【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編23】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
当時珍しいジャンルだったポップダンスのレクチャービデオを見始めた僕とY君は、最初から度肝を抜かれてしまいました。
 
 
ビデオの中では、口ヒゲとあごヒゲを生やしたコワモテの中年男性の先生が、生徒と一緒にポップダンスを踊っていました。
 
 
先生の髪型は変わっていて、長い髪を三つ編みにした状態で後ろに垂らし、布製の帽子をかぶっていました。
 
 
海外のアクション映画に出てくるマフィアのボスみたいな雰囲気です。
 
 
このイカツい先生の雰囲気と、ポップダンスのミステリアスな雰囲気が、とてもマッチしていました。
 
僕が最初に見て思ったのは、
 
 
「こんな生き方をしている大人もいるんだぁ!」
 
 
という衝撃でした。
 
 
それまで僕はサラリーマンとして、鉄工場→イトーヨーカドー→ジーンズショップと渡り歩いてきました。
 
 
鉄工場では決められた作業服がありました。
 
 
イトーヨーカドーでは、スーツが基本でした。
 
 
今のジーンズショップでは、ジーンズと襟付きシャツに、デニム素材のエプロンを着けるのがルールでした。
 
 
僕が今まで見てきた中年以上の年齢の男性たちの中で、このダンスの先生のような奇抜な髪型や服装をしている人は誰もいませんでした。
 
 
(これがダンスの世界の制服、とも呼べるかもしれませんが)
 
 

先生のミステリアスな動き

 
ビデオの中の先生の動きは、とてもミステリアスでした。
 
 
身体を柔らかく使って、クネクネさせながら動きつつ、アクセントの部分でポップを打って、身体をビクン!と止める感じです。
 
 
手足を大きく素早く動かす派手なロックダンスと違って、ポップダンスは細かい動きが特徴的でした。
 
この非日常的なダンスを、ついに学ぶことができるのか!
 
 
僕はワクワクしました。
 
 

口で説明しづらいジャンル

 
おそらくこのポップダンスは、あらゆるダンスジャンルの中で、最も口で説明しづらいジャンルだと思います。
 
 
というのも、「筋肉を弾く」という動きは、皮膚の下で行われるからです。
 
 
何がどうなっているのか、分かりやすく表面に見せることはできません。
 
 
ビデオの中の先生は、腕まくりをした状態でカメラに近づいて、できるだけ筋肉のスジが見えるようにしてくれてしました。
 
 
ただ、口での説明は難しいようでした。
 
 
「脱力した状態から、一気に筋肉に力を入れます」
 
 
という説明でしたが、その「一気に力を入れる」のがどうやってやればいいのか?が分かりませんでした。
 
 
試しにやってみましたが、自分の腕には何も起こりません。
 
 
力を入れると筋肉のスジは浮かび上がるのですが、スピードが足りないのか、衝撃はまったく生まれないのです。
 
 
でも、ビデオの中で先生が「力を入れます」と言うと、先生の腕の筋肉のスジが一瞬で浮き上がって、ビクン!と振動しました。
 
 
その振動は大きくて、全身にまで響いている感じでした。
 
 
まさに身体に電流が走っているようみ見えます。
 
 
この振動を発生させることを、「ポップを打つ」と表現するそうです。
 
 
そして、ポップを打てる人のことを、「ポッパー」と言い、ポッパーの中でも特に振動が強いポップを打てる人のことを「ハードポッパー」と呼ぶことが分かりました。
 
 
「ハードポッパーになりて~!!」
 
 
僕とY君は顔を見合わせて、テレビ画面の前で叫びました。
 
 
でもおそらく、ハードポッパーへの道は果てしなく遠そうです。
 
 
 

全身を別々に練習する

 
ビデオを見てひとつ分かったことは、「ポップを打つ時には、身体の部位を別々に練習すると良い」ということです。
 
 
前腕の筋肉だけに意識を集中して練習したら、次は上腕だけ、次は肩だけ、次は首だけ、腹筋だけ、というように、個別に練習するそうです。
 
 
それぞれ個別でできるようになったら、次は場面に応じて組み合わせて使います。
 
 
たとえば、上半身に強いポップを打ちたければ、「前腕+上腕+肩」の筋肉を同時に使うと、腕だけの時よりも、ずっと大きな衝撃を生み出すことができます。
 
 
先生がビデオの中で試しにやって見せました。
 
 
すると、さっきの腕だけの時とは比べものにならないほど、激しい衝撃が全身に行き渡りました。
 
 
「おぉぉぉ!!これはスゲ-!!人間じゃねーーーー!!」
 
 
僕とY君は、のけぞってしまいました。
 
 
こんなことが、本当にできる日が来るんだろうか?
 
 
そう思いながらも、期待に胸を膨らませていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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