※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンスで、初めて東京のダンス大会に出場した時の体験談の続きです。
控室で、他の出場チームのちょっとしたウォーミングアップの動きを見て、僕とY君&O君は、目が点になってしました。
「レベルが違い過ぎる」
というのが、正直な感想でした。
1年ほど本気でやってきたからこそ、ちょっとした動きからも相手のスゴさが分かりました。
そして、さらに驚くことが待っていました。
場当たり
しばらくすると、控室にスタッフの人がやって来て、言いました。
「皆さん、おはようございます!今から場当たりをしますので、貴重品は身に付けた状態で、会場まで来てください。」
僕らは控室から出て、スタッフの人に続いてゾロゾロと移動しました。
ダンスや演劇の世界には、「場当たり」と呼ばれる時間があります。
演者の立ち位置、照明や音響のきっかけなど、全体的な流れをチェックする作業です。
舞台全体の進行が目的のため、演者はフルに演技することはありません。時間は短めで、軽く流す感じです。
会場には、司会の人が2人いて、マイクのチェックをしていました。
司会の2人組
30代ぐらいの男性2人組で、テンション高めでノリが良くて、お笑いコンビみたいなしゃべり方です。
見た目は、二人ともヒゲを伸ばしていて、服装はダボッとしたオーバーサイズの上下にキャップをかぶっていて、いかにもHIPHOPっぽい雰囲気です。
2人の体型は片方はやせ型で、もう片方はぽっちゃり型なので、そのあたりもお笑いコンビっぽい雰囲気が漂っています。
場当たりでちょっと流している今でも、声がよく通ります。
しゃべりもすごく流暢で滑舌が良いので、おそらく本物のお笑い芸人、もしくはプロの司会者だと思います。
僕は演技の学校に通っていたので、そんな部分ばかり気になってしまいました。
(この時点では、僕は数年後、自分自身もHIPHOPダンスイベントの司会を仕事としてやる日が来るとは、夢にも思っていませんでした。
今思い返すと、この時の2人の司会進行のやり方や、会場のお客さんの盛り上げ方を間近で見れたことが、その後自分の司会スタイルを作る時に役立ちました。
いつどこで、どんな経験が役立つ日が来るか、分からないものです。)
場当たりスタート!
しばらくすると、曲を流してちょっとだけ動く練習が始まりました。
各チームがステージに出て、最初の30秒ぐらいの動きをする、という流れです。
ステージと言っても、何か台のようなものが設置してあるわけではなく、ただ床にテープを貼って「ここまでがステージゾーンですよ」というスペースを確保してあるだけです。
でも、広さは十分にあるので、かなりダイナミックな動きもできます。
場当たりでは、この7ステップを確認しました。
①ダンスチームが先にステージゾーンに出て行く。
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②MCの2人がチーム紹介をしながら、チーム名の発音がちゃんと合っているかどうか確認した後、「それでは始めましょう!」の合図を出す。
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③音響さんが音楽をスタートする。
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④ダンスチームが踊り出す。
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⑤30秒ぐらい音を流したら、中断する。
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⑥司会の2人が、チームに対して感想やねぎらいの言葉をかける。
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⑦チームが退場し、次のチームがすぐに出て行く。
この一連の流れを、サクサクと進めていく流れです。
この場当たりダンスは、軽く流すだけなので、みんな本気は出さないでしょう。
しかも、時間はわずか30秒しかありません。
でも、各チームの実力を見るのには十分な時間です。
控室の動きだけであれだけキレがあるということは、場当たりの動きはもっとスゴいでしょう。
もう、僕らはこの時点で「この大会で優勝しよう」なんて気持ちは1ミリもなくなっていました。
ただ、怖い物見たさで好奇心がムクムクとわき上がってきました。
僕らは、ドキドキしながら最初のチームの場当たりを見つめました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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