初めてのサルサダンスのレッスンを受け、その流れでサルサダンサーが集まって自由に踊るパーティーを経験した僕は、すっかり楽しくなってしまいました。
ダンスパーティーは、見ているだけでも楽しいものでした。
南米の音楽がずっと鳴り続け、曲が変わるたびに人が入れ替わって、みんな自由に踊っています。
僕がこれまで経験してきたHIPHOPダンスとはまったく違う世界です。
観察していて気付いた大きな違いは4点あります。(あくまで僕の見た範囲なので、地域が変われば違いが出るかもしれません)
①サルサは必ず男女ペアで踊る。単独や3人以上で踊っている人はいない。また、同性同士で踊っている人はいない。(HIPHOPは1人で踊る人もいれば、10人以上で踊る人もいる)
②サルサの年齢層は20代後半~40代ぐらいまでが一番多く、50代ぐらいの人もいる。(HIPHOPは、なぜか10代女子が一番多い)
③サルサの服装は、男性はアロハシャツに黒っぽいロングパンツが多い。(ショートパンツをはいた男性はいない)女性はヒラヒラしたドレスを着ている人が多いが、ジーンズにTシャツのカジュアルな服装の人もいる。(HIPHOPの服装は、みんなダボダボのオーバーサイズの服が多い)
④サルサパーティーで踊っている人たちは、人種のバリエーションが多い。日本人と外国人の比率は、7:3ぐらい。これは会場が外国人バーという特殊な環境だからかもしれない。(HIPHOPは日本人がほとんど)
という感じです。
大人のダンス
サルサの年齢層は大人です。
これは、男女ペで踊るというスタイルが影響しているのでしょう。
確かに、10代の男女が手をつないで踊るのは、恥ずかしくてやりづらいはずです。
それに、サルサのベテランぽい女性たちの動きを見ていると、腰をクネクネさせたり、手足をしなやかに動かして、セクシーさをアピールするようなポーズが多いことが分かりました。
この動きを10代女子がやりたがるとは思えません。
一応、HIPHOPの世界にも「ガールズHIPHOP」と呼ばれる、クネクネするセクシーな動きをするジャンルがありますが、やはり20代以上の女性しかやっているのを見たことがありません。
サルサは曲の雰囲気も、妖艶なメロディーに乗せたスペイン語なので、何となく大人な感じがします。
歌詞は何を言っているのかまったく分かりませんが、たぶん「大人の男女の駆け引き的な内容」を歌う歌詞なのでは?という気がしました。
やはりダンスは、合わせて踊る音楽自体の持つ雰囲気が、習う人たちの年齢層を決めているんだと思います。
中年男性にとっては魅力的?!
僕はしばらくサルサパーティーの様子を見ていて、気付きました。
それは、サルサというジャンルは中年男性にとって魅力的なジャンルなのでは?ということです。
僕は当時20代後半だったので、サルサパーティーの参加女性陣は同年代か年上がメインです。
一方で、男性陣は30代後半~40代ぐらいの人たちが多いように見えます。
日本文化では、初対面の男女が手をつなぐ機会はゼロです。
僕もさっきの体験レッスンでは、非日常体験にかなりドキドキしました。もし自分が40代だったら、20代女性と手をつないで踊る経験は、さらに非日常的に感じるに違いありません。
サルサは日本人の中年男性にとってはかなり魅力的な世界なのでは?と思いました。
(実際にサルサの世界でベテランになったら、そんな新鮮味はなくなって飽きてくるのかもしれませんが)
カップルも生まれやすい?!
僕はペアダンスの世界はよく分かりませんが、「男女の出会い」という点で見ても、ペアダンスをきっかけに結婚したりすることもあるのでは?と思いました。
たとえば、自分が女性を上手にリードしながら踊ることができるようになったら、パーティーで自信を持って女性をダンスフロアに誘うことができるようになります。
もしサルサの大会のようなものがあるとすれば、気になる女性に声をかけてペアを組んで出場すれば、一緒に練習する機会が増えます。
2人の身体的距離が近い状態で練習を続けるうちに、いつの間にか恋に落ち・・・なんていうロマンスが起こることもあるのでは?
と思いました。
僕は当時、
「女性との出会いを求めて英会話スクールに入ったものの、全然モテずにがっかりしている」
という状態でした。
そんな僕にとって、サルサの世界は希望に満ちているように見えました。
さっき初心者用レッスンをしてくれた先生も、「レッスンでは若い男性が足りてない状態だから、入学したらモテるわよ~!」と言っていました。
これは、今の自分にとって新しい世界へつながるドアかもしれない!
そう思って、僕はサルサのスクールに通うことを決意しました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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