From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ダンススクールのドアに近づくと、スタジオから音楽が漏れてきました。
「ドンッ!ドンッ!ドンッ!」
という重低音のリズムが聞こえてきます。
いかにもHIPHOPっぽい雰囲気です。
ドキドキしながらドアを開けると、目の前に別世界が広がりました。
カッコいい音楽に合わせて、カッコいい先生と生徒たちが、カッコ良く踊っていました。
「おぉ!!これはまさに!!」
僕は思わず嬉しくなって声がもれてしまいました。
僕が東京の演技スクールで習ったHIPHOPダンスのレッスンの雰囲気そのままの風景だったのです!
(ついに!!東京に行かなくてもHIPHOPダンスを学べる時代がやって来た!)
そう思って嬉しくなりました。
ダンススクールのオーナーにイスを出されて、僕はスタジオの一番後ろの方に座りました。
客層の違い
僕が以前通っていた、同じスクールのジャズダンスクラスは、生徒の年齢層がバラバラで、女性だけで男性はいませんでした。
小学生~50代ぐらいまで、幅広い年齢層の人達がいて、不思議な雰囲気の空間でした。
健康目的でやっている人も多いらしく、先生もダンスの振り付けの動きをそんなに激しくしていませんでした。
一方、今回のHIPHOPクラスの生徒達は、ほとんどの生徒たちが中高生ぐらいに見えます。
トータル20人ぐらいの中で男子は2人だけで、あとは全員女子です。
先生はおそらく20代後半ぐらいに見えます。僕よりちょっと年上ぐらいでしょうか。
ジャズダンスクラスとは生徒の層がまったく違うので、同じスタジオでも雰囲気がまったく変わって見えました。
みんな若いので、先生も激しい振り付けをしていて、生徒たちもキレの良い動きをしていました。
男性的なHIPHOP
僕が感じたジャズダンスとHIPHOPダンスの最大の違いは、振り付け(動き)の雰囲気でした。
↓↓↓
・ジャズダンスは女性的な美しい振りが多いイメージ
・HIPHOPは男性的な激しくパワフルな振りが多いイメージ
今回のHIPHOPクラスは、先生が女性ながらも男性的な振り付けが多く、僕の目にはめちゃくちゃカッコ良く映りました。
しかも、先生の動きがキレキレで、すごいオーラを放っていました。
服装の違い
先生の服装もオシャレで、今どきのストリートファッションという雰囲気でした。
そんな先生に憧れる生徒たちも、先生のマネをして似た雰囲気の服装をしていました。
ジャズダンスクラスの時には、先生も生徒も「Tシャツにジャージ姿」で、いかにもダンスの練習用の服装といった雰囲気でした。
でも今回のHIPHOPクラスは、私服っぽいというか、みんなオシャレです。
服だけではなく、ネックレスやブレスレットなどの小物もつけたまま踊っています。
着替えずにそのまま踊って、そのまま帰っていくような服装でした。
このあたりも、HIPHOPの生まれた文化を反映しているのかもしれません。
ストリートダンスはその名の通りスタジオではなく道ばたで踊るために生まれたダンスです。
ストリートでは、踊るときに練習着に着替えたりせずに、私服で踊るのが当たり前だったのでしょう。
服装でダンスがカッコ良く見える
同じ動きをするにしても、Tシャツ&ジャージ姿で踊るよりも、最先端のHIPHOPファッションに身を包んだ状態で踊る方が、カッコ良く見えます。
極端な話、どんなにイケてるHIPHOPダンスの動きであったとしても、全身タイツのもじもじ君みたいな服装で踊ったら、カッコよくは見えないでしょう。
これは後に先生から聞いた言葉ですが、「ファッションもダンスの一部だから、服選びは重要」と言っていました。
オシャレな服装でカッコ良く踊る先生の姿は、僕の目に輝いて映りました。
最前列の生徒たち
さらに僕の目を引いたのは、先生のすぐ前にいる最前列の生徒たちでした。
先生に引けを取らないぐらいのキレッキレの動きをしていて、「これは相当な修練を積んでいるに違いない」というのが伝わってきました。
本当にHIPHOPダンスが好きなんだな、というのが伝わってきました。
オーナーの話によると、このクラスは始めてからもう半年ぐらいたっているそうで、生徒たちも先生と馴染んでいる雰囲気でした。
カリスマ性のある先生と、先生に憧れてマネしようと練習をガンバる生徒たち。
僕はそんなクラスの姿を見て、「自分もこのイケてるクラスの仲間になりたい!」と感じました。
全員中高生なので、当時24才の僕は一回り年上で浮いてしまう可能性もありましたが、僕の中では「HIPHOPダンスを習いたい!」という気持ちの方が上回りました。
そして、その場ですぐに再入学手続きをしました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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