From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
①ダンススクールで振りを習う
②ダンスレクチャービデオで基本ステップを習う
という2本柱のトレーニングを始めたことで、僕は自分が確実に上達するのを感じ始めました。
やはり基礎がグラついている時と、基礎が固まってきた時では、すべての動きが違ってきます。
何をどうすれば先生に近い動きができるのか?がだんだん見えるようになってきました。
特に「ロックダンス」と呼ばれるジャンルは、基本の型がビシッと決められています。
ステップだけではなく、手足の動きも型があるのです。
各型には、名前も付いています。
・トゥエル
・ポイント
・スキーターラビット
・ストップ・アンド・ゴー
など、技名があるので、モチベーションが上がります。
「今週はスキーターラビットができるようになるぞ!」
というように、型を決めて何度も繰り返し練習しました。
型の練習は同じ動きを何度も繰り返すので地味ですが、やればやるほど効果を感じました。
「型がビシッと決まっている」という点では、以前習っていた空手と通じる部分がありました。
空手も、基本の型を何度も練習して、組み手ではそれを組み合わせて技を繰り出します。
たとえば、
・正拳突き(ストレートパンチ)
・かぎ突き(フック)
・下段回し蹴り(ローキック)
などを単体で練習した後に、それらを組み合わせたコンビネーションを練習します。
たとえば、まず1人練習をした後に2人ペアになって、
①自分はストレートパンチだけを打ち、相手は防御だけする練習→攻守交代
②自分はフックだけを打ち、相手はその防御だけする練習→攻守交代
③自分はストレートとフックを自由に組み合わせて打ち、相手はその防御をする練習→攻守交代
という感じです。
だんだん複雑になっていきますが、このステップを踏むと、しっかり相手の攻撃が見えるようになります。
これとまったく同じことを、ダンスの型でもやればいい、ということが分かりました。
(ダンスの場合は「相手の技のブロック」はありませんが・・・)
ダンスクラスでの効果
僕が通っていたヒップホップクラスの先生は、ヒップホップだけではなく、色んなジャンルのストリートダンスをマスターしている実力者でした。
クラスのレッスンでは、ロックダンスの動きも積極的に振りに取り入れていました。
僕はロックダンスの動きのパートだけは、ほぼ先生と同じ動きができるようになりました。
というのも、先生がロックダンスの動きをすると、何の型を使っているのか?が見えるようになったからです。
「あ、ここではストップ・アンド・ゴーを入れるのか!」
と分かったら、すぐに同じ動きをすることができます。
なぜなら、ストップ・アンド・ゴーの型は、すでにビデオで100回以上練習して身体に刷り込んであるからです。
もちろん、身体の動きのキレやリズム感などは先生には敵いません。
でも表面上の動きに関しては、だいぶ先生に近づけられるようになりました。
僕は、ダンスがどんどん面白くなってきました。
それまではフワッとしていた全体の振りの表面をなぞっているだけでしたが、各動きが分解して見えるようになると、確実な上達を感じられるようになってきたのです。
レクチャービデオで練習した型のストック数がある程たまってきた頃から、ダンスクラスで大きな効果を感じられるようになってきました。
瞬間英作文トレーニングに似ている
実はこの時の体験は、僕が数年後に英語学習を始めて、瞬間英作文トレーニングに出会った時に役立ちました。
瞬間英作文トレーニングのコンセプトを知った瞬間、英会話の上達のハッキリ見えたのです。
「あぁ!なるほど!瞬間英作文トレーニングはロックダンスの型を覚えるのと同じか!
しかも英語の文章はすべて、基本5つの文型を組み合わせて作られているのか。
ということは、瞬間英作文トレーニングで型を身体に刷り込めば、ダンスの時みたいな体験ができるはずだ。
それまではフワッとしていた英文の細かい部分まで見えるようになって、ネイティブの速いスピードのしゃべりもしっかり分解して聞こえるようになるに違いない!
瞬間英作文トレーニングをやれば、またロックダンスを初めて練習した頃の感動を味わえるのか!
よーし!やるぞ!!」
と嬉しくなりました。
地味な練習の先に待っている、派手な世界
瞬間英作文は、同じ文型の短い文章をひたすら繰り返す地味なトレーニングです。
でも、ロックダンスの型も地味なトレーニングでした。
その地味なトレーニングを繰り返した先に、派手にカッコ良く踊れる世界が待っていました。
英語の世界でも同じだと、確信が持てました。
この地味なトレーニングをコツコツと続けられた者だけが、パーティーで外国人を相手に英語で楽しくコミュニケーションする派手でカッコいい世界に行けるのだと。
当時の僕にとっては、ダンスもそんな希望がありました。
先生みたくカッコ良く踊れるようになるためには、この地味な繰り返し練習を毎日続けるのが一番の近道だと感じていました。
それに何より、同じステップを繰り返すとだんだん上達していくのを感じて、練習自体が楽しくなってきました。
・・・つづく。
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