上がりました。
 
 
さすが、夏祭りの盆踊りセットです。
 
 
ザワつく人混みの中でも、しっかり盆踊りの音源が聞こえるように、何カ所もスピーカーを設置してあります。
 
 
スピーカーと言っても、音楽観賞用のシャレたものではなく、学校の運動会で先生が合図出しによく使う「電動メガホン」をちょっとデカくしたような形のものです。
 
 
このメガホン型スピーカーは町内放送でもよく使われているので、屋外用なんだと思います。
 
 
真夏の炎天下や雨や雪にさらされても平気な、全天候型の頑丈なスピーカーなのでしょう。
 
 
そのメガホン型スピーカーが、山車の上の方に何個かあり、さらに本部テントの前にもいくつか設置してあります。
 
 
メガホン型スピーカーは声が聞き取りやすいようにチューニングされているので、音楽をかけた場合の音質はイマイチです。
 
 
音質はカサカサしていて、重低音が響くようなことはありません。
 
 
ダンスの発表会で使う音源は、海外の最新HIPHOPミュージックなのに、このメガホン型スピーカーを通して聞くと、どこか昭和の歌謡曲のような響きに聞こえました。
 
 
僕はこの時、
 
 
「スピーカーでこんなに曲の雰囲気が変わるのか!音楽の世界は奥が深いな!」
 
 
と驚きました。
 
 
メガホン型スピーカーの音質はカサカサでも、ボリュームはすごく大きいので、迫力はバツグンです。
 
 
キッズたちは、この爆音に合わせて元気よく踊り始めました。
 
 
みんな慣れている感じで、なめらかな動きをしていました。
 
 
もちろん、テレビに出るような「大人顔負けの、ビシッと統率が取れたキッズダンス」という感じではありません。
 
 
みんなそれぞれが自分のペースで踊りながら楽しんでいる感じです。
 
 
でも、こんなに小さいのに人前に出て、ちゃんと振りを覚えて踊るのがスゴいことだと思いました。
 
 
キッズ達の親も、嬉しそうにビデオカメラで撮影していました。
 
 

声援の文化

 
先生はキッズが踊っている最中にテントの中から応援の声をかけました。
 
 
曲の切れ目や、ビシッとポーズを決めた瞬間に、
 
 
「イェ~イ!」
 
 
「フーッ!」
 
 
「ホーッ!」
 
 
などのかけ声をかけたり、キッズの名前を一人一人呼んだりして、盛り上げていました。
 
 
待機中のキッズBチームも、すごい元気に大声で声援を送っていました。
 
 
中高生以上クラスのメンバーも、慣れた感じで大きなかけ声をかけていました。
 
 
控えゾーンのテント全体が、一気に活気づきました。
 
 
僕もマネして声を出してみました。
 
 
かけ声をかけるのは、なかなか気持ち良いです。
 
 
おそらく、声援を受ける側のキッズたちも、気持ち良いと思います。
 
 
踊っているメンバーと、待機メンバーが一体になるような感じを受けました。
 
 
以前アメリカの映画を見た時にも、ダンスシーンではこんな風に観客が大きな声で「イェ~イ!」とか「ホーッ!」とか言って盛り上げていました。
 
 
僕はこの「かけ声文化」はなかなか良い習慣だなぁ~と思いました。
 
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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