【中南米のダンス・サルサの世界⑨ダンス編144】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代の頃、初めてサルサダンスを経験した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

初めてのサルサダンスの体験レッスンを受け、その流れでサルサダンサーが集まって自由に踊るパーティーを経験した僕は、この道を極めたくなってきました。

そこで、さっそくスクールに習いに行くことにしました。

先生に詳しい話を聞いてみたところ、僕の家から近いスクールは2カ所あって、1つ目は駅の近く。2つ目は、なぜか山の中でした。

また、少し遠出すれば、車で片道1時間ぐらいのところにもう1つのスクールがあることが分かりました。

場所が変わると、生徒の層も変わります。

僕がこれまで習ってきたHIPHOPダンスのスクールでも、場所や先生が違うと、クラスの雰囲気は大きく違いました。

同じダンスでも、場所や先生のキャラで大きく変わる

まったく同じダンスでも、場所や人が変わると、雰囲気や印象が大きく変わるのを経験してきました。

たとえば・・・

・先生と生徒との距離が近いと、クラス全体に和気あいあいとした雰囲気がある。一方で、新しく参加したメンバーは、内輪のノリについていけないことがある。

・先生と生徒との距離が遠いと、新しいメンバーも入っていきやすい。ただ、生徒同士のつながりも薄めなことが多いので、自分から積極的に声をかけていかないと、仲良くなりづらいことが多い。

・先生のキャラが、生徒のキャラにも影響する。先生がラフでカジュアルなキャラだと、似た雰囲気の生徒たちが集まる。先生がストイックな求道者タイプだと、ダンス道を極めたい生徒たちが集まる。

・一般のトレーニングジムの中にあるスタジオのHIPHOPダンスクラスだと、受講生の年齢層が幅広く、本気度もバラバラなので、先生は一般ウケするJ-POPなどの曲に合わせて、一般ウケするメジャーな振りを教える傾向がある。

・一方で、HIPHOPだけを習いに来る人向けのダンススクールのクラスでは、受講生の年齢層は10代女子が中心で、本気度が高く、部活と同じぐらいしっかり練習する傾向がある。

ダンスコンテストで入賞を狙うような、マニアックな振りを教える。
選曲もコテコテの黒人HIPHOPで、放送禁止用語が連発される、ダークな歌詞が多い。

(日本で、家族連れのショッピングセンターのダンスイベントで、こういうダークな曲に合わせて中高生が踊っているのを見ると、ネイティブは驚いて絶句するそうです)

というように、同じジャンルのダンスでも、場所、先生、生徒によって大きく雰囲気が変わるのを見てきました。

おそらく、サルサも同じでしょう。

そこで僕は、通える範囲内の3つのスクールすべての体験レッスンに行ってみることにしました。

特に、山の中と駅前では、場所の違いが大きな影響を及ぼすはずです。

また、隣町も雰囲気が変わります。

本気度の高さ

僕は自分の性格上、1度ハマると本気度が高くなっていき、求道者としてストイックにスキルの習得に打ち込む傾向があります。

上達していく過程が楽しく感じるからです。

でも、まだ自分がハマるかどうか分からないジャンルでは、あまり本気度が高すぎない方が良いと感じます。

スクールに入った瞬間に「入学した以上は、全員がコンテスト入賞を目指してガンバってもらいますよ!」というようなノリだと、引いてしまいます。

まずは楽しく始めてユル~く様子を見ていき、だんだん面白くなってきてハマり始めたら、徐々に練習時間を増やして本格的にやっていくスタイルが好きなのです。

一言で言えば、「自由に自分のペースでやりたい」のです。

先生から本気度を強要されなくても、勝手に本気になります。

もちろん場合によっては、ハマらずにそのままフェードアウトすることもあります。

だから、最初はユルいスクールが良いのです。

僕は、ユルい雰囲気のサルサのスクールを探すために、3つのスクールすべてを回ることにしました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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