【同じことをやっても性格の違いが出る:ダンス編134】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

前回の記事では、「まったく違う習いごとをやっていても、個人の性格や才能が影響して、向かう方向は同じになりやすい」ということをお話しました。

たとえば僕の場合は、自分の才能を認識するためのセミナーや強み診断テストを受けまくった結果、

「言葉を使って伝える&教える」

ところに自分の才能があるということが分かりました。

振り返ってみると、それまでバラバラに見えていた習いごとに、共通点が見えてきました。

①最初に通った空手道場では、素手の戦闘技術を体系化して、老若男女だれにでも同じ技が身に付けられるよう、言葉で伝えることができるシステムに魅力を感じました。

②次に通った演技のスクールでは、「言葉で伝える力をより増強するために、声の出し方や滑舌を良くする練習」に魅力を感じました。

③次に通ったカラーコーディネーターのスクールでは、「色の組み合わせ」という、個人のセンスに頼るしかなさそうに見える領域を、体系化&言語化して誰にでも同じ結果が出せるようにした仕組みに魅力を感じました。

④次に通ったダンススクールでは、③と同じように生まれつきのセンスに頼らざるを得なさそうな「踊り」というジャンルを、体系的に学べることに魅力を感じました。

⑤次に通った英会話スクールでは、自分が言葉で伝えるメッセージの届く範囲を、日本国内から世界中に広げられる可能性に、ワクワクしました。

このように、一見バラバラに見える習いごとも、僕の中では一貫して「体系化&言語化して伝える」という点に魅力を感じていたことが分かったのです。

同じことをやっていても、性格や才能の違いが出る

ちなみに、まったく同じ習いごとをやっていても、同じ空間にいる人たちはそれぞれ、違うことを受け取り、違うことを考えています。

たとえば僕の場合は、空手を習っている時にはいつも、

「先生がどんな言葉を使って、この難しい動きを自分たちに教えるか?」

に注目していました。

実を言うと、僕は先生よりも他の道場の先輩が好きでした。

その先輩は黒帯を持っていて、先生が忙しくて来れない時に、たまに臨時のピンチヒッターで僕達に教えに来てくれました。

年齢的には、僕より4~5才ぐらい年上で、当時20代半ばぐらいでした。

先生よりだいぶ若いせいか、先輩は常にエネルギーに満ちあふれている感じでした。

先輩の蹴りや突きをミット越しに受けた道場生たちは、みんな身体ごと吹っ飛ばされるほどの威力でした。

それでいながら決して威圧的な態度ではなく、年下の僕らに対していつも敬語を使い、とても丁寧に接してくれました。

さらに先輩は顔がすごく整っているイケメンなので、みんな「あの先輩パーフェクトだよね!絶対モテるだろうなぁ~」と言っていました。

僕の目に先輩がカッコ良く見えた最大ポイント

でも僕がその先輩が好きだった最大の理由は、「教え方」でした。

言葉選びがすごく上手で、それまでボヤッとしていた技のコツが、すごくクリアに見えるようになるのです。

自分のどこをどう改善したら、この技がより上手くできるようになるのか?

それをすごく分かりやすく言葉にして教えてくれました。

他の道場生たちが先輩の蹴りや突きの強さやイケメンぷりに感動する中、僕は先輩の教え方に感動していました。

ボヤッとした概念を、いかに言語化して分かりやすく伝えるか?

これは日々研究していないと、できないことだと思います。

おそらくその先輩も、常にそれを考えてたんだと思います。

僕の仲の良かった道場生は、先輩を見て、

「よーし!俺も先輩みたく強い蹴りが打てるようになるぞ!」

と燃えていました。

一方で僕は内心、

(よーし!俺も先輩みたく、難しい技を分かりやすく伝えられるようになるぞ!そのためにはまず、自分ができるようにならなくては!)

と気合いを入れました。

ちなみに、この傾向はダンススクールでも同じでした。

僕はこれまでに色んなダンスの先生に教わりましたが、先生の踊りの上手さよりも、教え方の上手さに注目してレッスンを受けていました。

でもそれは、ほとんど無意識ゾーンです。

まったく同じ空間にいて、まったく同じものを見ていても、どこに何を感じるか?は人によってまったく違うのが普通です。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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4件のコメント

私は書道を習っていますが、先生よって教え方場さまざま。見て覚える、沢山練習して身につけるしかない。とか。そんな中、やはりちょっとした、筆使いを上手に言葉にして教えてくれる先生に出会うと、一気に上達します。一を見て10を得る人もいるかと思いますが、私は分かりやすく言語化する事に賛成です。

書道の先生でも、そんな違いがあるんですね!
どんなジャンルでも、言語化しづらいような感覚の部分をうまく言葉にして教えてくれる先生からは、気持ちよく習えます。
Setsukoさんも、言語で理解したいタイプなんですね。
分かります!

私は頭が悪いから言語化してもらわないと分からないとずっと思っていましたが、性格の違いなのですね。コンプレックスから解放されそうです。

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