【応援のパワー:僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編88】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 

 

※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンスで、初めて東京のダンス大会に出場した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

ダンスの本番ステージ中、緊張でスタミナ切れでヘロヘロになっている時に、H先生の声援が聞こえてきました。

その直後、僕は急に自分の内側からエネルギーが湧いていて、スタミナが復活したような感覚を味わいました。

(おぉーー!これが応援のパワーか!スゲー!!)

僕は内心、驚いて感動していました。

僕はそれまで、応援というものに対して冷めた目で見ていました。

「他人がいくら声を出して応援しても、科学的に選手のパフォーマンスが上がるわけじゃないじゃないし・・・」

と思っていました。

もちろん、スポーツの応援自体が楽しいことは分かります。

みんなで声を出したり、お祭り騒ぎで盛り上がることは、イベントとしてワクワクする、という気持ちは共感できます。

ただ、だからといって、応援を受けた選手の最大筋力が上がったり、持久力が上がるなんてことはあり得ないと思っていたのです。

でも今回、始めて自分がH先生の声援を受けて、現実に自分のスタミナが回復したのを経験して、考え方が変わりました。

応援には、確かに選手を救う力があります!

詳しい理由は分からなくても、効果を自分が体感したことで、信じられるようになりました。

H先生の声援をきっかけに回復したエネルギーは、そのまま最後まで持ちました。

最後まで全力で踊り続けることができたのです。

終わった後は、すがすがしい気分でした。

もう、他のダンスチームと自分たちを比べて落ち込む、といったような気分はなくなっていました。

ステージで踊ること自体を楽しめたことと、応援のパワーを実感したことだけで、今日の満足度は200%です。

ちなみに、僕らのダンスへのMCや審査員の人達のコメントは、

「若いのに、クラシックな曲を選んだところと、振りもクラシックなオールドスクールで、しぶいところが面白かったです。」

でした。

僕は、曲がいつリリースされたものかも知らず、振りもクラシックなジャンルだとは知らなかったので、内心「へぇ~そうなんだ!」と思っていました。

視点が変わると、楽しめる

自分たちのステージが終わったことで、僕らは吹っ切れて楽しむことに専念できるようになりました。

もう、他のチームを見て比べ合ったりヘコむことはありませんでした。

純粋に同じジャンルのダンスを愛する者同士、お互いのパフォーマンスを見て楽しもう、という気分になっていました。

さっきまでの重い気持ちは吹き飛んで、軽やかな気分で他のチームの演技を見て楽しむことができました。

僕だけではなく、チームメイトのY君とO君も、良い表情をしていました。

同じ状況でも、視点が変わるだけで、こんなに変わるものなのか!と驚きました。

H先生は用事があるそうで、僕らのステージが終わってすぐに行ってしまいました。

H先生は、僕らを応援するためだけに来てくれたことが分かりました。

僕は、H先生の声援に救われたことを伝え、お礼を伝えました。

H先生はいつものノリで、明るく元気に去って行きました。

コンテスト終了

すべてのチームのステージが終わると、トップ3のチームが表彰されました。

このイベントは一応ダンスコンテストなので、審査員の先生たちが点数を付けて、優劣を競い合います。

トップ3に選ばれたチームは、僕らの目から見てもスゴく上手なチームでした。

お楽しみタイム

発表が終わると、MCの人達が「お楽しみターイム!」と叫んで、ダンスバトルが始まりました。

バトルと言っても、別に競い合うわけではありません。

お互いに技を見せ合って楽しむイベントです。

DJが音楽をかけ続けて、その曲に合わせて即興で全員が踊ります。

ステージのゾーンに2人ずつ出て行って、みんなの前で踊って見せます。

1人が踊っている間は、もう一人の人は笑顔で拍手したりして、盛り上げます。

1人の持ち時間は暗黙の了解で、30秒ぐらいです。

その後、もう一人が踊り出して、攻守交代します。

2人目が踊り終わったら、みんなが拍手します。

次に、また2人出てきて・・・という流れです。

このダンスバトルには、審査員の先生たちも加わりました。

先生たちも、本気のダンスを披露してくれました。

先生たちは5人ぐらいいましたが、今までに見たこと無いような複雑な動きをして、会場を沸かせていました。

僕はこういう光景を初めて見たので、すごく新鮮でした。

スポーツや武道の試合で、審査員や監督が入り乱れて技を披露する、なんてシーンはお目にかかれません。

でも、ダンスはこんなに自由な世界なんだな、と思いました。

出場者も先生も関係なく、勝敗も関係なく、とにかくみんなで踊って楽しもう!

みたいなノリでした。

ダンススクールの発表会とはひと味違ったステージを体験できたことは、僕にとってとても良い経験になりました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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