Dさん:「よ~し!じゃあ、もっとスゲーやついっちゃう?」
調子づいてきたDさんが、僕に言いました。
僕:「もちろんです!」
僕は女性側の気分を味わうために、Dさんにリードして踊らされる体験をしてみたのです。
最初はクルッと回るターンと、急にくっついたり離れたりする動き(名前は忘れました)を経験しただけでも、すごい気持ちよさを感じました。
遠心力を感じるのが、こんなに気持ちが良いとは思いませんでした。
ここからさらにレベルアップして、どんな世界が待っているんだろう?
と思うと、ワクワクしてきました。
自分で踊る時 VS リードされて踊る時の違い
自力でターンする時と、自分の意志とは無関係にターンさせられる時とでは、感じ方が違います。
おそらくこれは、車の運転に似ています。
「車に酔いやすい人でも、自分で運転すると酔わない」とよく聞きます。
それはおそらく、自分で車を運転して操っている時の感覚と、他人の運転に身体をゆだねている時の感覚が、まったく違うものだからだと思います。
同じことが、ダンスでも言えるのかもしれません。
「リードする男性側の感覚と、リードされる女性側の感覚の違い」をこうして身体で知っておくことは、ペアダンスでは実はけっこう重要なのでは?と思いました。
さらに上の世界
Dさん:「じゃあ、あれいこうか!」
Dさんが先生にめくばせしました。
先生:「あ、あれいっちゃう?いいんじゃない?」
僕:「何ですか?あれって。」
Dさん:「おそらく、シンちゃんが気に入るやつだよ。」
僕:「マジっすか!お願いします!」
するとDさんは、両面から僕の両手をつかみました。
つかむと言っても、サルサの場合は手全体や手首をつかむのではありません。
お互いに両手の人差し指~小指までの4本の指を曲げてカギ型にして、それをお互いの指に引っかけるような形で手をつなぎます。
最初これを習った時には、「こんな指先だけで引っかけるつなぎ方じゃあ、すぐに外れちゃうんじゃない?」と思っていました。
でも実際にやってみると、これがなかなか強力なつなぎ方で、そうカンタンには外れないのです。
片手でさえも外れにくいのに、両手でつないだら、かなりしっかりホールドできます。
このポジションになった状態で、Dさんが言いました。
Dさん:「今からシンちゃんをこの体勢のままグルグル回すから、俺を信じて絶対手を離しちゃダメだよ。」
僕:「回すんですか?分かりました!」
両手を組んだ状態では、おそらく僕だけがクルッと回る、さっきのターンとは違うようです。
次の瞬間、僕の身体は急に左方向に動き始めました。
またDさんに動かされている感覚です。
一気に遠心力が来て、身体全体が後ろに持って行かれる感覚があります。
もしDさんの手を離したら、後ろに吹っ飛びそうな感覚です。
めちゃくちゃ怖いです!!
僕:「うぉ~!!!何だこれは~!!怖え~!!!」
僕の目から見ると、Dさんの顔は動かずに、背景だけが高速で横にサーッと動いています。
こんな光景は、今までの人生で見たことがありません。
まるでアクション映画のワンシーンのようです。
そして、全身に感じるこの強烈な遠心力!!
ちょっとでも気を抜いたら、後ろ方向に吹っ飛ばされそうな感覚がします。
僕は、自分がどんな動きをしているのかまったく分からないまま、ただこの不思議な光景に驚いていました。
しばらくたってから、Dさんは回転を止めました。
僕は、しばらく恐怖と快感で放心状態になりました。
まるで、ジェットコースターに乗った直後のような感覚です。
2人で回る
僕:「今、何をしたんですか?」
Dさん:「たぶん、シンちゃんも見たことあるやつだよ。ほら、こないだのサルサパーティーで先生のパフォーマンス見たでしょ?あの時にやってたやつ。」
僕:「あ!もしかして、両手をつないで、男性を中心に女性が外側をグルグル回るやつですか?」
Dさん:「そうそう!あれ!」
僕:「あの技って、女性側はこんな気分だったんですか?」
先生:「そうよ!分かっちゃった?最高の気分でしょ?」
先生がニヤニヤしながらこちらを見ています。
外側から見る印象と、実際にやった時の感覚では、ぜんぜん違います!
先生:「もっとリラックスすると、気持ち良く感じるよ。」
僕:「そうですか!今ちょっといきなりでビビッちゃったんで、もう一度やってもらえませんか?」
Dさん:「いいよ。じゃあ、行くよ!」
僕:「はい!」
すると、さっきと同じ遠心力が、一気に僕の身体にかかりました。
僕:「うぉ~やっぱり怖い!!!」
そう叫びながら、僕は全身にガチガチに力が入った状態から抜け出そうと、できるだけ力をゆるめてみました。
すると突然、フワッと身体が軽くなって、さらに強く遠心力を感じるようになりました。
僕:「お!おぉぉーーー!!これは気持ちいい!!ヤッホー!!最高!!」
思わず叫んでしまいました。
僕は、サルサダンスにハマる女性の気持ちがよく分かりました。
ペアダンスでしか味わえないこの感覚は、HIPHOPダンスにはないものです。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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