当時、日本にやって来た空前のHIPHOPブームは、こんな流れで広がっていくのを目撃しました。
①最初は一部の音楽好き&ダンス好きの人達の間だけでジワジワとHIPHOPカルチャーが広がる。
この時点では、まだ世間には広く知られていない、アンダーグラウンドな雰囲気。
この時点でHIPHOPファッションを着ると、変な格好したヤツ扱いを受ける。
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②HIPHOP系の歌手の人達が増えて、だんだん人気が出始める。この時点では、まだ一般の人達がHIPHOPの格好をするところまではいかない。
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②HIPHOPの持つ「ワルな雰囲気」に目を付けたヤンキーの人達が、こぞってオーバーサイズのダボダボ服を着て街を歩き始める。
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③チョイワルに憧れる中高生の間で、HIPHOPファッションはカッコいい!という流れができる。
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④HIPHOPがどんどんメジャーになってきて、すでに有名な歌手やアイドルたちも、軽めのHIPHOP系の曲を出すようになる。
そこで着る衣装は当然、HIPHOP系のゆったりサイズ。
(僕の記憶では、この時期からジャニーズのアイドル達がこぞってHIPHOP系の曲をリリースして、HIPHOPダンスをテレビで披露し始める)
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⑤HIPHOPファッションが一気に市民権を得て、若者を中心に爆発的に広がる。
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⑥最初は一部の最先端のお店だけで売られていたHIPHOP服が大衆化して、全国チェーン店の安いお店でも売られるようになる。(僕が働いていたジーンズショップも全国チェーン店)
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⑦みんなが見ているテレビ番組で、歌手たちがカッコいいHIPHOPダンスを披露するのが日常になる。
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⑧HIPHOPダンスを踊れるようになりたい!と思う人達の母数が一気に増える。
という流れが起こりました。
空前のHIPHOPダンスブーム到来!
その結果、ダンススクール業界に「HIPHOPバブル」が訪れました。
それまではバレエや社交ダンスしか教えていなかったダンススクールが、HIPHOPクラスを増設するケースが増えてきました。
また、HIPHOPを専門に教えるダンススクールも登場しました。
この時期に、人気ダンスグループのEXILEが、自分たちに続く才能を発掘するためのダンススクールを作りました。
そのダンススクールはテレビの取材などで取り上げられて、有名になりました。
趣味としてHIPHOPダンスを楽しむクラスだけではなく、本格的に芸能界を目指すクラスもあって、かなり本格的なカリキュラムになっています。
入学生の子供達がレッスンを受けて芸能界デビューするまでの、ドキュメンタリー番組なども放送されるようになりました。
このHIPHOPダンスブームの波は、僕が通っていたダンススクールにも押し寄せてきました。
入学者の数が爆発的に増えたのです!
クラスが増えた!
1レッスンではスタジオに全員入りきらなくなり、クラス数が増設されました。
それまでは週1回「大人クラス」「子供クラス」の2種類しかなかったところを、
・大人の初級コース
・大人の中上級コース
・子供の初級コース
・子供の中上級コース
というように、レベル分けするようになりました。
さらに、それまで週1だったクラスに新しい先生を加えて、週2回やるようになりました。
それまではサブ的な扱いだったHIPHOPクラスが、一気に拡大していきました。
女子の比率が9割以上だったクラス構成も、男子がどんどん増えていき、男女比のバランスが良くなってきました。
HIPHOP服も売れまくる!
僕が働いていたジーンズショップでも、HIPHOP服が売れまくりました。
僕のお店は価格帯が安く、本格的なHIPHOPブランド服の5分の1ぐらいの価格設定でした。
当時はHIPHOPブランド服はTシャツ1枚1万円ぐらいしましたが、僕のお店のTシャツは1枚1,900円でした。
もちろん、よく見るとブランド服の方が細かいプリントや刺繍などが良く出来ていますが、安い服もブランド服をマネて作られているので、パッと見は同じように見えます。
この安い価格帯のせいで、僕のお店は男子中高生の間で人気が出ました。
連日、男子中高生グループがお店に来て、みんなこぞってHIPHOP服を買っていきました。
そこに合わせて仕入れの量も増えて、メンズ服売り場はHIPHOPテイストが満載になりました。
この変化を目の前で見れたのは、貴重な経験でした。
・生徒として通うダンススクール
・売り手として働くジーンズショップ
両方の場所から、HIPHOPブームが日本に広がるスピードと爆発力を目の当たりにしました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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