【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編56】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールの発表会体験談の続きです。
 
 
バレエクラスの発表が終わって、いよいよHIPHOPクラスの出番が回ってきました。
 
 
HIPHOPクラスの規模はまだ小さく、伝統的なバレエクラスと、同じくキャリアの長いジャズダンスクラスの発表の間の「つなぎ」に過ぎませんでした。
 
 
でも、HIPHOPダンスの「型にはまらない自由でパワフルな動き」は、分かる人にはきっとウケる!と確信していました。
 
 
自分も初めて東京の演技スクールのクラスでHIPHOPダンスを見たときには、衝撃を受けたからです。
 
 
今度は、それを自分が人に与えるチャンスがやってきた!と思いました。
 
 
もちろん、ダンスのキャリア的には、まだまだ浅いです。
 
 
でも、一人で踊るのに比べて、チームで踊るのは迫力が出ます。
 
 
1人1人を切り取ると、そんなに上手ではなかったとしても、数人のチームで同じ動きをするだけで、見ている側は「おぉー!揃ってる!」と感じやすいのです。
 
僕がこれまで経験してきた習いごとは個人競技が多かったので、今、ステージを前にして、これまで感じたことのないほどの安心感というか、一体感のようなものを感じていました。
 
 

よちよちキッズ

 
いよいよ、HIPHOPチームの本番ステージが始まりました。
 
 
最初はよちよち歩きぐらいの小さなキッズチームが出て、会場の親世代たちの心を揺さぶりにかかりました。
 
よちよちキッズ達にスポットライトが当たった瞬間、会場がざわつきました。
 
 
「あら、かわいい」
 
 
「うふふ」
 
 
といった、笑い声が聞こえます。
 
 
やはり小さな子供は、姿を見せるだけで、大人たちの心をつかみます。
 
 
よちよちキッズのクラスが会場のみんなを温めてくれたおかげで、僕らも出やすくなりました。
 
 
リハーサルの時には、会場の雰囲気に圧倒されてボロボロでしたが、1度経験するだけでも違うものです。
 
 
今回は、しっかり地に足が付いた感じがします。
 
 

いよいよ出番!

 
キッズクラスの演技が終わり、いよいよ、自分たちの出番がやってきました。
 
 
これまで一緒に練習してきた選抜チームの僕たち5名での出場です。
 
 
会場が暗くなり、舞台スタッフからの指示が出ました。
 
スタッフ:「はい!では立ち位置に移動してください!」
 
 
僕ら:「はい!」
 
 
ポジションにつくと、音楽がスタートすると同時に、スポットライトが当たりました。
 
 
前方から、地鳴りのような拍手が聞こえてきました。
 
 
リハーサルの時と同じように、目の前は真っ暗で何も見えません。
 
 
最前列の人の顔すら見えない状態です。
 
 
(やっぱり、お客さんが入っても何も見えない状況なんだな)
 
 
そう思って、少し緊張が解けました。
 
 
ふつうは、暗闇にだんだん目が慣れてきて、見えるようになってきます。
 
 
でも、スポットライトが当たり続けている限り、目はまぶしさを調整するために瞳孔を閉じ続けます。
 
 
その結果、ステージの最後まで、僕らからは客席は見えない状態が続くことになります。
 
 
リハーサルの時に比べると、今は場に慣れた分、落ち着きを取り戻した感がありました。
 
 
僕らは、BGMに合わせて動き始めました。
 
 
 

練習より力が出る

 
踊り始めてからしばらくたって、僕はふだんの練習の時よりも、パワーが出ていることに気付きました。
 
 
身体の底からエネルギーがみなぎってくる感じがしました。
 
 
緊張で息が上がっているのですが、苦しくて身体が動かなくなる感じはしません。
 
 
むしろ、身体は軽いです。
 
 
練習の時には、息が上がると苦しく感じたり、筋肉が疲れてくると乳酸がたまって、身体を動かすのがしんどくなりました。
 
 
でも、本番の今は、筋肉の乳酸や息苦しさを感じません。
 
 
そういう感覚がマヒしたような気分でした。
 
 
「あれ?おかしいな。苦しくない・・・このままフルパワーで踊り続けても大丈夫なんだろうか?」
 
 
と自分でも心配になるほど、動き続けられます。
 
 
おそらく、人間の身体は極限状態になると、一時的に疲れを感じづらくするモードに入るのかもしれません。
 
 
よく言われる「火事場の馬鹿力」と似ているような気がします。
 
 
僕は不思議な感覚を味わったまま、ひたすら踊り続けました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
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